偉大なる「公正世界」の到来

★追記あり(2018年2月18日更新)

 「正義は勝つ」「努力は報われる」「信じるものは救われる」――誰もが一度は耳にしたことのあるフレーズだろう。こうした表現に見てとれる因果律の捉え方は、心理学、社会心理学、人間関係学などの領域で「公正世界信念(Just-world hypothesis)」と呼ばれるものだ。

 公正世界信念をたんなる学術用語として片づけておくにはあまりにももったいない。というのも、これは現代社会の仕組みに関わるきわめて重要な概念だからだ。

 今回は「かわいそうランキング」と併存する形で世界を支配するもうひとつの概念である、「公正世界信念」について考えたい。

この続きをみるには

この続き:4,456文字
この記事が含まれているマガジンを購読する
白饅頭の月額購読マガジンです。毎月2回更新の白饅頭note(本編。単品購入の場合1本300円)の2018年6月4日以降の記事がすべてアーカイブされていき読み放題になります。さらにマガジン限定記事が毎月1本以上あります。ほぼ毎日コラムがアップされ、時々音楽やVtuber動画クローズドイベントのお知らせが届きます。結構お得なセットだと思います。

月額購読マガジンです。毎月2回更新の「白饅頭note(本編。単品購入の場合1本300円)」の2018年6月4日以降の記事がすべてアーカ...

または、記事単体で購入する

偉大なる「公正世界」の到来

白饅頭

300円

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

もう5月になっててワロタ……
53

白饅頭

白饅頭note(本編)

白饅頭が書いた、そこそこ長めエッセイが公開日の古い順にまとまっています。 ツイランドや他社さんではあまり扱わないような話もここでなら自由に書けるので、結構はりきって書いています。おおむね2週間に1回のペースで新作を書いています。 各回300円均一です。よろしくお願いいたし...
2つのマガジンに含まれています

コメント4件

またまた面白い文章を有り難うございます。思春期にこの世界をどの様なものとして捉えるかは、人格形成に大きな影響を与えるかと思いますが、その時に「最後は正義が勝つ」みたいな勧善懲悪ストーリーを信じている人間は子供っぽい、と見なして馬鹿にしてましたが。しかしアメリカの福音派キリスト教徒もそうですが、そう言ったシンプルな世界観は強度があり、大多数の人はそう言った価値観をなんとなく信じている。共産主義者だってプロレタリア革命みたいな勧善懲悪を信じてますしね。欧米のみならず東洋でも朱子学的な世界の整合性を唱える思想は、影響力があるかと思います。世界に意味があると言う思想は共感を得やすいですよね。でも白饅頭さんの仰るように、こう言った思想のネガティブな側面はあまり語られていなかったように思えます。そこが今回のエッセイの見所かな、と思いました。この世界に意味なんか無い、人の生に意味なんか無い。でもそれで良いのだ、と言う方が良いと改めて思いました。無意味な世界に責任など負う必要も無い、と誰しも思って欲しい。
認知バイアスの積み重ねが人間と人間社会を作ってるって視点は、行動経済学かじってる時になんとなく察してました。一個人としては、自分を幸福にできるバイアスは許容して、そうでないバイアスは投げ捨てるぐらいでいいのかなと思います。
公正世界信念の対義語は「超人思想」ですかね。
膿が出されることによって世界が浄化されようとしているのだ、という言説には「好転反応」を連想しました。ああおぞましい。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。