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意外に賛否両論ありそうな「さかがみ家」。どうして?


坂上忍さんが、4月4日、
動物保護施設「さかがみ家」をオープンしました。


坂上さんは、行政と連携しつつ、
自分の知名度を利用して企業とも連携し、
ひとつのビジネスモデルを作ることに
意欲を持っているとのことです。

そこには、日本の動物保護が
ほぼボランティアに頼っていることに対する
問題意識があると言います。

私は本来動物保護は、
国が政策として予算をつけ、
各自治体が中心になって解決すべき問題
と思っています。

しかし、行政頼みでは、特に日本の場合、
硬直化したシステムの中で
柔軟に対応できないという問題も
生じがちでしょう。

自由な発想を持ちながら、
様々な難局に柔軟に対応するには、
動物保護をひとつのビジネスとして成立させる
という考え方は十分ありだな、と思います。

坂上さんの志が
ひとつの形として成功すれば、
追随する団体も出てくるかもしれません。

そうなれば、
犬猫を中心とする動物の保護は
充実していくことになるのではないか。

私はそう思い、さかがみ家には期待しています。

しかし、この試みには否定的な意見も
少なくないようです。

その中心は、
動物保護をビジネス化する
というところにあるようです。

保護動物を見せ物にするのか。
動物愛護と収益化は結びつかない。

そういう意見も目にします。

しかし、例えば、
保護団体がやっている猫カフェ。

あれは、活動資金集めのために、
猫さんたちのかわいさを売りにする、
見せ物の側面があることは否定できません。

保護動物に対する理解を深めるには、
動物さんの力を借りることが、
ある意味1番とも言えます。

また、動物愛護が収益化と結びつかない
という批判も成り立たないでしょう。

経済的に苦しくなった保護活動家や団体が、
多頭飼育崩壊に陥ることを考えると、
程度の差こそあれ、
収益化は目指すべきものとも言えます。

確かに最近は、
悪徳ブリーダーやペットショップが暗躍する
保護動物を装うビジネスが横行しているようです。


動物保護のビジネス化というと、
こういう良からぬイメージが
つきまとうのかもしれません。

しかし、坂上忍さんの今までの活動を見れば、
そんなものと一緒にならないことは
よくわかるのではないでしょうか。

そんなわけで、テラバヤシは、
さかがみ家に期待しています。

とはいえ、あまり成果を急がず、
動物さん第一の運営をしていただきたいと
思うのであります。

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