寺田功夫(てらだかんふー)

30代おじさん、元バンドマン、いま何か喋りましたか、TOKYO SHAKUHACHI …

寺田功夫(てらだかんふー)

30代おじさん、元バンドマン、いま何か喋りましたか、TOKYO SHAKUHACHI BOYS、

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死にたくないから、書く

世の中、いますぐ死にたい人と、ずっと生きていたい人ばかりだ。 僕は断然、ずっと生きていたい派の人間で、子どもの頃から先のことばかり考える子供だった。 死んだらどうなるんだろうと考えて、眠れなくなることもあった。 森美登美彦「ペンギン・ハイウェイ」の少年が死んだらどうなるか不安で夜ねむれなくなる描写があったが、まさにあんな感じだった。 僕が子供だった頃、大人にそういった質問をすると、人間死んだらおしまい、何も残らない、という答えしか返ってこなかった。 何もないとか、つらいし、

    • 文学新人賞に応募した作品の供養

       夏に応募した作品の選考会が終わった。  うーん、今回もダメでしたね。  いちおう供養のために「小説家になろう」にアップしておきました。 https://ncode.syosetu.com/n9615in/ 今回は初めて本になるくらいの長さのものを書いてみました。 7万文字くらい(行間多めの本w) とにかく終わりまで書かなきゃと一生懸命書いてました。 感じたのは、途中でスタミナ切れを起こすということですね。 話がだいぶ尻切れトンボになってしまったように感じます。 まあ、

      • おっさんにとってAdoは『無量空処』~歳を取ると新しいものについていけなくなる理由~

        わたしは今年35歳になった立派なおっさんであるが、新しい若者向けコンテンツもなるべく観たり聴いたりするようにしている。そういうのしないと一気に老け込むような気がする。 先日、Adoさんの新しい曲を聴いていて思ったことがある。 (最近のアーティストって何月何日にCDリリース!とか宣伝らしい宣伝もなくて、知らないうちにどんどん動画がアップされて気づいたらどれが新曲なのかわかんないよなあ←すでにおっさんw) Adoの唱(うた)という曲だ。 うわ!?なんだこれ。 まず、バックで

        • 新人賞に応募した作品の供養

          2023年3月にすばる文学賞に応募した作品が箸にも棒にもかかっていなかった。 まあ、そんなもんだろうと思ったが、ここで反省と供養をしておきたい。 応募した作品を小説家になろうというサイトにアップした。 https://ncode.syosetu.com/n8161ik/ 応募した作品は少々問題を抱えた友人のエピソードを基にプロットを考えた作品だ。 その友人はかつてシングルマザーとお付き合いをしていた。 別にそれは構わないのだけど、いつしか彼はその彼女の娘(中学生)に惹かれ

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          ジョン

          好きに使ってください。 無料です。 でも、投げ銭もらったら嬉しいです。

          時代はへたうま〜AIで作れないものを作ろう〜

          先日、KEYTALKというロックバンドのベーシスト首藤義勝さんという方が炎上していた。 何やらSNSで「THE FIRST TAKE」というユーチューブチャンネルを批判したような投稿をしていたそうな。 音程をいじったりして加工しているのに一発録りと謳っているのはどうなの?  というような論点でネット上では様々な意見が飛び交ったようだ。 個人的には、AIで音楽も画像もプロレベルのものがいくらでも生成できるようになっているこの時代にそんなの気にしてられないと思った。 今後

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          CDショップがない時代のセレピ~おっさんに青春を思い出させてくれたシバノソウ~

          近年、スポティファイという超便利なサービスがあるので、CDショップに行く機会がめっぽう減った。 僕が高校生だった頃は、隣街のタワーレコードまで行って視聴機でひたすら知らない音楽を漁ったというのに、すっかり時代は変わったものだ。老害です、はい。 たまたまジャケットが気に入ったから買ってみる。いわゆる「ジャケ買い」という文化もなくなってしまった。 熱心な店員さんが書いたポップを見てなんとなく聴いてみるというのもなくなった。 そう考えると、たまたま新しい音楽を知るという機会が減っ

          CDショップがない時代のセレピ~おっさんに青春を思い出させてくれたシバノソウ~

          34歳のおっさん、フォートナイトにハマる〜囲碁・将棋くらい面白い!〜

          あなたはフォートナイトというゲームをご存知だろうか。 お子さんがいる方なら一度は耳にしたことがあるだろう。 世界中で3億人以上もプレイしているめちゃくちゃ有名なゲームのタイトルだ。 僕も小学校で働いたりしているので、子供と接する機会が多く、フォートナイトという単語は幾度となく聞いていた。でも、やったことはなかった。 正直、ゲームは時間の無駄だと思っていたのだ。 今回はそんな僕がフォートナイトというゲームにどハマりした話をしたいと思う。 僕がフォートナイトに興味を持ったきっか

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          真面なやつから死んでいく、最高の風刺漫画「チェンソーマン」

          最近、チェンソーマンという漫画にハマった。 もともと漫画はレンタルで読んだことがあったのだが、アニメを見たら面白すぎて全部大人買いしてしまった。 少し前だが、このふざけたアフレコ動画を見て、私はチェンソーマンを知った。 プーチンのインタビュー動画に、誰かが勝手に吹き替え音声をのせて作ったものだ。 週刊ジャンプの未来という、プーチンが絶対に訊かれなそうな質問に真面目に答えているのが実にシュールだった。この動画でプーチンはこの漫画をこう紹介している。 まともな人間から死んでい

          真面なやつから死んでいく、最高の風刺漫画「チェンソーマン」

          一周まわってシューゲイザー。クレナズムってバンドが良い!

          最近、「ぼっち・ざ・ろっく」というアニメにハマって通しで2回くらい観てしまった。 自分は20台前半はバンド活動をしていて、まさに下北沢のライブハウスなんかでバンド活動していたから懐かしい気持ちになった。またバンドやりたいなあ。 そんな懐かしい気持ちで、昔聴いていたバンドの曲なんかを聴きなおした。懐古主義というやつだ。 アジカン(もちろん)、アシッドマン、シロップ16g、エルレガーデンなどなど、これ昔好きだったなあ、今聴いてもいいなあと思いながら聴いた。 そんな中、何度も聞

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          三浦透子が良い~ドライブマイカーをやっと観た~

          先日、やっと映画「ドライブマイカー」を観た。 3時間もある長い映画で、小説を読んでいるようなゆったりした時間が流れる映画だった、 どうせ長いなら村上春樹の小説ファンとしては小説の方が良いかなあ。 個人的にびっくりしたのは、運転手役の女性が三浦透子だったことだ。 エンドロールを見ていて、新海誠の映画「天気の子」でラッドウィンプスと一緒に主題歌を歌っていた人の名前と同じだなあと思ったら同一人物だった。調べてみるともともと役者だったようだ。 ドライブマイカーでは特に歌うようなシ

          三浦透子が良い~ドライブマイカーをやっと観た~

          「花束みたいな恋をした」をいまさら観たおっさん~大人になること~

          映画「花束みたいな恋をした」を観た。 最近お気に入りの上京ボーイズというポッドキャストで取り上げられていたのだ。 タイムリーに聴いていなかったためラグがあるが、感じたことを書いておこうと思う。 この映画の脚本は、坂元裕二という有名脚本家が書いているだけあり、近年よくある雰囲気だけの邦画ではない。サブカル、恋愛、仕事、人生、いろいろな要素が絡み合った作品だが、主となるテーマははっきりしている。 私が考えるこの映画のテーマは、「大人になること」だ。 花束みたいな恋とは?

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          アジカンのせい

          あれは僕が中学3年生のとき、朝のニュース番組にアジアンカンフージェネレーション(以下、アジカン)が出ているのを見た。 冴えない感じの男たち(すみませんw)が、イスに座ってインタビューを受けていた。 彼らはお互いのことを「山ちゃん」、「ごっち」などと呼び合って、嬉しそうに話していた。とても仲が良い友達に見えた。 当時、中学生だった僕はその光景に心底驚いた。 僕の周りの大人たちは友達がいなかった。少なくとも当時の僕にはそう見えた。だから、大人になったらみんな友達なんていなくなる

          小林私~ネット上にあるワンルーム~

          マジでおっさんになった。 最近の若者の流行りについていけない。 ティックトックとかもアプリ起動した瞬間爆音出て怖いよね、とかこないだ友達と話しいてた。 最近、若者の間で流行っているものの一つにライブ配信がある。 僕はずっとライブ配信って何が楽しいのか全然わからなかった。たぶん、僕より上の世代は全くわからないんじゃないだろうか。 芸能人でもない、大して有名でもない人間が狭い部屋でべらべら話している映像を見て何が楽しいのか。(有名人でもやってる人はいる) たまに、YOUTU

          小林私~ネット上にあるワンルーム~

          器用貧乏はやりたいこと全部やろ

          一つのことを突き詰める生き方ってカッコいい。 なぜか日本だと周りの大人もメディアも、そういう生き方を推奨している。小さい頃の習い事、部活、仕事。僕らはずっとその価値観を押し付けられてきた。もはやそれは呪いだ。(最近の子は違うらしいけど) 僕も何か一つのことを頑張って続けて成功しよう。そんなことを思いながら気づいたら33歳になっていた。 先日、記事に書いたけれど、僕は器用貧乏だった。 なんでもそこそこ上手くできる。ちょっとやっただけで上手くなるからすぐに飽きて、周りからは「飽

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          器用貧乏バンザイ

          僕は今年34歳になるのだが、最近やっとわかったことがある。 僕は器用貧乏だった。 僕はいま学校で非常勤講師をしていて、いろいろな教科を教えているのだが、それって結構難しいらしい。理科もやるし、体育もやる。妻に話すとよく驚かれる。 図工も教えていて、絵なんて普段描かないのに子供に偉そうに指示を出していた。さすがにちょっと勉強と思ってデッサンを描いてみたら、2枚目でなんとなく上手く描けた。となりで描いてる妻の絵より上手かった笑 というのも、僕はずっと、一つのことに突き抜けた存