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(後編)シール貼りのバイトに行ったら肉を捌けと言われた話


こんばんは、香取です。
前回記事の続きを書いていきたいと思います。

前回記事↓


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オッサンはめんどくさそうな顔をしながらも、怪我されると困る為か別の仕事を指示してくれました。
それはベルトコンベアから流れてくる肉(皆が切った肉)を種類ごとに分け大きなプラケース入れて行くというものでした。

聞いた時はそれくらいならできると安心したものですが、やってみるとエラい早さで肉がくる!!!肉を切る係は約15~20人、切ってはトレイに乗せ流してゆく...対して流れて来た肉を仕分けるのは私1人なのでかなりハードでした。



おまけに肉の種類ごとにトレイの大きさが違うため、プラケース1段に入る数もそれぞれ違うのに、プラケースを積み上げて中の肉トレイが50個になるごとにメモに書いてケースに貼れというのです。



人生で初めてキャパオーバーというものを経験したのは確実にこの時でした。
仕分けが追いつかずベルトコンベアの行き止まりに貯まっていく肉。数えられていないプラケース。プレッシャーと焦りで吐き気と冷汗が止まりませんでした。

かなりの量が貯まってしまい、やっと私の他にもう1人男性が担当してくれることになりました。

その男性はこのポジションに慣れているようでした。
肉の仕分けも手伝ってくれますが、プラケースが積み上がると数えてメモを貼ってくれたので、私は肉の仕分けに専念することに。

しかし2人掛りでも余裕はなく、集中していた為か時間はあっという間に過ぎ「シール貼り」のバイトは終わりました。

終わった瞬間ドッと疲労がきて、ぼーっと作業着を脱いでいると見知らぬおばちゃんが話しかけてきました。

「アンタ大変だったね〜!あそこのポジションきつかったでしょ!いつも男の人が2.3人でやってるもん、女の子がやらされてるとこなんか初めて見たよ。早く帰らないと残業頼まれることもあるんだから、急いで着替えな!お疲れさん!」

それを聞きマッハで着替えた私は直ぐに帰りのマイクロバスに乗り込みました。

このバイトが高時給だった理由は…

①シール貼りではなく肉を捌くのがメインの仕事で不人気の為。

②男性や、私のように捌くのを拒否した者はハードなポジションに就くことになる為。

③オッサンの罵倒で空気が最悪な為。

そういえば午後は罵倒が聞こえてこなかったけど、キャパオーバーで脳に届いてなかっただけかも。

その後その派遣先には行きませんでした。仕事の紹介メールには必ず載っていたので、相変わらず不人気だったようですが。笑

私が登録していた派遣会社は若い人がほとんどおらず、それまで周りと積極的に話すことはありませんでした。

が、その日以降は同じ派遣会社のおばちゃん達とお昼を食べたり、話したりするように心がけました。そこで派遣先の情報を共有します。

「〇〇は派遣イビリがきつい」「××倉庫は座って作業ができる」「△△は時給が低いから、■■だと同じ作業だけど時給が30円高い」などなど...

そして私が行った「シール貼り」のバイトはやはり、怒鳴られることや仕事内容が違うこと、集合が早いことなどから不人気なのだと聞かされました。

もちろん、シール貼りのような簡単な仕事全てが怪しいわけではありません。本当にひたすらシール貼りをした派遣先もありました。時給もそれなりでしたが...。

私のような呑気者の方、不自然に時給が高いバイトにはお気をつけ下さい!

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