2024.1.27 MAP loverとMAP hater

ここのところ、なんととなく地図という単語を目にしたり耳にする機会があった。ただの偶然だと思うのだが、3度目になると少し引っ掛かるものがある。

1度目は大好きな福岡伸一氏のYouTubeだ。
福岡伸一の知恵の学校という講義動画の中で、マップラバーとマップヘイターについて語っておられた。

間違った解釈かもしれないが、わたしなりに要約すると、マップラバーは地図が好きで自分の中にも地図を作るらしい。アレコレと行動し経験する中で自分なりの地図を作り予測を立てて行動する。
対してマップヘイターは地図を必要とせず、直感のみで行動し必要な場所へ辿り着くタイプらしい。野生の鳥や鮭みたいだ。


この話を聞いたとき、なんとなく自分のことをマップヘイターだなと思ったのだ。あれがいいなと思ったらヒラヒラと花に引き寄せられる蝶のように吸い寄せられてしまう。そこに地図はないように思えた。

次に地図という言葉を聞いたのはこちらの動画だった。先の福岡伸一氏の講義が面白くて、長距離の車の運転中にこちらの動画をラジオ代わりに流していたのだ。ここで地図と言ったのは養老孟司氏だった。

養老氏は語る。人は誰でも2枚の地図が必要だ。ひとつは世界がどうなっているのか、地下鉄の路線図のような地図だ。もうひとつは現在地を記した矢印である。どんなに詳細な地図があっても、自分がどこにいるのかわからなければ意味がない。その矢印は自分を遠く離れたところから見ているかのように世界を俯瞰するからこそ、今はここにいるとわかるものらしい。
「地図はあっても矢印のない人っていますよね」と笑う養老氏の言葉に思わずうなづく。

そして、最近またもや地図という単語を目にした。最近読み始めたインテグラル理論を体感するという、ケン・ウィルバーの本の一説だった。まだほんの少ししか読んでいないが、この本で語られる地図は、どんな世界を内包しているのだろう。

話は少し戻るが、自分をマップヘイターだと思っていたが、振り返ると実はマップラバーなのではないかと思ったことがある。
占星術の勉強を始めたとき、何人もの先生からひつこいくらい基礎講座を学んだ。先生方の解釈が面白くて知ってることなのにとても面白かった。ホロスコープを読み出すと数字が気になって数秘学を2人の先生から学んだ。同じようにふわっとした占術に疑問が湧いてインド占星術を3人の師から学んだ。タロットカードも2人の先生から教わった。勉強ばっかりしてると自他共に認めるほど、のめり込んだ。それぞれにきっかけはマップヘイター的な直観めいたものだったが、学んだことのおかげで今のわたしの基盤には大きく広い地図ができているように思う。言葉や考え方の引き出しも増えた。

その地図の特性はホロスコープにも現れるのではないかななどと、夢想しながら今日もわたしはコーヒーを片手に本のページを捲る。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?