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#1697 AIに負けない力

今回は、鳥潟幸志氏の著書『問いの設定力』から学んだことを整理していく。


前提

・Before AI時代のコアスキル
➀正解の発見力
②判断を仰ぐ力
③フォロワーシップ
④集団の「らしさ」に沿って生きる力
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 After AI時代のコアスキル
➀問いの設定力
②決める力 ※OODA
③リーダーシップ
④「自分らしさ」に沿って生きる力

・AIが答えられる問い
➀選択肢を出す
②過去・ある場所での判断
③条件下での理想
④論理
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 AIが答えを出せない問い
➀自分の意思
②イマ・ココでの判断
③ゼロベース思考での理想
④情理

・問いの効用
➀思考を促す
②行動を促す
③次の問いを促す
④自らの隠れた声に気づかせてくれる

問いの設定力

・筋の良い問いを設定するための視点
➀イマ・ココで答えるべき問い
②適切な順番に沿った問い
③ゼロベース思考の問い
④問いを進化させる問い
⑤自分らしさを再発見する問い

・イマ・ココで答えるべき問い
(1)イシュー
 ➀問いの形にする
 ②具体的にする
 ③相手の興味・問題意識を探る(対相手)
 ④設定範囲を考える(対自分)
  ※視座:「自分」→「チーム」→「組織」
(2)枠組み:イシューに答えるための論点のセット
 ①フレームワークを活用する
 ②相手の判断軸を探る
 ③枠組みをブラッシュアップする

・適切な順番に沿った問い
(1)WHAT:問題の明確化
 ①理想 ②現状 ③ギャップ=問題
(2)WHERE:問題箇所の特定
(3)WHY:原因の究明
 ※因果関係が成り立つ条件
 ①時間的順序が正しい ②相関関係がある ③第3因子が存在しない
(4)HOW:解決策の立案
 ①オプションを広げる ②判断軸を決めて選択する

・ゼロベース思考の問い
➀最初の意見に対して「目的」を問う
②その目的に対し別の意見を問う
③常識に捉われない意見を引き出す
 ※「そもそも」を問う

・問いを進化させる問い
(1)基本編
 ①広げる:「他の選択肢は?」
 ②深める:「なぜそう言える?」
 ③反論:「どのような反論が考えられる?」
 ④抽象化:「つまり、何が言える?」
(2)応用編
 ⑤他の要因:「他の要因は?」
 ⑥反論深掘り:「なぜその反論が正しいと言える?」
 ⑦階層種別:「同じ階層で、他の選択肢は?」
 ⑧共通真因:「反論に共通していることは?」

・自分らしさを再発見する問い
(1)過去の視点
 ①「なぜ当時の自分はそのような感情をもったのか?」
 ②「その感情は、今の私にどのような影響を与えているのか?」
(2)現在の視点
 ③「目の前の作業は、何に貢献しているのか?」
 ④「その貢献は、最終的にどこにつながっているのか?」
 ⑤「意味の階段の先にある貢献は、自分にとってどんな意味がある?」
(3)未来の視点
 ⑥「社会課題にふれて、自分がどこで心を揺さぶられるのか?」
 ⑦「今回ふれた社会課題に、自分はどう向き合いたいのか?」
 ⑧「現実的な一歩目として、どのような行動が取れるか?」 

決める力

・「決めること」に潜む不安の正体
➀見えていない、考えていないことへの不安
②決めた後に起きることへの不安
③決める軸がぶれている自分への不安

・モノの見方の原則
➀多面的に見る
②長期的に見る ※どちらにもメリット・デメリットがある
③根源的に見る

・意思決定の作法
(1)自分の頭で考えて意思決定する(知力)
 ①目的の言語化
 ②「多面」「長期」「根源」で情報収集
 ③解釈:「演繹的思考」と「帰納的思考」
 ④目的に沿って決める
(2)心で感じて意思決定する(共感力)
 ※意思決定した場合の関係者を洗い出す
 ①相手の立場で自問する
 ②相手と同じ行動をしてみる
 ③相手に直接ヒヤリングする
(3)腹で決めて意思決定する(胆力)
 ①衆議独裁:理想的な方法
 ②衆議衆裁:責任者が不明
 ③無議独裁:緊急事態のみ

リーダーシップ

・「中央集権型」から「自律分散型」の組織になる

・ティール組織
衝動型(力)→順応型(規律)→達成型(機械)→多元的(家族)→進化型(生命体)

・予測や計算可能な内容→AIの導く結論に従う
 予測不可能でリスクを伴う内容→信頼のおける人間の方針に従う

・意見を述べる際の対応パターン
➀実況中継型:うすっぺらい
②決めうち型:反論されるが、鍛えられる
③主張・根拠のセット型:理想的な方法

・人がもつパワーの源
➀公式の力:地位や役職
②個人の力:個人の魅力
③関係性の力:人間関係

・影響力の要素
➀返報性 ②コミットメントと一貫性 ③社会的証明
④好意 ⑤権威 ⑥希少性
 ※①②④が重要になってくる

「自分らしさ」に沿って生きる力

・「自分らしさ」が求められる背景
➀外部環境の変化 ②内的欲求の変化 ③比較対象の変化

・自分らしさ=「自分と呼ぶにふさわしい」と本人が思う認識の強さ

・「自分らしさ」に沿って生きる
→「自分と呼ぶにふさわしい」と本人が思う認識に沿って、目的をもって行動し続けること

・「自分らしさ」を再発見するために
➀自分が目指す方向に「正解」があると思わない
②その正解を「外」に求めない
③「他人」と比較しない


以上が、書籍からの学びである。

この学びは、以下のような場面で活用できるだろう。

➀「教師」としての自分の生き方
②職員会議
③校務分掌の仕事
④学級経営
⑤「学級会」の指導
⑥「総合的な学習の時間」の指導

ぜひ、上記の学びを生かしていきたい。

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