てるさち

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三十路独身貴族です!クリスチャンです。 多趣味なため、趣味の記録を付けようと思ってnote始めました。 読書感想記事など書いて行こうと思います。 よろしくお願いいたします! 好き:将棋(羽生善治先生)、読書(知念実祈人先生)、イエスさま

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  • 知念実祈人小説感想まとめ

    推し小説家、知念実祈人先生の小説の読書感想まとめです。 『天久鷹央』シリーズは別マガジンにまとめます。

  • 読書記録まとめ

    てるさちの読書記録まとめです。

  • 聖書のみことばまとめ

    聖書のみことばの記事のまとめです。

  • 知念実祈人『天久鷹央』シリーズ感想まとめ

    知念実祈人先生の『天久鷹央』シリーズの読書感想をまとめたマガジンです。 知念実祈人先生の他書籍の読書感想については別にまとめたマガジンがありますので、良かったらご覧ください。

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自己紹介

初めまして。てるさちです。 私はクリスチャンで、教会⛪でお仕事をしています。 独身貴族で多趣味なので、毎日を一生懸命生きているうちに、 積み重ねて来たことを書き留めなければ、両手からこぼれていってしまう気がして 記録を付けていくことにしました。 書いていく記事は、主に3種類。 聖書のことばと、将棋と、読書の記録です。 だれかの目に、そっと止まればうれしいな。

    • 20.『崩れる脳を抱きしめて』

      知念実希人『崩れる脳を抱きしめて』読みました📚 お金のためにお医者さんになり、お金のために人生を使おうとしている主人公と、莫大なお金はあってもそれを使い切る前に死ぬことが決まっている女性のおはなし。 命を生きる上で、本当に大切なものって何でしょうね。 お金か、家族か、名誉か、力か、……それとも愛か? 人は死を前にして、ようやくそのことを考えるし、本当に自分の命を使いたいことが何であるのか、気づくのかもしれません。 『優しい死神の飼い方』の主人公、ゴールデン・レトリバ

      • 『罪と罰』

        ドストエフスキーの『 罪と罰』読みました。 主人公は、「大衆の益のためならば人を殺しても構わないし、そういう革命的なことができる人物は罪に問われない」という独特の思想を持っています(例としてナポレオンを挙げている)。 そしてその信念の元、質屋の老婆を殺してしまうわけですが、その殺人現場に遭遇してしまった罪なき老婆の妹も一緒に殺してしまうのです。 ところが殺したはいいものの、盗みも上手く行かないし、盗んだ物を持ち続けているのも恐ろしいしで、結局盗んだ物は埋めてしまい、いつ

        • 19.『屋上のテロリスト』

          知念実祈人先生の19冊目の本、『屋上のテロリスト』読みました📖 自殺願望のある人の多くは、実際は精神的な病に罹っていて、正常な状態で「死にたい」と思う人はほとんどいないというデータもありますよね。 主人公も「死に憧れている」なんて言いますが、本当に追い求めていることは死ではなかったりします。 自分が繋がっている誰かがいること、その人と楽しい思い出をつくることなのです。 でも天涯孤独なのでそれに気付かないから、死んで先に他界した両親と同じ状態になることに憧れています。

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          太宰治『斜陽』

          『斜陽』は戦後のとある貴族の一家が没落して行く様を描いた小説です。 主人公はかず子という女性で、父親は既に鬼籍に入り、弟直治は戦争が終わっても音信普通状態になっていて、母親と二人で暮らしています。 母子を父の弟である叔父が面倒見てくれていましたが、戦争の煽りを受けて不況となっており、母子は持ち家や女中を手放して、田舎のこじんまりとした家に移ることになります。 それまで自分たちの力で暮らして来たことはなかったのに、かず子は自分で畑をしたり風呂を焚いたりして暮らすことになる

          太宰治『斜陽』

          17.『時限病棟』

          知念実祈人先生の17冊目の本『時限病棟』読みました📚 『仮面病棟』の続巻に当たりますが、舞台となる病院が同じであるということと、『仮面病棟』で発覚する違法医療行為に少しの話の繋がりがあるだけで、メインのお話は前巻とは特に関係がありません。 「時限」と名が付いている通り、舞台となる病院には巨大な時限爆弾が仕掛けられており、事件解決までタイムリミットがあります。 それがなおのことドキドキハラハラするのです! 果たして閉じ込められた5人の医療関係者たちは、事件解決にこぎつけ

          17.『時限病棟』

          『蟹工船』

          日本プロレタリア文学の代表作、小林多喜二『蟹工船』読みました。 プロレタリアとは、「労働者階級の」という意味です。 今から100年前の日本は、平気で資本家が労働者の命を儲けのために使い捨てにしていたのですね。 労働者たちの過酷な労働環境を訴え出ることは、なぜか共産主義と直接的に結び付けて考えられており、政府に発覚すると投獄される危機さえありました。 作者の小林多喜二も、わずか29歳という若さで獄中死しています。 警察は突然の病のせいにしていますが、恐らくは迫害によっ

          『蟹工船』

          16.『あなたのための誘拐』

          知念実祈人先生の16冊目の本『あなたのための誘拐』読みました📚 この本は出版から3年後の2019年に『誘拐遊戯』という名前に改題されています。 でも私は『誘拐遊戯』よりは『あなたのための誘拐』というタイトルの方が好きだなぁ。 もとのタイトルの方が、小説の本質を言い表していると思いますね。 犯人は異常なほど主人公に執着していて、主人公とゲームをするために誘拐事件を起こしていますから。 はてさて、なぜ犯人は誘拐事件を起こすのか? 犯人はなぜ主人公に執着するのか? な

          16.『あなたのための誘拐』

          『破戒』

          青空文庫で島崎藤村『破戒』読みました。 自分が穢多の出身であることを隠しながら、中学校教員として働いている主人公丑松(うしまつ)。 若いときは気にしていなかったのに、社会に出ると差別とまじまじ対峙することになったりして、自分のアイデンティティーに苦しみます。 周りの人が自分を好きでいてくれるのは、自分が穢多であることを知らないから。 知っても好きでいてくれるのか、わからない。 隠したまま生きることが丑松は次第につらくなります。 恋をしても、こんな自分では恋ができな

          『破戒』

          「あなたは終わりまで歩み、休みに入れ」

          2020年になりました。今年もどうぞよろしくお願いします。 みなさんは、「今年の聖句」というのを新年にお決めになるでしょうか。 私の場合、年の内に神様が一つの御言葉を示してくださり、翌年の手帳が届き次第真っ先にその御言葉を裏表紙に書き込みます。 しかし困ったことに、御言葉を示されたときは、まだその御言葉の意味がさっぱり分からないのです。 一年が進んで半分が過ぎるころに、なぜ神様がその御言葉を私にお示しになられたかがやっと分かるのです。 そしてその御言葉を感謝できるよ

          「あなたは終わりまで歩み、休みに入れ」

          2.『螺旋の手術室』

          知念実祈人先生の二冊目の本、『ブラッドライン』が改題・改訂された『螺旋の手術室』読みました📚 改訂に合わせて改題された意図も何となく分かる気がします。 「ブラッドライン」、すなわち「血筋」は、この物語の鍵を握る最重要用語です。 ミステリー小説のタイトルとしては、あまりにも大っぴら過ぎる(?)かもしれません。 この小説の主人公が勤める純正医大病院は、『天久鷹央』シリーズに登場する小鳥の所属病院ですね(小鳥はそこから天医会総合病院に一時的に派遣されているのです)。 主人

          2.『螺旋の手術室』

          ③『天久鷹央の推理カルテⅢ』

          知念実祈人先生の8冊目の本『天久鷹央の推理カルテⅢ』読みました📚 今回も第一作目に引き続き、「小鳥が統括診断部からいなくなってしまう危機」到来です! 一作目は天医会総合病院が統括診断部を縮小し、小鳥は救急科に転科という案が持ち上がって、それを鷹央が事件解決することによって回避したのですが、今作ではそもそも小鳥が元居た純正医大に戻されてしまうかもしれない危機になっています。 果たして鷹央は事件解決によってその危機を回避できるのか……!ドキドキの展開です! 鷹央は小鳥がい

          ③『天久鷹央の推理カルテⅢ』

          ②『天久鷹央の推理カルテⅡ』

          知念実祈人先生の6冊目の本、『天久鷹央の推理カルテⅡ』読みました📚 前作はドキドキハラハラ、痛快ミステリーという感じでしたが、今作は結構しんみりしたお話も収録されています。 鷹央ちゃんは一発触発の緊急事態でも冷静沈着に対処し、どんな人も事件も恐れないイメージが有りましたが、そんな鷹央ちゃんの意外な一面が垣間見られます。 人の心が分からない、人の気持ちが理解できないからこそ、それがコンプレックスになってしまって、「友達」とどう接したらいいのか分からずパニックになってしまう

          ②『天久鷹央の推理カルテⅡ』

          ①『天久鷹央の推理カルテ』

          知念実祈人先生の4冊目の本『天久鷹央の推理カルテ』読みました📚 天医会(てんいかい)総合病院という、架空の病院を舞台にした推理小説シリーズの一作目です。 主人公は高校生、下手したら中学生に見える27歳の女医、天久鷹央(あめくたかお)で、一度見ただけで、一度読んだだけですべてを暗記できる超天才です。 その頭脳を最大限に生かして、難解とされる事件や病気を多々解決に導いています。 その一方、人の感情を理解したり空気を読んだりすることは苦手で、手先も不器用という欠点があります

          ①『天久鷹央の推理カルテ』

          『風の歌を聴け』

          村上春樹『風の歌を聴け』読みました。 毎日当たり前に会えていた人と、気づいたら会えなくなっていたり、なんだかんだひょんな出会いで腐れ縁ができたり、これから縁ができるのだろうかと思えた人と、結局は短い付き合いになったり。 等身大の人間関係は予測が付かない。 作中の好きなフレーズは、鼠の 「そりゃそうさ。 みんないつかは死ぬ。 でもね、それまでに50年は生きなきゃならんし、いろんなことを考えながら50年生きるのは、はっきり言って何も考えずに5千年生きるよりずっと疲れる。 そ

          『風の歌を聴け』

          「布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりご」

          「あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。 それが、あなたがたのためのしるしです。」  (ルカの福音書 2章12節) ある牧師が説教の中で、突然このようにきいてきました。 「皆さん、なぜイエス様が飼葉桶の中に生まれて来てくださったのか分かりますか。 それは、羊飼いたちがイエス様を訪ねるためなのです。 イエス様が地上の王として、王宮の中に生まれたらどうでしょう。 また祭司として、立派な祭司の家に生まれたらどうでしょう。 羊飼いたちはイエス様

          「布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりご」