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飼い主、より嫌われ者になる

ここのところ、いぬうた市の、ぐーちゃんは、
あるレッスンを受けています。
それは、いい子!とママが言うと、
ママの元に駆けつける、いわゆる呼び戻しと言うモノで、
今はオヤツを使って、来ると、
ご褒美をもらえる形をとっていますが、
やっているうちに、いい子!という言葉が刷り込まれて、
最終的には、いい子!と呼ばれると、いい事がある!
との認識が働いて、オヤツなしでも来るようになる。
効果を狙ったレッスンなのでありました。
そのレッスンの甲斐あって、ぐーちゃんはだいぶ、いい子!
という言葉を覚えてきたみたいなので、
難易度をひとつアップすることになりました。
それは誰かにちょっかいされている間にも、
ママが、いい子!と呼んだら、果たして来られるか?
という発展系のレッスンです。
で、おうちでこのレッスンをすることになって、
ママはある人物を、ちょっかい役に抜擢したのです。
それは何を隠そう、飼い主でした。
そして、飼い主はこの大役を、
渋々受けることにしたのです。
あら、何で渋々なんですかね?
ぐーちゃんのレッスンの手伝いくらい、
率先してするべきですよね。
と、そこで全ての流れを把握している、
きゅん君が言いました。
「僕、知ってるよ。飼い主が渋々な理由」
ほう、きゅん君、その理由とは何ですか?
「要は、飼い主、これ以上、ぐーに嫌われたくないのさ」
ははあ。なるほど。
そうゆうことですか。
確か、ちょっかい役というのは、ぐーちゃんにとっての、
イヤなことをあれやこれやと仕掛ける役ですもんね。
これは今以上に、ぐーちゃんに嫌われても仕方ないです。
というか、間違いなく、より、
ぐーちゃんに嫌われるでしょうから、
飼い主が渋々な理由も納得ですね。
でも、ぐーちゃんのレッスンにとって、
大事な大事な役回りですから、ここは涙を飲んで、
飼い主には自ら率先して、
嫌われ者になって頂きましょうではないですか。
「僕も異議なーし」
と、きゅん君も、実に楽しそうに同意です。
でもっていよいよレッスン開始です。
自宅の1階のダイニングルームには、
当レッスンの主役の、ぐーちゃん。レッスン主催のママ、
今回初ちょっかい役の飼い主などが揃っております。
あっ、きゅん君もいました。
ちょっと離れたところにあるソファに優雅に寝そべって、
高みの見物を決め込んでいます。
で、いざレッスン始めて、飼い主が、ぐーちゃんの、
身体触ったり、足をつかんだりすると、
ぐーちゃんは激昂して、
「もう何すんのよ!飼い主!ママが呼んでるんだから、邪魔しないで!」
と飼い主に吠えまくり、案の定、嫌われまくって、
トータルで言うと、今までより3割増で、
より、ぐーちゃんに嫌われた飼い主なのでありました。

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