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七尾旅人/向井太一 LIVE ROXY SHIZUOKA

 先週末の2/23日に七尾旅人をみに、静岡まで行ってきた。わけあって静岡にはよく行っているので、東京から遠征という感じはない。
 しかもというかLIVE ROXY SHIZUOKAはほとんと駅と直結なので、新幹線で来てしまうとなんだか東京にいるみたいだ。ライブの煽りで「静岡!」と言われるたびに、「そうだな。ここは静岡やな」という感じであった。だからどうってことはないけれど。

 ご存知の通りということはないが、僕は七尾旅人が大好きである。吉祥寺に住んでいたときに、カウンターの焼肉屋でとなりになったときには、緊張しすぎて味を覚えていないくらいである。
 くらいであると言われてもよくわからないと思うが、僕もよくわからない。

 対バン(?という言い方でいいのだろうか)の向井太一さんについては詳しくは知らなかったが、事前にyoutubeなどで聞いてみると良い曲ばかり。ライブも楽しかった。歌上手いしリズムも良いし、現代的なR&Bが好きならハマると思う。僕もさっそくapple musicで落として聞いてます。

 で、七尾旅人である。前回みたのはリトルメロディを出した後だったから、2013年くらい?めっちゃ見てなかったな...

   もうめちゃくちゃよかった。

 昨年12月に出た新しいアルバム「Stray Dogs」からの曲を多めにやっていて、アルバムの1曲目である「 Leaving Heaven」という曲に持ってかれてしまった。いい年こいて曲を聞いて泣いてしまうというのもアレな感じもするが、これはちょっと我慢できなかった。周りをみたらすすり泣いている人も少しいて、「わかる。わかるで」と思っていた。

 引用していいかわからないけど、少し引用してみよう。

どうして行ってしまったの まだ その時じゃないのに
どうして去ってしまったの おれたちを生んでおいて
15のガキみたいに ふてくされて歩く
あなたに会いに行く あなたに会いに行く
15の犬みたいに もうすぐいなくなる
体をひきずって あなたに会いに行く

 僕は短い期間に飼い犬と、父を亡くしているので、嫌が応にもそのことを思い出してしまった。
 歌詞がそのことを思いおこさせたということはもちろんあるが、この曲自体の「かたまり」のようなものがすっと腹の中に入ってくる感じがあった。それを人は多分、オリジナルと呼ぶのだろう。
 大事な人やものをなくしたときの悔恨とそれを経た自分と、その前の自分との距離。そういったものに思いを馳せるときに共通する感覚が、この曲をかたどり、七尾旅人という人を通じてこの世に伝搬してきている。
 「これこれ!」という感じの楽曲であり、ライブであった。


 この曲の時には少ししんみりしたけれど、その後のライブはいつもの七尾旅人というか、客席のこどもをステージにあげて、Rollin' Rollin'を一緒にうたったり、男性客に騎馬戦の騎馬のようにやぐらを組ませて会場内を練り歩いたり、やりたい放題で心から楽しいと思えるライブであった。

 ツアーもあるらしいので、みんな行きましょう(笑)。

「Stray Dogs」にちなんで、犬同伴ライブもやってたらしい笑


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