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Ⅴ-#4 シートの作り方(1)

1.活用場面

シートの活用場面には様々バカたちが考えられますが、校内研修等で活用してみるのが最も一般的なかたちです。大体記入も含めて1時間半くらいでできるはずです。

今回から記載の方法について具体的に見ていくことにします。まず今回はシート左上部の対象活動とやめられない理由について解説します。次に示す記載例を参照しながら読んでください。

2.活動の選択と費用対効果

まずどのような活動を選ぶかですが、基本的にどのような活動でも考えることができます。今回は教員の多くの方がイメージしやすいであろうものとして校内研修を取り上げてみます。(あくまでも架空の学校の一例です)

次に効果です。校内研修であれば、例えば「教員の授業力の向上に繋がっている」といったこと多く上がるのではないかと思います。
ただし効果といっても一様なものではなく、人によって異なっていることがあるかもしれません。
その場合には(若手は◎中堅・ベテランは?)といったように、工夫して書くこともできます
また、「かえって古いタイプの指導観から抜け出せない」などのデメリットを感じている場合もあるかもしれないので、その場合にはそのことについても記載します。

次にコストです。コストといっても金銭的なコストばかりではありません。特に学校の場合は時間や労力といった人的・時間的資源の投入がより重要であるはずです。

3.「やめられない理由」

左から2列目は「やめられない理由」です。
やめられない理由には

「授業担当は一生懸命やるので力量アップの効果は大きい」「新採・若手にとっては授業力を高める機会がなくなる」といった直接的効果
「これまでも継続的にやってきたので廃止を言い出すのに気が引ける」
といった心理的な理由
「全教員が一同に介して学校の一体感を高める場となっている」といった外部効果がある場合
「指導主事の指導訪問をあまり依頼しないと校長は気まずい」といった体外的な理由

といった様々なタイプものが考えられます。それらを細かく区別せずに挙げておくのがポイントです。
というのも、ここである程度くまなくその理由を挙げておかないと、見直しを決めても、やめられない本当の理由がそのまま残り、結局やめるのがむずかしくなったということがままあるからです。

また、やめられない理由の軽重についても簡単にしるしをつけておきましょう。 

次回は活動見直しの弊害についての記載方法を見ていきます。

(次回につづく)