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どうしても欲しかった「ファミリーロッカー」

洗濯機周りの時含め何度か登場しているキーワード「ファミリーロッカー」。とにかく収納を計画している時に知った概念で、「これは絶対に必要だ!」と興奮した覚えがあります。普段使いのものとそうでないものを明確に分けて、普段使うものはとにかく使いやすく。しまっていて良いものはまとめてしまっておく。この2種類で基本的な収納は充分成り立つはずだ、と。
そこに洗濯などの家事動線も踏まえておけば完璧だなと思い、今の形が出来上がりました。

我が家の収納最前線であるファミリーロッカーは玄関入ってすぐ左手側、箱階段の下に設けてあります。

本当は専用のスペースを別途設けたかったのですが、どうしても1階に必要なスペースを取ることができなかったため、箱階段の下部分を収納として活用する案になりました。これも得意の機能兼用です。

階段の立面図。A~Eに区分けされている

階段は1段の高さが200mm。玄関土間から50mm上がった所に1階床があり、そこから200mmずつ上がっていきます。4段目の高さ800mmのところから収納になっています。
ただ、階段を支えるためのササラ桁があるため、開口部は一番低い所で400mmとなっています。ササラ桁とは階段を支えるために稲妻状に切ったささらを使ったものです。単純な箱階段(側板階段)ではないため、これがないと階段にならないのです。
また、BとCの間、DとEの間に板が入っています。

表面上は見た感じただの箱階段に」で縦に板が貼り付けてあるように見えますが、2枚ごと(1箇所だけ1枚)に扉板になっていてプッシュラッチによる開閉ができます。また、階段下のため高さが大中小の3つのエリアに分かれています。この扉の入れ具合などは自分たちのワガママを体現すべく建築士Kさんと建具屋さんが何度も協議を重ねて完成させた渾身の収納です。

奥行き80ある収納の使い方

よくあるワードローブ、クローゼットなどは奥行き600mmぐらいが一般的だと思うのですが、ここは階段部分でもあるので奥行きがたっぷり800mmあります。この奥行きをどう使うかがなかなか悩ましい部分ではあるのですが、ファミリーロッカーとしては基本的に「個々人が好きなように使う」ということで家族三者三様になっています。この辺は自分が試行錯誤し、追加で棚柱などを取り付けて活用しています。

小エリア(E):子供の外遊び道具やお客様用スリッパなど

上がる側から見た時の一番手前、立面図で「E」と記載されているかなり小さなスペースですが、ここには子供の外遊び道具(ボールやシャボン玉など)やお客様用のスリッパ、奥の方には靴の手入れ道具一式などが入っています。恒常的に使う訳ではないけれど、玄関横にいて欲しいアイテム達が収納されています。家族3人の誰のものとも呼べないような雑多な物を入れる収納スペースとして活用していて、無いと困る系の収納ですね。
左側に金具が付いていて、片側に開く扉になっています。

中エリア(CD):私と子供の日常的に使う私物

階段の縦板2枚ずつの観音開き、合計板4枚分を使って私と子供の衣類や日常的に使う私物を収納するスペースになっています。2人で半分ずつ使っています。
開けた時の左側、高さが高い方が自分用、右側の低い方を子供用にしています。奥の壁に棚柱を設置し、棚板や衣類をかけるためのポールを付けています。時期や状況に合わせて位置を移動させられるようにしたくてこのようなスタイルにしましたが、実際に使い始めてから何回かスタイル変更させているので、このやり方にしておいて正解だったなと思います。

また、側面の板にも小物を引っ掛けたいなと思い、IKEAのスコーディスを取り付けました。ここに鍵やマスク、子供の保育園のお迎えに必要なカードキーやその他こまごまとしたものをひっかけています。

また、階段下は特別な照明などは付けませんでした。なのでそのままでは真っ暗なため、後付けでセンサーライトを取り付けました。

これは両面テープとマグネットも付いているので、付けたい所にマグネットを貼り付けて、本体にも磁石が付いているのでパチリと付けられます。口コミなどを見ると多少個体差があるようですが、概ね感度も良好で電池も結構保ちます。

大エリア(AB):妻私物と洗濯用具や掃除道具

一番背の高いエリアは観音開きですが左側が板1枚分、右側が板2枚分の変則的なスペース。右側は妻の私物スペースで、左側は掃除機や洗濯の物干しなどの収納しておけるスペースとして活用しています。

一人あたり幅400mm✕奥行き800mmのロッカー

ロッカーとしては奥行きが深く、自分が使っているCのエリアは開口部が低い所で1200mm、高いところでも1400mm。身長172cmの自分には結構低い場所です。でもその辺は工夫次第でどうにでもできるな、という印象があります。

自分(Cエリア)の使い方として、まず一番奥の下に普段使いはあまりしない靴をケースに入れて保管してあります。重ねて置けるのでガタガタせずに便利ですね。

その上に登山用のザックをボンと置いてます。登山に限らず何かで荷物を沢山運ばなくてはいけない時など重宝します。(子供がいると何かと荷物が多くなりがち)
そしてその上を奥の棚柱に取り付けたハンガーブラケットがニョキッと伸びまして、ザックの前を塞ぐ感じでシャツや上着などをハンガーに引っ掛けています。ザックや靴など使う時はそのハンガーにかけたものを掻き分けて引張り出しますが、使うのはたまになので不便さはありません。

このハンガーブラケットの上に棚板を付けて、帽子などしまってあります。高さ的にこの辺でギリギリという感じですね……。

シューズケースの手前にはキャスター付きのコンテナボックスを置いてます。

これは短辺が355mmなので、ロッカーの自分のスペースにぎりぎり収まるサイズ感。しかもキャスターが付いているので引っ張り出すのがとても楽ちんなので重宝してます。この中に普段使いのリュックや普段着るTシャツ、ズボンなど畳んでしまってあります。

扉を開いたときの壁(左側)に先述したIKEAの壁付収納であるスコーディスを取り付け。ここにフックやちょっとしたかごを取り付けて、鍵やお財布、マスクなどお出かけのときによく持ち出す小物類をまとめています。

あまりに雑多に私物があるので写真はちょっとな……ということで簡単に図示してみます。

ロッカー内を横(南側)から見たときのイメージ

左側が開く側。右が奥で棚柱を取り付けた側です。完全に目分量でイメージを描いただけなので、サイズ感とか細かく合っていません。が、なんとなく位置関係はお分かりいただけるでしょうか。
これはあくまで「いま」の使い方。また持ち物が大きく変わったり使い方を変えたくなったらそれぞれの位置も大きく変える可能性はあります。それができるように最初からイメージしておくことが大切ですね。

そうそう。イメージ。
棚柱を付けたい場合は、かならず設計時に「下地を入れておいてください!」と伝えておかないといけません。何もないところに棚柱とかを付けても恐らく重さに耐えきれずに大変なことになるので、この辺も事前のイメージをしっかり明確にして「どこにどう下地を入れておくのか」を決めて奥ことも大切です。

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