見出し画像

マーケティングを管理業務に(JMAM:その6)

日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)という会社の管理職基本コースを受講することとなった。
その忘備録兼、アウトプットとして、学んだことを私なりの表現で記述していく。
ちなみに、自身の見解も結構おりまぜているので、必ずしもJMAMの教科書にそった内容になっていない可能性があるのはご承知おきいただきたい。

 今回のテーマは「マーケティングを管理業務に」だ。

<マーケティング発想とは>

 マーケティングを一言で表すと、「顧客のために行う組織活動」といえる。
そもそもマーケティングという考え方が重要になってきたのは、モノを売るという行為が難しい時代に入ってきたからに他ならない。
第二次世界大戦直後、日本(だけではないけど)は深刻なモノ不足に見舞われていた。
供給よりも圧倒的に需要が上回っていた時代は、消費者に選択肢がないため、顧客の意見を聞く理由がなかった。
しかし、ロボットやITの発達、グローバル化などで生産能力は飛躍的に上がり、モノが過剰となった現在では、一転して消費者の満足するものを如何に作るかというのが重要になった。
ここで、マーケティングという考え方が意味を持ち始めるようになったのだ。

<仕事の世界も変化してきた>

 翻れば、職場の中でも同じような環境の変化がおきていると言える。
第二次世界大戦後、文字通り生きていくために必死で仕事をする必要があり、最重視されるのは労働者ではなく企業であった。
そのため、耳を傾けるべきは目の前の業績や上の評価であり、「お前の代わりは他にいくらでもいる」と(今でもいう人はいるだろうが)漏れなく全ての経営者、管理職者が口にするような時代であった。
ところが、こちらの環境も変化し、職場も一般的には働き手を大事にするような方向へ変わってきている。
グローバル化により、現在における年功序列の制度のメッキは剥がれ、多様な考え方を認めるのが社会通念となってきた。
そこへ少子高齢化も加わり、職場に対するイメージや求めるモノなどは様変わりしてきた。
だからこそ、顧客を第一に考えるマーケティングのように、働き手を第一に考えるノウハウを管理職が意識しなければ時代にはいってきたと言えるのではないだろうか。

<マーケティング発想を管理職に活かすと>

 JMAMの教科書から、マーケティング発想をどのように管理職に活かすのかという部分をまとめると。

①働き手の意見を吸い上げる仕掛けを打つ
②長期的に働ける職場を意識する
③働き手にとっての利益をしっかりと考える
④働き手のニーズを先取りする
⑤働き手のための挑戦・改革を持続させる

となるだろう。
それぞれの説明は省くが、それらを自身の管理業務と照らしてみて、省みてみるのも良い機会だろう。

頂いたサポートは、取材の費用やnote用の機材の購入費に充てていきます。