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ダイビング業界の未来を考える:働き方改革の必要性

皆さん、こんにちは。私はPADIインストラクターとして40年近くダイビング業界で働いています。
最近感じるのが、ダイビングインストラクターの年齢が高くなっていること。
つまりは、若い世代があまりこの業界に定着していないことなのです。
何が原因なのか?
今回は、ダイビング業界が抱える課題と、それを改善するための提案について考えてみたいと思います。

現状の問題点

ダイビング業界は多くの魅力を持っていますが、同時にいくつかの深刻な問題に直面しています。
低賃金、重労働、少ない休日、長時間の労働などが、多くのダイビングプロフェッショナルにとって現実のものとなっています。
これにより、業界から離れる者も増加しています。
結婚したい!と思ったとき、職業で相手の親から拒否されたり。
結婚したいから、まともな仕事に就く!とか。
まともじゃない仕事なのかなぁ?なんて思ったりして。
これは業界の将来を危ぶむものであり、我々はこれに真剣に向き合う必要があります。
じゃあ、数年前から考えているけど、社会的にきちんと認められる仕事にしなくちゃ!
ダイビングインストラクターの社会的ステータスをもっとアップさせることが絶対に急務!って。
じゃあどうすればいいのか?考えてみました。

保険制度の導入

まず、普通の企業で当たり前とされている社会保険、労働保険、雇用保険の制度をダイビング業界にも導入することが必要です。これにより、働く者は健康や安全面でのリスクから保護され、将来にわたる不安を軽減できるでしょう。
また、安心して働くことができる環境は、質の高いサービス提供にもつながります。

働き方改革の必要性

ダイビング業界では未だに丁稚奉公的な働き方が存在しますが、これは過去の遺物であるべきです。
ワーキングスタディのような過酷な労働環境は、働く者のモチベーションを低下させ、業界全体の質を低くする原因となります。
一定期間を過ぎると業界を離れる原因の一つかもしれません。
この業界でもワークライフバランスを考えること。
我々はより人間らしい働き方を尊重し、働く者の生活と労働条件を向上させるべく努力すべきです。

賃金上昇

ダイビング業界の課題の一つとして、賃金も考えなくてはなりません。
労働の様態に合っているだけの賃金の支払いがされなければいけないのです。
ダイビングインストラクターの資格を取得するまでにかかった費用、時間を短い期間で償却できるように。
そして、豊かに生活できるように。
そのためにどうするべきなのか?
提供するものの内容の質を上げ販売価格を上げること。
結果、ダイビングショップ、サービスが利益を上げ、スタッフに還元する。
これがすることは急務です。
人を使い捨てる業界ではないはずです。

若い人たちがたくさん頑張るために

ダイビング業界の未来を明るくするためには、業界全体で働き方改革を進め、保険制度の導入など、働く者の安心・安全を確保するための取り組みが必要です。
地域の最低賃金を超える給料を払い、若者たちが喜んでこの業界で仕事ができるように。
結果、ダイビングを楽しみに来てくださる人たち、ダイビングプロフェッショナルがより満足できる環境が整い、業界全体の発展が期待されます。

我妻が一人で騒いていてもどうにもならないんです。
ダイビング業界の皆さんもぜひ、これらの課題に共感し、改善に向けて一緒に取り組んでいきましょう。

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