ここにきてはじめて？日記のようなものを書く

2023/11/9

今日は撮影予定の場所を事前に探索に来た。
いわゆるロケハンというやつだ。
ロケハン。言ってみたかった、ロケハン。

この撮影というのはある種僕に撮っては特別なものである。
というのも、初めてちゃんと作品を撮るからだ。

思い出として残したものを組み立てて編集し映像してきたこれまで。

今回は構成を考え、構図を考え、音楽を考え、時間帯や光を考える。
そうして作り上げる、作品のようなもの。

緊張している。

被写体をお願いしたい人へ
「こういった映像を作ってて」と言えるようなものがこれまでなかったから。
自己紹介になるようなものをつくりたい。

そうして1人で海が見える公園に来た。
日が暮れるのが早くなってきたけれど間に合った。

撮影する人のイメージの曲を流しながらずっと砂浜を歩く。

差し込む夕日はひどくオレンジで。
海の向こうには小さな船が横切って。

不安になりそうなそんな時。
風を切るように白鷺が飛んできた。

それはとても美しかった。
真っ白な体は夕日でオレンジに染め上げられ、またそれでも染め上げ切ることも出来ない真っ白さを兼ね備えていた。

細い足で水辺に凛と立つ。

広い海に確かに立つ。自分の白さを際立てて。

白鷺は幸運の訪れを意味するらしい。

自分のこの撮影のスタートに、縁起が良くふふふとなった。