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1965年、1969年、1972年ジャズベース

この3本の違いを感じてもらえるように動画を作成いたしました。

Fenderのジャズベースは1960年に誕生。仕様の違いをざっくりと。

1960年、61年の主な特徴は
スタックノブ(ボリュームとトーンが一体型)
スラブ貼り(指板の貼り方)
(他にも細かい物が多数)
PU、ブラックボビン
1961年後期〜2ボリュームへ変更
1962年中期でスラブ張りが終了
それ以降、指板はラウンド張りへ
PU、ブラックボビン
1963年
指板は全てラウンド張りに
PU、ブラックボビン
1964年あたりからカスタムカラーが増えた??
PU、グレイボビン誕生
1965年、CBSの傘下へ
ブラジリアンローズウッド指板からインディアンローズへ移行
その他にも試された物?珍しい物も。
動画で弾いている65年の指板はおそらくパドゥーク
1965年の後期〜1966年大きな変化が多数
ネックサイドにバインディングが付けられる
パドルペグという丸い見た目の可愛いペグ(短命)
1966年中期以降はブロックポジションに
ネック裏のラッカー塗装が、68年中期からポリ塗装
そしてヘッドのFenderロゴが大きくなる
1969年、動画で弾いている年代のベース
1966年からの仕様変更の成熟期。
バインディング、ブロックポジション、ネック裏がポリ塗装

このネックにバインディングが付くこと、ネックシェイプが肉厚になっていくので、音の方向性が65年、それ以前とはだいぶ響きのイメージが変わっていきます。ネック裏の塗装がでかいかな。
悪く言えばスピードが鈍く、ちょっと曇る感じ、良く言えばアタックが柔らかく、ブリッとしたミドルに感じる気がします。

これは好みの問題

1969年後期〜70年代にかけてボディーデザイン変更
リアPUの位置がブリッジ側へ移動、これによって特徴的なサウンドへ
動画の1972年をチェックしてもらえば分かりますが、音色がガラッと変わるのがわかると思います

リアピックアップが後ろに行った為、全体的に硬めのサウンド
特にリアのみにした時は硬すぎて音も細い。
しっかりと鳴らしてあげないと寂しい音になります。
しかし、スラップをするとこの独自のサウンドが、とても気持ち良い。

ざっと大きな仕様の違いを記載しましたが、他にも細かい部分が多々あります。おそらく、これからもイレギュラーな物が沢山出てくるかもしれませんね。

Fenderベースの歴史をさらに深く学びたい人は、現在入手しやすい物ではこの本がおすすめです。


皆さんが楽しめる様な物、有意義な物を制作していきたいと思っています。