ある地元で司会をした日

地元で毎年やっている催しがあり、親のツテで元コンビ、ナポリチャンズで催しの司会をすることになりました。5.6年前のことです。

そのお祭りは出店や舞台など小規模ながら地元ならではの賑わいをみせた祭りです。
そこの特設ステージで色々な人がフラダンスやマジック、空手などいろいろなことを披露する場がありその司会を我々その地区の出身であるナポリチャンズが務めさせていただくことになりました。
実行委員長である人と親が知り合いだったこともあり司会をさせていただくことになりました。ありがたい

初めての司会に緊張もありながら、実行委員のおばさんの野次がうるさいなと思いながらなんとかその年の司会は無事終えました。
小学生と半ば強制的にLINEの交換をしました。
その後1年間くらい学校で起こった出来事をLINEで報告してくれましたが今は何もきません。はるきくん達元気でやってるかな今年高校生になったくらいかも。

その次の年も呼んでいただくことになりました。その年も例年如くフラダンスやマジック、空手、空手、、空手!

極真空手

子ども達が空手の形を披露し終え師範達の演目に変わる一区切りの時、
僕たちは色んなものの披露が終った後コメントをしました。子ども達の空手の形を披露した後も同じくコメントをしました。
「すごかったですねー!瓦を割るとかなんかコツとかあるんですかね!」
舞台から降り休憩をしようとしたら道着を着たおじさんがこちらに来ました。
「コツなんかねえよ」
怒ってる!
すぐ感じましたが何に怒っているのかわかりませんでした。
「日々の鍛錬で瓦は割れるようになるんだよ舐めてんじゃねえよ」
苦手な人でした
その人はそのまま師範として演目に戻り瓦を割ったりしてました。
すごいもやもやしましたがどっちが悪いとかまだわかりませんでした。
演目も終わりに差し掛かる時そのおじさんが僕に向かって「お前も割ってみるか?」と問いかけてきました。観客からしたらさっきの一部始終を知らないのでいい感じのサプライズに見えたかもしれなかったですが僕たちからしたらドキドキでした。芸人の司会として来てるので断るわけもいかないので瓦の前にいきました。
何も言わず瓦の横におじさんが立っていました。観客からは「オーーー」と声が上がり僕はわけもわからずおもいっきり瓦を殴りました。
割れました。セオリー的には割れずに拳を痛めるのが正しかったと思いますがモヤモヤを払拭するには好都合でした。観客からは拍手もあり僕とおじさんには変な感じの空気が流れたと思います。
そんな事があり演目を終えた空手のおやじがこちらにくると
「日々の鍛錬があるんだよ正直コツはあるよ」と言い捨ててどっかに行きました。
正直そこから格闘家とかそこら辺が苦手です。

次の年僕たちはその催しには呼ばれませんでした。

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