「さあ、今日から通常運転だあ。いぬうた市の皆々様！さあ、今日から気を引き締めて、気持ち新たに、がんばろー！」
と、きゅん君と、ぐーちゃんの早朝の家から、
そんな、きゅん君の声が聞こえてきました。
正月三が日も早くも過ぎて、きゅん君の祝日気分も、
終わったということなんでしょうか？
それにしてもずいぶんとやる気満々ではないですか？
今年はひと味違う、きゅん君が見れるんですかね？
「そうさ。何しろ、お三が日の間にいろいろと今年の抱負とかを、ずっと考えていたからね。それを実践する時が来たという訳さ」
なんて、確かに昨年までと違って、頼もしさを、
かもし出している、きゅん君であります。
「よし！では早速、気合いを入れて寝るとしようか！」
と、おや、おや、いつもの通り、
1階のダイニングルームのソファに、
転がったではありませんか。
きゅん君、それでは今までと、
何ら変わらないと思うのですが？
すると、きゅん君、寝転がったままの姿勢で、
「何を見ているのさ。昨年までの僕はただ寝ていただけだけど、そんな流されるだけの怠惰な生活とはすっかりとオサラバして、今年の僕はしっかり寝ようと決めて寝ることにしたんだ。この違いは格段な成長」
と、最後、なんだよ。を言い終える前に、
寝落ちしてしまった、きゅん君です。
物はいいようですが、要は全く変わっていないですね。
まあ、日常が今年をまたいだくらいでは、
そんなに大きく変化するものではないでしょうが、
一方の、ぐーちゃんはどうですか？
今、何をされているんですかね？
あっ、いました。いました。ぐーちゃん。
2階の寝室のベッドの上で、
何かぶつぶつと言っていますので、
ちょっと聞いてみるとしましょうか。
「そういえば、ぐー、お今年の初夢さんを見てないわ。これは一体どうゆうことかしら？もしや、ぐーの夢の国の支配人さんがお正月休みしているのでは？いくら祝日さんでも、サービス業に当たるお仕事の支配人は、そうゆう時こそ、かき入れ時じゃない。お休みなんてありえないわ。早速文句を言いにいかないと」
と、つぶやいてから、これまた、きゅん君同様、
お休みになりました。
理由はどうあれ、やっていることは、おふたり、
昨年と全く変わっていないようですね。
これが変わらない、きゅん君と、
ぐーちゃんの日常なんでしょう。
こうして、平和な、いぬうた市の1日が、
今日も始まるのです。