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ノドが渇いたけど

さてと、今日もなかなかの散歩日和の中、
いぬうた市の、きゅん君と、ぐーちゃんも、
ママと散歩中のハズですが、一体どこに、
いらっしゃるでしょう。
っと、いました。いました。きゅん君と、ぐーちゃん。
ママと仲良くリードでつながって、いぬうた公園を、
ずんずん歩いていますね。
いや、もとい、ずんずん歩いているのは、きゅん君のみで、
ぐーちゃんは、あっち行ったり、こっち行ったり、
いぬうた公園の中心にある池を見たかと思ったら、
反対の森の方に興味がいったりと、
ずいぶん気もそぞろで落ち着きがないようですね。
ぐーちゃん、そんなにそわそわ歩かないで、
きゅん君みたいにずんずん歩いたらどうですか?
「きゅんみたいにですって。それはごめんこうむりますわ。それに失礼よ。ぐーがそわそわ歩いているなんて言い方して。ぐーは、お気が散っているのではなくて、ただわくわくが止まらないだけよ。だってそうでしょ。いぬうた公園に来たら、見るべきものや、チェックさんすることや、他にもやらないといけないことが満載さんなのよ。お池を見たら、亀さんやアヒルさんにもご挨拶しないとだし、森さんには枝さんがいっぱい落っこちていらっしゃるから、これを吟味さんしないとだし、本当に忙しいのよ。きゅんみたく、ただ歩いているだけとは違うのよ」
と、そう言いながらも、すれ違うわんこに挨拶したり、
たまにケンカをふっかけそうになったりと、
全く休むヒマがない、ぐーちゃんでありました。
そんなにいろいろ集中したり、興奮したりしたら、
さぞかしノドが渇かないですか?
ほら、ママもちょっと休もうと、散歩バックから、
携帯の水入れに水を入れてくれましたよ。
さすが、ママ、ナイスタイミングですね。
ぐーちゃんがそろそろノドが渇くことだと、
ちゃんとお見通しですね。
「それはだって、ぐーのママですもの。その辺は抜かりさんがないわ。じゃあせっかくですから、頂くとしましょうか」
と、ぐーちゃん、ママが差し出す水入れに、
口を付けかけましたが、そこにまたまた、
ぐーちゃんの興味を引くモノを発見しました。
それは横にあった花壇の花でありました。
「まあ、キレイな赤色さんなお花!お名前は何ておっしゃるのかしら?ワタシは、ぐーよ」
その花に気を取られて、水を飲むのも忘れてしまって、
「ぐー、飲まないなら、僕が飲むぞー!」
と、きゅん君が代わりにぐびぐび水を飲み干して、
家に帰るやいなや、
「ああ、ぐー、ものすごく、おノドが渇いちゃった!なぜかしらねえ。ここのとこの乾燥さんのせいかしら?」
などと言って、いっぱいいっぱい、
散歩中飲まなかった水を、取り返すように、
飲み干す、ぐーちゃんです。
このように、好奇心旺盛で、
いろいろなモノに目がいってしまう、ぐーちゃんの、
散歩中は、水を飲むヒマがないほど、
いつも忙しそうなのでした。

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