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ぐーのマッサージ時間

最近の、いぬうた市の、ぐーちゃんの、
夜寝る前のルーティンをここで皆さんに、
お教えしましょう。
ぐーちゃんは自宅の2階の寝室のベッドの上に行き、
この時間はたいがい寝ている飼い主の枕元に座って、
飼い主に自分を即刻撫でるようにと、要求するのです。
えっ、ぐーちゃん、どうした?どうした?
ぐーちゃんって、そんな感じで飼い主に甘える、
わんこでしたっけ?
それどころか、いつも常に、自分の下に見て、
終始バカにしていなかったでしたっけ?
と、思われると思いますが、そこはご心配なきよう。
大丈夫。ぐーちゃんはブレていませんよ。
ここからはその理由を、ぐーちゃん自身に、
語って頂きましょう。
では、ぐーちゃん、お願い致します。
「そうなんです。最初にハッキリと申し上げますが、ぐーのこの態度さんは、ぐーが飼い主にただ甘えているのでは?と勘違いされるのだけは、はなはだ迷惑さんなので、ここは全く違うと、これだけはお願いしますのでーす。それどころか、これで分かる通り、ぐーは飼い主をお道具としか見ていません。いうなれば、おマッサージの器具さんですー!全ては、ぐーの美容のための手段さんなのであります。お眠りの前に全身おマッサージをすると、血行さんが良くなって、よく眠れるし、何しろ寝る前の被毛さんのお手入れは欠かせないですもんね」
飼い主はただのマッサージ器具ですか。
さすが、ぐーちゃん、割り切り方が潔いですね。
「そうでしょ。でも飼い主はおマッサージ器具さんとしては見込みがあるのよ。何しろ飼い主は手の油分さんが多いから、ぐーの毛ヅヤさんもツヤツヤになるのよ。普段の存在さんは、ポンコツだらけな飼い主だから、せいぜい、こんな感じで、ぐーの美容に役立ってもらわないとね。それに飼い主は、ぐーが甘えていると勘違いして、喜んで撫でるから、お互いウィンウィンさんだわ」
と、飼い主がこの真相を知ったら、どう思うでしょうね。
それでも、ぐーちゃんを撫でられるのですから、
それでよし!といったとこでしょうか。
でもって、今晩も、ぐーちゃんの美容時間が始まりました。
ぐーちゃん、飼い主の枕元に座って、
大人しく飼い主に撫でられています。
が、次第に、ぐーちゃんの表情が、
変貌していくではありませんか。
当初は柔和だった顔がみるみると険しくなります。
これは一体何故ですか?
何が、ぐーちゃんに起こっているのですか?
飼い主の撫で撫ではマッサージだったのでは?
そんなに険しい顔してたら、美容にも良くないですよ。
「そんな事言われても、こんな撫で方では全然、おマッサージになってないわよ!何せ、飼い主の撫で方がおざなりで、いい加減なのよー!気持ちが全くこもってなくて、ただ手のひらさんを滑らせているだけで、これはお話にならないダメダメマッサージさんなのよー!」
と、ついには激怒した、ぐーちゃんです。
きっと飼い主としてはすでに寝る前の、
ルーティンワークになっていたようで、
慣れてきた分、形だけの撫で撫でだったのです。
でも、ぐーちゃん、寝る前のお怒りは、
やっぱり美容に良くないですよ。
と思いきや、
「あれ!ぐー、怒ったら、身体さんがほかほかして、心地よいわ!これはたぶん、ぐーの血行さんが良くなったからだわ!」
と、言って、その後すぐ、
スヤスヤと快適な眠りについた、ぐーちゃんです。
と、以上が、怒ったら怒ったで、
意外にもそれも美容に結びついた、
ぐーちゃんのある夜でありました。

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