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落合陽一式の論文の読み方最強だった件

英語論文読まなきゃいけなくなったみんな~~~~~!!!あちまれェ!!

『ドラえもん』(てんとう虫コミックス2巻)「ゆめふうりん」

こんにちは!記事の始め方が一辺倒な男、赤池エアです!(参照:前回の記事)

突然ですが、英語の論文って読むの大変じゃないですか?

そもそも論文を必要に駆られてちゃんと読んだことない学部4年の学生としては、論文ってだけで読むのにハードルがあるのに、さらに英語で書かれてるときたら、もう完全に自分にはアクセスできない領域だと思って絶望してしまいます。

しかし、自分の関心領域が、英語論文から逃げることを許してくれない……!

私と同じそんな状況に陥っているあなたに!昨日知った最強の論文の読み方である、「落合陽一式論文の読み方」を紹介しようと思います!

※赤池エアは、Amazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。


落合陽一式論文の読み方フォーマット

御託はいいのでさっそく落合陽一式のフォーマットを提示します。

## title: "論文タイトル"
date: YYYY-MM-DD
categories:
### 1. どんなもの?
### 2. 先行研究と比べてどこがすごいの?
### 3. 技術や手法の"キモ"はどこにある?
### 4. どうやって有効だと検証した?
### 5. 議論はあるか?
### 6. 次に読むべき論文はあるか?
### 論文情報・リンク
- [著者,"タイトル," ジャーナル名,voluem,no.,ページ,年](論文リンク)

論文読みながらこのフォーマットを埋めてくだけで、驚くほどにツボをおさえた論文読みができます。

このフォーマットについては以下のスライドで紹介されたものです。slide share のスライドを下に埋め込んでおくので、ぜひ参照してください。


このやり方、もうひとつポイントがあって、それが時間制限をつくる、ことなんですよね。

僕の場合は、1時間だけでこのフォーマットを全部埋める!という縛りを設けてました。時間を縛ることで、だらだら読みを防げるし、知らん言葉を調べ続ける無限の鎖を断ち切れるんですよね。

僕の場合、「ResNet」ってなんやろ、「transformer」ってそもそもなんなんや、みたいな感じで、軽い調べもののつもりが、ずぶずぶと泥沼にはまって無限に周辺の違う内容を調べ続けて、肝心の読みたい論文が全然読めてないことが多かったので、1時間縛りはかなり効果的でした。

読んだ論文をNotionのデータベースにまとめる

以上が落合陽一式論文の読み方と一般に言われるものです。

この読み方フォーマットだけですでに最強なのですが、これをデータベースとして蓄積していったらもっと最強じゃないですか?

でも、論文データベースソフトみたいなやつ使い始めるの億劫だよ、と思っている人に最強のソリューションを提示します。

それは、Notionのデータベースに記録していくことです。

Notionはめちゃくちゃ多機能なクラウドメモアプリです。どんなことができるかっていうと大体次のことができます。

  • ふつうのメモアプリとしてテキストをメモする

  • メモするときにマークダウン記法が使える(見出しとか、太字とかそういうやつ)

  • ページの中にページがあるような入れ子構造を作れる

  • 自作のWikiが作れる

  • 人が作ったテンプレートをダウンロードして使える

  • データベースが作れる

読んだ論文の蓄積をするには、最後のデータベースが作れるというのが特に重要です。

以下は読んだ論文を記録しておくための私が実際に使っているデータベースのスクショです。
昨日(2023/09/01)急ぎで作ったばかりなので見せるのが恥ずかしいですが…。

私の読んだ論文データベース
  • 論文のタイトル

  • あとで読むやつ(To Do)、読んでる最中(In progress)、読み終わった(Done)の状態

  • 論文のpdfファイル

  • 論文のジャンル

  • 論文が出された年

  • データベースに加えた日付

  • データの最終更新日時

上記の情報がまとまっています。

論文タイトルのところをクリックすると、次のようなページが右側に開きます。

上の方にデータベースに記録されている情報がプロパティとして表示されています。

下の方には自由に記述できるスペースがあるので、ここにさきほどの落合陽一式論文の読み方フォーマットをコピペしておきます。

あとは、論文を読むときにこのページを開いて、フォーマットの中身を埋めていくだけです。

データベースの一番上にある「テンプレート」ページには、以下のような内容が含まれます。

マークダウン式のコピペがすぐにできるようにコード形式ブロックでフォーマットを張り付けてあります。



Notionの仕様の細かい話なので興味ない人はここをスルーしてください。

なぜこうしているかというと、Notionは違うブロックをまとめて「ctrl + A」で全選択できないからです。

マークダウン式のフォーマットを簡単にコピペするためにコード形式のブロックでフォーマットを貼っています。



Notionは無料版だと1つ当たり5MBのファイルは無制限にアップロード可能なのですが、画像いっぱい張って合って40ページくらいある論文だと5MBとか超えてきちゃうので、Notionに課金するのもありだと思います。

どうしても無料で使う場合は、5MB以上ある論文はファイルアップロードではなく、ウェブ上のリンクを貼るにとどめておくのがよさそうです。
(2023年11月2日追記:普通にPDF acrobatで圧縮すればいいことに気づきました。)

昨日突貫で作ったばかりのデータベースなので、使っていくうちにいろいろ改良はすると思いますが、とりあえずこんな感じでNotionでデータベース作れるよという紹介でした。

モチベーションアップのために

以上読み方と、データベースについてで、方法論的な話をしたので、両輪で重要なマインドの話も書いておこうと思います。

さきほど紹介した落合さんのスライドの中にもあったと思うんですが、「人間性を捧げろ!」というのは、冗談っぽく見えるけれど核心を突いた言葉だと思うんですよね。

機械学習みたいな技術の進歩が日進月歩な分野だと特に、人間性を捧げるマインドでゴリゴリ論文読んでかないと、積み重なりゆく研究の山の頂にたどり着くことさえできないので。

スライドにあったように、1週間に25本論文読むというのは一生続けられることではないと思うけど、ロケットスタートをするうえではすごくいいマイルストーンな気がします。

読む本数意識するのって手段と目的が入れ替わってるんじゃないの?という意見が聞こえてきそうですが、能力のないうちは手段と目的は積極的に入れ替えるべきだと思います。

その話に関しては、骨しゃぶりさんという人の以下の記事が参考になります。

とりあえず僕は、人間性を捧げる覚悟で手段と目的を入れ替えてガンガンやろうと思います。

ほかに参考になる論文の読み方

とりあえず最初は落合陽一式をとことん突き詰めよう(とりあえず機械学習関連で100本読もう)と思うのですが、ある程度やったらほかの方法について気になりだしそうなので、先手を打ってほかのやり方に関して参考になりそうな記事を貼っておこうと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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今後もこういう感じの記事を書いていくので、よろしくお願いします!

おまけ:論文の書き方を知りたい人はこの本がおすすめ!

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戸田山さんは、語り口がかなりフランクなので堅苦しくなく楽しく学べる。大学入って右も左も分からない人はこの本でレポートの書き方を学ぶと良い。今回の英語論文の読み方の趣旨と異なりますが、めっちゃおすすめなのでどうしても紹介したかった…!

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