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「小ロシア」の美味しい食べ方

大阪に来て驚いたもののひとつに、スーパーなどで売られているパンがあります。馴染みのないメーカーが馴染みのない名前のパンを売っている…!

いや、まあ当たり前なんですが…菓子パンとか、スーパーに行って好きなやつがたまたま目に入ったら買うとか、そういうものじゃないですか?だから、「そうだ、後で食べるもの確保しておこう。菓子パンがいいかな~?」ぐらいのふわっとした動機で行くと、意外と何を買えばいいかわからなくなるのですよね。

それでも、何度か目にしていれば「このヒマワリと言うのは、多分小さいメロンパンだよね?」とか、「パイリングっていうのは要するにジャムを挟んだドーナツの事なのよね?」と、自分の知る似たものに当てはめて、理解を深め(た気になって)、たまには口にしてみるものです。

※なお、パイリングはドーナツではありませんでした。

 

さて、そんな見知らぬパンの中でもぶっちぎりでご存知ない、見てもなぜこの名がついたんだかわからないパンがこちら。その名も…

\小ロシア/

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なんとメーカーは天下の山崎製パン株式会社さま。でも九州では見たことなかったです。全国発売ではないのかも。

「小ロシア」というからには「大ロシア」や「中ロシア」もあるのでしょうか?品名を見ても堂々と「ロシア」と書いてあるのみ。

菓子パンにしては大きいですし、中になにかロシア的なものがたっぷり挟まっているのでしょうか…?でも自分で言っておいてアレですけどロシア的なものってなんなんでしょう?謎です。

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\とりあえず切ってみました/

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あれ?中には何も入っていません。ごくごく普通の白パンってかんじ。

そう言えば、表面の斜めの切れ目は一般的なロシアの白パン、ナレズノイに入っているものと似ています。要はロシアの食事パン(をモデルに作った菓子パン)ってことなんですかね?

スライスしたものをそのまま食べてみたところ、かすかに甘い柔らかいパンでした。歯ごたえが物足りない感じがしたので、軽く焼いてみることにします。

\焼いてみました!/

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\(^o^)/さくっ♪うまい!!\(^o^)/

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スライスしたものを軽く焼いて、バターを乗せるととってもおいしい!
あまりにも美味しくて、子どもたちに「もっとくれもっとくれ」と全部食べられてしまったので、すぐもう1つ買いに行ったのですが、30分足らずの間に売り切れたとのこと!私が知らないだけで人気商品だったのですね。

後で、ネットで調べたところによると、表面に糖衣のかかった「大ロシア」もやはり存在するそうです。戦後まもなく大阪を中心に売り出されたが、世の中がヘルシー志向になるに従い「大ロシア」のボリュームが受け入れられなくなりおひとり様のおやつ用の「小ロシア」だけが残ったのだとか。

しかし、平成になってからも何度か復刻版として「大ロシア」が店頭に登場したこともあるそうですので、いつか巡り合う日を楽しみにしています。

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