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ドキュメンタリーとフィクションは何が違うのだろう

※この記事は「ただの日記(1/26〜2/2)」からの抜粋

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メディア関係の知人が絶賛していた『さよならテレビ』を観に行ってきた。

個人的に最近触れたコンテンツの中ではいちばんラストで動揺した映画だった。すごく好きだ。

適切な表現かわからないが、メタのメタ、メタ、本編、という三層構造がラストでわかった瞬間、震えた。

ドキュメンタリーとは、なんて都合のいいカテゴリーなんだろう。このラベルがついただけで人は真実を期待するのではないか?事実、わたし自身がそうだった。

しかし、ドキュメンタリーも結局はメディアの報道となんら変わりないように感じる。リアルを切り刻み、再構成し継ぎ接ぎする。そんなプロセスで出来上がった映像は真実と言えるか、わたしは自信がない。

『さよならテレビ』はそんな虚構性を、テレビ局の人間が自社にフォーカスして自ら暴き出した作品だった。最後の5分間にそれが詰まっている。

フィクションにしか興味がない人もきっと楽しめる。ストーリー展開が掴みやすい。ただの実録映像ではなく、エンタメだと思う。

わたしをサポートしたつもりになって、自分を甘やかしてください。