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等々力「Iria」田野崎さん

名称未設定-3 (20) 競合


1. お花屋さんで働きたいと思ったきっかけは?


ーーお花屋さんで働くようになってから、お花が好きになりました。

私は、お花が好きだからお花屋さんで働きたいと思ったのではなくて、お花屋さんで働くようになってから、お花が好きになりました。高校生の時、アルバイトをしようと思って探していたら、友達のお母さんがお花屋さんとして働いていたため、人が足りないので手伝って欲しいと誘われました。最初は軽い気持ちでしたが、やってみようかなと思って働き始めたのが、花卉(かき)業界で働くようになったきっかけです。
束のお花をたくさん売っているような所だったので、組み合わせてみたり、ラッピングさせていただいたりしている中で楽しいなと思うようになり、そこからいろんなお花屋さんで働くようになりました。もともと手芸とか、絵を描くことが好きだったので、好きな色と好きな形を組み合わせるという所は通じるものがあったのか、楽しいなと感じるようになりました。働くうちにどんどん好きになっていったという感じですね。


2. Iriaさんでの活動


お花の販売 ウエディング 展示会場の装飾 レッスン レンタルスペース


ーーレンタルスペースの仕組みは?

時間で料金設定をしています。展示の時はお花はなくし、家具も、使う方がいらないと言ったら全て中にしまって何もない状態にします。展示会だけではなく、撮影スペースにしていただいたり、自由にしていただいたりしています。なので、私は掃除をして鍵を渡すだけ、みたいな感じなんです。笑

ーーレンタルスペースとしてやろうと思ったきっかけは?

今、お花屋さんは週に2回しか営業していなくて、週の半分は空いてしまっている状況です。最初は知り合いづてに「個展をやりたい」とか「貸して欲しい」といわれて、普通にお貸ししていたんです。でも、週に数回しか営業していないので、週の半分は空いてしまっている状況がもったいないという気持ちになってきたり、この場所をレンタルスペースとして公にしたらどうなるのかなという思いもあったりして、レンタルスペースを公表させていただくことにしました。

ーー週2回営業にした理由は?

今年(2021年)の11月6日で6周年になったのですが、オープン当初から、毎日のようにやるつもりはなかったんです。もし一人でやって週5働くとすごく体力が必要ですし、仕入れもその分多かったり、毎日のように来ていると自分自身が飽きちゃうかもという思いもあって。笑
やはり長く続けるとなると、自分が楽しく生活していけるというのが前提なので、それに合わせられるペースってどのぐらいだろうと考えた時に、営業日は少ない方がいいと考えるようになりました。
あと、週何回かの営業にすることでその営業日にお客さんが集中してきてくれるようにしたいなという理想もあったんです。週5日とかでずっとお花を置いているより、集中してお客さんが来てくれるところで新鮮なお花を販売したいという理由でも週2回での営業をしています。
毎日のようにお店が好きで来て、働き続けるという方もいらっしゃると思うのですが、それぞれのペースで、自分に合うペースで続けていくことが大事だと考えています。

ーーレッスンはどのぐらいの頻度でやっていますか?

週に1回、毎週やる月もありますし、4週あれば3週くらいは大体やっていますね。
お花屋さんになりたての方も多く来てくださっています。そういう方は、趣味でお花を触りたいという方とは違って、実践的にできる内容をお伝えしたり、今お花屋さんでどのようなことをしているのかをお聞きしたりしながら、ブーケの作り方や、花材の選び方などをお伝えしています。リフレッシュや趣味のために来てくださっている方には、好きなお花の話とか、楽しんでいってもらえるようなレッスンです。レッスンメニューは、6種類ぐらいから単発で選んでいただけるような形になっています。お客様がメニューから何を選んでいただいたのかと、目的に合わせて、レッスンを行っています。
前は大人数でのレッスンもやっていたのですが、コロナのこともありますし、集中的にやるレッスンで3名以上になるとなかなか細かいことをお伝えできないこともあるので、今は3名までのレッスンのみをやらせていただいています。
でも、クリスマスなど大きなイベントの時は多めに人数設定をしてやっていたりもします。

以前、展示会をしていた写真を一枚だけ残して営業をすることも


3. お客さんに対する思い


ーー接客というよりは、お客様とお話をするようにしています。

人それぞれいろんな心境で来てくださると思います。なので、接客というよりはお客様とお話をするようにしています。例えば、疲れていそうだったら香りの良いものやハーブ系をお勧めしてみたり、色で選ばれる方も多いので、リフレッシュしたいという方にはリセットという意味で白を選んだり、元気がないという方にはビタミンカラーを選んだり、という感じで、その方が今お花に求めていることを考えて、一緒にお花を選べたらいいなというのが1番ですね。そんなお花を飾っていただいて、お花を飾る前より、ちょっと良い生活を送っていただきたいなと思っています。



4. お仕事をするにあたって大事にしていること


「いかに自分を飽きさせないか」ということです。自分が「楽しい」とか「綺麗」と思っていないときっと伝わらないので、それを本当に自分で思い続けられるようにしていたいです。例えばイベントで楽しい企画をしたり、アウトプットし過ぎた時には自分でインプットをしに行ったり、とにかく自分がワクワクして楽しく飽きないでいられるかどうかというところを心がけています。


5. なぜ世田谷のこの場所にしたのか


ーーたくさんの偶然が重なって、今この場所でお花屋さんをできているのだなと思います。

もともとお店の近くに住んでいたのがきっかけです。前の仕事の関係で、色々な場所に転々と引っ越しをしていたんです。そして世田谷エリアに住み始めてからは、すごく住み心地がいいなと思っていました。その時の通勤ルートがちょうど今のお店の目の前で、当時はお洋服屋さんが入っていました。
もともと自宅で細々とネット販売などをやろうと思っていたのでお店を開こうとは思っていなかったのですが、この物件が空くことを聞いて、箱のようなお店のサイズ感が可愛いなと思ったのと、自分のペースであれば独立してお花屋さんをやってみたいと思ったので、この場所でやろうと考えました。
周りに結構個人事業主の友達や知り合いがいて、その方達からも、お店の立地に関してアドバイスをもらったり、独立の後押しをしてくださったというのも、ここでお店を開くきっかけになりました。たくさんの偶然が重なって、今この場所でお花屋さんをできているのだなと思います。



6. ここでやってよかったこと


すごく感度の良いお客様が多いなと感じます。お互い好きな雰囲気が違うというお客様がすごく少なく、お花を全部お任せして下さるような、感性が割と近いお客様が多いというところはすごくいいなと思っています。
お店に来てくださるお客様はほぼご自宅用のお花を買ってくださります。生け花をされている方も多い印象です。


7. 花束やアレンジ作りにおいて、自分の色を出すには?


やはり、自分が綺麗だと思えることが1番大事だと思います。自分の好きな雰囲気やイメージはもちろんあるけど、それを花束やアレンジに落とし込んで形にするというのはすごく技術が必要なことなので、このことに関しては私も最初すごく悩みました。でも、そこからレッスンに行ってみたり、自分自身で、上手くできる人と比べて研究してみたりしました。
他に影響されたりだとか、いろんなものをみて、そのちょっとずつのエッセンスが混じって自分のスタイルになると思うのですが、他を見すぎてもあまり良くなくて、自分の好きなものを信じてやることが大事だと思います。

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Iria

ADRESS :東京都世田谷区等々力3-21-22
OPEN  12:00-20:00 (金曜日・土曜日のみの営業)

http://iria-sachitanosaki.com/about/

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「世田谷×お花屋さん」というテーマについて


私は現在、お花屋さんでアルバイトをしています。
お花屋さんとして働く中で、お花屋さんはお客さんとの対話が大事だと感じたため、そんなお花屋さんを経営する店主さんからみた「世田谷」はどんな街なのかを知りたいと思いました。
世田谷には、「世田谷花き」という市場があり、お花の仕入れがしやすいことから、個人経営のお花屋さんが多く集まっています。
そこで、私は、多く集まったお花屋さんの中から違う雰囲気のお花屋さんをいくつか訪問し、さまざまな視点を学び、普通に検索しただけではわからない、お客様への思いやお花屋さんを経営するにあたって心がけていることをお聞きして発信していきたいと思いました。


インタビュー:葉菜

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