見出し画像

米GDP速報値など米経済指標の上振れを受け、ドル円は3日振りに反発。

【1/26相場概況】


東京時間、ドル円は前日からの下落の流れで一時129.02円まで下落。その後は129円台前半で推移。欧州時間、ドル円は買戻しが先行し130円近辺でもみ合い。NY時間、10-12月期の米GDP速報値や12月米耐久財受注額・前週分の米新規失業保険申請件数などが予想より強い内容となると、米10年債利回りの上昇とともにドル円は130.61円まで上昇。しかし、前日のカナダ中銀(BOC)が、今後の利上げを一旦停止すると示唆したことを受け、FOMCも利上げ停止が近づいているとの思惑などで伸びきれず130.16円でクローズをむかえた。

【1/27相場観】


GDPなど強い米経済指標を受け反発となったが、米国金利のターミナルレートが近づいていることから、カナダ中銀同様に利上げが止まるかもとの思惑が上値を抑えた。日銀を除く先進国は、インフレに対して「利上げステージ」から「利上げの影響を見守るステージ」に移行してきたとみる。マーケットは先読みするので、「見守りステージ」から「利下げのステージ」への移行を意識し始めると、ドル売りが加速するかもしれない。
 
日足一目均衡表でみると、「三役逆転」(強い売りシグナル)が継続。転換線が若干上昇。転換線は9期間の(高値+安値)÷2で構成されているため、1/17から現在の小幅上昇を計測している。微細な変化ではあるが、継続して変化を見ていきたい。

20230127 執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

前回分はこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?