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第17回全国交流フォーラム 分科会A8『南アルプス子どもの村小中学校』かとちゃん語録

完全屋外型の第17回全国交流フォーラム、今年は日帰りできる距離ということもあって、てんとうむしから10名参加できました!
近郊の愛知森のようちえん仲間たちも一緒に、貸し切りマイクロバスで往復したので、車内でも交流もできて本当に良かった!みなさんありがとうございましたー!

とっても楽しみにしていた 加藤さん(かとちゃん)の分科会。
映画「夢見る小学校」の公開直後ということもあって全国から参加者がたくさん集まっていました。

場の空気がとてもあったかくて、感動で胸がいっぱいになりました。
感動が大きくなればなるほど、この場に来れなかった仲間たちや、当日その場にいてもフォーラム会場には全く姿を見せず、私たち参加者が居心地よく過ごせるように後方支援してくれていた主催側の森よう仲間たちのことが気になって、

理解が合っているのか自信がないけれど、私のKeyWordメモの一部をnoteします。


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第17回森のようちえん全国交流フォーラムat富士山  分科会A8
『南アルプス子どもの村小中学校』校長 加藤博 かとちゃん
映画「夢見る小学校」

29年目
子どもに任せて待つ教育
いつも素人でありたい・いつも学びたい

児童200人 (通学100人.寮100人)

【いつも最初はミーティングから】
→あらゆる場面で子どもを議長にした話し合いをする。大人も子も一票。 
→大人は座る位置に気をつけている。子どもの視界に入らない位置で。
→参加する大人は声のトーンを落としていく。
大人は、つぶやくように話した方が良い場合が多い。

【ルールは自由になるために決める】
→決まってないと困る、と気が付いた子どもたちが提案し、不要になったら消えていく

【積極的に片付けしない】
誰かを不自由にさせないレベルには整える。
大人のレイアウトになっていないか?
保護者に向けての体裁を整える必要はない。
ステレオタイプな挨拶は不要

【わからないまま を楽しめる力を伸ばしてほしい】
知識をためる時代は終わった。今は、瞬発力の時代。
答えのない問いにどう対応していくか。
すぐ解決を求めない子になってほしい  
答えを与えたがる大人にならない 
今を楽しもう!楽しみを先送りしないで。分からなくて動き出せないときは、何か一つだけでいいから自分で考えられるような工夫を。

【先生からの声かけには『願い』が込められている】

①うばわない 子どもの失敗を認める。よかれ を押し付けない。
②叱らない 気づいてもらう、余裕がある大人は子ども自身が気づくように声かけ。例〕大騒ぎしていたら、、うるさい!ではなく『話してもいい?』③ホンモノの仕事 子どもたちも役に立ちたいと思っている。現代の子たちは失業者だ。

【楽しいから学校へ行く!が一番最初にあるべき】
学校は、学校でしかできないことを楽しんでやる場所おとなもこどもも一緒にできた!!を楽しめる場所でありたい →みんなで木を切り出して、設計して、東屋を作ったり、貝から漆喰を作ったり!

【自分で所属クラスを決める】
やりたいことを提案して、全力でプロモーションする(先生も児童も)。それを聞いて、やりたい!と共感した人がその企画に参加。
子どもを獲得したいので大人も頑張る!→好きなことを始める原動力になる

【何かしらのお土産を持ち帰る】→ようちえん時代は、石ころや枝。就学したら新しい知識や感動を。

【信頼できる大人の存在が子供を成長させる】
比較や命令のない環境が大切
→リラックスしているときに、脳のシナプス分離が起こり、脳が活性化する!(だから無理やり学んでも見につかない) 脳科学者 茂木さんより

【大人は、ただの 環境 でしかない】
大人がいないとダメと思わないような環境設定。
学校は子どもが動かしていく。
上級生が下級生に理解できる言葉で説明する機会が、子どもを成長させるから縦割り。
学校という場所は《先生》というポジションが一番面白いから、そこを子どもたちに譲る。

【常に、素人でありたい】
教育現場の大人がプロ意識を持ったら終わり。いつも学びたい。
常に、子どもの話を聞くときは、『君の話に興味があるよ!君の話を聴きたいよ』というスタンスで聞くようにしている。
何かの選択肢を提示するときは《3つ》にしている。
たくさんの人の中で育ってきた子たちは、自分の疑問や意見を伝えられる

【テストなし、通知表なし、序列なし】 
年2回 保護者に伝えているのは、成長についての三点のみ
①感情的な成長
②知的な成長
③社会的な成長

【こどもの自由を保障する】
①存在の自由 君は君でいい。自分であることは自由。侵害しない
②行動の自由 行動を自由に選択できる。権利の主体はこども。
③知的に自由でありたい 学ぶタイミングは自由でいい
〔例〕漢字の学習:『大』は一年・『犬』は二年、『太』は三年漢字。【大きくて太い犬】というふうに関連した漢字を一気に覚えたらラク。

【自由には資格は不要。でも自分で責任を持とう】
完全に自由だと、逆に不自由。
例〕 どこでも遊んでいいよ。という指示だと、人は、こじんまりとまとまって遊ぶ。子の森から、あの森までの間で遊んでね。という区切りがあったほうが動ける範囲が広がる。

【うれしいのは出会うこと】
森のようちえん卒園児で、子どもの村に在籍している子と母のアンケートより。ようちえんと子どもの村、似てるところ違うところ

・どちらも、話しやすい大人が多い
・やりたいことをさせてくれる
・一緒に遊んでくれる
・雑学や豆知識を教えてくれる大人が多い

母たちの声から感じたのは謙虚さと、親自身の覚悟のようなもの。そこに感動して泣きました。

・自然の中で過ごすということは、人間が自然に歩み寄るということ。

・自分のことを好きと思えて、初めて人のことも認められるようになる。

・人との出会いが何よりも大切。

まずは子どもを幸せにしよう。
すべてはその後に続く ニイル


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