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#13 一人一会社の時代

はじめて決算を終えて、あらためて予感したことがある。一家に一台車を持つように、一人で一つの会社をもつ・・・これからはそんな時代となるだろうということだ。

理由はいくつもある。

一つはこれからは終身雇用は崩壊し一つの職場で一生勤めるという時代ではなくなるということだ。一つの企業に一生勤めようと思うと、たとえいやなことでも我慢してしなければならない。そして一定期間つとめてしまうと今度はやめるのには相当の勇気が必要になる。そ得やって我慢して働いても、60才から70才の間にはどのみち仕事を去ることになる。人生100年として60才でやめると残りの時間は40年、結構長い時間だ。この点自分の会社をもっていれば自分のペースに応じて、仕事を組むことができる。

二つめは自分の専門性を高めるためのプラットフォームができることだ。当たり前だが、雇用されていれば仕事は選べない。だから雇われて働いているかぎりは、自分の専門性はあてがわれた仕事の運次第ということになる。自分の会社を持っていれば、少なくともそこでやる仕事の内容は自分次第なので、自分の専門性を高めたり幅を広げたりするように仕事を選択することができる。

三つめは経済的な理由だ。日本の税制は超過累進課税といって所得が増えるにしたがって、その増えた部分の税率が高まっていく仕組みだ。不動産の経営をしていたり副業で勤務先以外からの収入がある場合、付加的な収入に関して高い税率が課されることになる。

もちろん会社をつくれば税金が安くなるとはかぎらないが、少なくとも給与や役員報酬を低く抑え(私の場合はゼロ)て資金を会社にプールしておくことで、いつか収入が減ったときには会社から給与をもらうようにすれば、収入が平準化して結果的にトータルの税負担は安く抑えることができる。

超過累進税率 国税庁サイトより

もちろん会社にも法人税はかかるが、自動車や持ち家の社有化など、様々な節税手段も使える。結果的には大体帳尻が合うはずだ。

そして四つめに何よりも、自分のアイデア次第で、こんなこともできるのではないか、という希望が広がることだ。テラファイルがいつまで続くかはわからないが、たとえ来年閉めることになっても、後悔はしないのではないかと思う。