#1632 YouメッセージとIメッセージの違い
「Youメッセージ」は、自分の価値観を相手に押し付けることになる。
「あなたの~がだめ」
「あなたは~をやめるべき」
というように、相手をバッサリ否定し、自分の価値観を押し付ける。
また、ほめるときであっても、
「あなたは~がすごい」
「あなたは~がすばらしい」
というように、自分の価値基準で相手を評価し、それを押し付ける。
このような「Youメッセージ」を受け取ると、人間は価値観を押し付けられるので、「不快」な気持ちになる。
一方の「Iメッセージ」は、自分の価値観を相手に提供することになる。
「私は~はよくないと思う」
「私は~で悲しい」
というように、相手をバッサリ否定せずに、自分の価値観を「1つの意見」として提供することができる。
また、ほめるときであっても、
「私は~でうれしい」
「私はあなたから元気をもらった」
というように、自分の気持ちを「1つの意見」として提供することになる。
以上をまとめると、「Youメッセージ」は発言者の価値観を相手に押し付けることになり、「Iメッセージ」は発言者の価値観を相手に提供することになるのだ。
前者は「押し付け」なので、「相手がそれを受け取らない」ことを想定していない。
なので、相手は拒否することができなくなる。
しかし、後者はあくまでも「提案」なので、「それを受け取るかどうかは相手次第」となる。
なので、相手は発言者の価値観を受け取ってもいいし、受け取らなくてもいいのだ。
ここに、両者の違いが存在する。
だからこそ、「Iメッセージ」は重くなく、相手にスッと届けることができるのだ。
ぜひとも、「Iメッセージ」の言葉かけを意識していきたいものである。
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