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【そして、バトンは渡された】を読んでみた

さすがの本屋大賞作品。
読みやすさと読了後の爽快感は間違いなし!

感想概要

有名作品なので今さらの作品説明は不要だが、このタイミングでようやく読了。割と序盤でバトンの意味に気づくが最終的には別の意味もあるのかなーとよぎりながら。結局そのようなトリックはないのだが、この作品は伏線回収とか捻りとかそういうものを求めるものではない(設定自体に相当の捻りがあるし)。

良かった点

まずその素晴らしさは主人公優子のあっけらかんとした、それでいて繊細な感情への理解がある、なんというか達観した感じ。この主人公だからこそ読みやすい。大人も楽しく読める。

更に会話のテンポとボケツッコミのバランス。これも優子のキャラがひと役買っているのだが森宮さんのズレっぷり。終盤にその辺りの心情も描かれ、感動を誘うが、とにかく中盤の面白さとめくるページの速度を上げてくれる。

最後にそれぞれの愛情の形の描き方。子どもとして読んでも、親として読んでも、どこかに共感出来るそんな愛情の形で畳み掛けるラスト。

大変素晴らしい作品でした。どうもありがとうございました!!

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