導かれるように、つくりあげていく 「稲とアガベ」代表 岡住 修兵さんインタビュー note ver.
取材・文:大島 有貴
写真:古賀 親宗
秋田へ降り立つのは、この日、2度目でした。
梅雨の合間の晴れの日。飛行機が着陸すると滑走路には一面、背の高いたんぽぽが。その後、至る所に背の高いたんぽぽが咲き乱れていて、秋田はたんぽぽの街なのかも。なんて、個人的には思ったくらいです。
7月に起きた秋田県豪雨災害。
県全域が被害に遭い、今回取材で訪れた男鹿市や秋田市内を含めた地域へ被害が広域に及びました。命が守られることは、もちろんだけども、住居や車が浸水してしまい、使えない。生活に必要な水が使えない。というのは、本当に大変です。小さな子供や高齢者の世帯は尚更大変な思いをされていると思いました。「何かできることはないか」と考えた時、まず私たちにできることは今回の特集の「稲とアガベ」さんの想いを伝えることが、とても大切だと感じたのです。
たくさんの変数の中で、
理想の味を追い求めることが、酒造りの醍醐味
──「稲とブドウ」を昨年と今年のもの、飲み比べをさせてもらったのですが、だいぶ雰囲気が違ったので、面白いお酒だなと思いました。