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ドル円は、日銀次期総裁人事で乱高下。米消費者態度指数予想上振れ。

【2/10相場概況】


東京時間、ドル円は日経平均や米長期金利の上昇を受け131.88円まで上昇。その後は131円台後半で小動き。欧州時間、日経新聞が「政府は日銀新総裁に植田和男氏、副総裁に内田真一理事と氷見野良三前金融庁長官を起用する人事を固めた」とニュースを受け、日銀の金融緩和策が見直されるとの思惑で、ドル円は129.79円まで急落。日銀次期総裁の有力候補とみられていた雨宮副総裁は、政府の打診に対し辞退。その後、植田氏が「現在の日銀の金融政策は適切、緩和継続が必要」との見解を示したと伝わると、ドル円は131.42円まで急反発。NY時間、米10年債利回りの上昇でドル買いが先行。米ミシガン大学の2月消費者態度指数(速報値)が66.4と予想65.0を上回り、1年先の期待インフレ率が4.2%と予想4.0%を上回った事で、ドル円は131.59円まで上昇。

【2/13相場観】

日銀新総裁に植田和男氏との報道は、想定外の人選だったことで、サプライズとなり、一旦ドル円は130円を割り込むまで売り込まれたが、植田氏の発言や過去の文献などから、急激な政策変更はないとの思惑で反発。日銀人事による乱高下はこれで落ち着きそう。あとは、明日の米国CPIに焦点が移る。
 
日足一目均衡表でみると、本日現在で転換線>基準線→好転となった。これだけを頼りに買いというのは、まだ早い気がするが、上昇予兆の一であることは間違いない。本格上昇となるためには、雲に突入(雲下限132.99円)や200日移動平均(136.81円)抜けが必要とみる。
 
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20230213 執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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