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「萩尾望都SF原画展」(東京・アーツ千代田3331)

少女漫画家の萩尾望都のSFを題材にした漫画の原画の展示をやっていたので、観てきました。

個人的には、「ポーの一族」や「トーマの心臓」、「イグアナの娘」、「半身」とか幾つかの代表作しか読んでいなかったのですが…
描かれた年代と作品を照らし合わせながら原画を鑑賞していて、色々と気付かされたことがありました。
ガンダムが作られた1979年以前に、ここまで新しいセンスでSFを漫画にしていて、しかも少女漫画として描かれていたのかとか…
デッサン力は当時の少女漫画、漫画界ではピカイチだと改めて感じたり…
すごく詩的なイメージ力の強い人なのだと感じました。
アカデミックな方法論ではなく、詩的な想像力の強度の中で、絵の完成度が上がっていくタイプの人なのかなあと思ったりしました。
物語を持った絵、ポエジーを持った絵としての強度のようなものも感じたりしました。
あと、何より萩尾望都の美しい少年や青年に漂うBL感…
この感じは、今のBL漫画にも少なからず影響を与えているのかもなあ、と思ったりもしました。
あと、時代ごと、作品ごとに、その絵柄を変えていく器用さ、貪欲さ…

開催期間がかなり短いので、バタバタと観に行った感じでしたが、会場内はそれほど混雑しておらず、じっくりと鑑賞出来ました。
あと、漫画描いてるぽい人たちが、数人で展示の前で雑談ひていたりしたのもら印象に残りました。観ている人たちのある一定数は、漫画描いてる人なのかもと思ったりしながらの鑑賞となりました。

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