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作新学院野球部(2023年センバツ)のチーム紹介

こんにちは。
第95回選抜高校野球に作新学院が出場します。
作新学院チームを知って頂いた上で、試合を見て頂きたく、チームと選手の特徴を紹介するnoteを書きました。

①甲子園の通算成績

通算:
出場23回、優勝3回、39勝23敗1敗、勝率.629

春 :
出場11回、優勝1回、12勝9敗1敗、勝率.571

夏 :
出場16回、優勝2回、27勝14敗、勝率.659

②2022年 秋季大会の実績

<県大会>
2回戦 :小山    不戦勝
3回戦 :小山西   10-1
準々決勝:文星芸大附 8-4
準決勝 :佐野日大  9-3
決勝  :青藍泰斗  11-7

<関東大会>
1回戦:駿台甲府   10-0
2回戦:専大松戸   3-4

③チームの特徴紹介

足を使った攻撃と守備が優れたチームです。

<打撃>
ホームランの一発はないものの、1番高森、2番澤田は出塁率が高く、塁に出れば俊足を生かして盗塁をするなど、この2人でチャンスを作ります。
3番磯、4番武藤、5番斎藤、6番東海林は二塁打など長打が多く、常に得点圏の状況を作りつつ打点をあげます。
相手バッテリーに常に得点圏にランナーを背負わせるいやらしい攻撃をします。

<走塁>
先の塁を常に狙っていきます。
盗塁や進塁打での走塁はもちろんの事、相手野手が目を離したりする一瞬の隙をついて次の塁を狙っていきます。
ほとんどの選手が一定以上の走塁技術があります。

<守備>
守備が良い選手も多く、草野・宮本・磯・高森のセンターラインに加え、三塁・武藤、右翼・澤田も守備が良く、味方ピッチャーを助けていきます。
守備はセンバツ出場チームの中でトップクラスではないでしょうか。

<投手>
エース川又、福富、市川ら新3年生は全国的には並のピッチャーである為、小刻みな継投で凌いでいきます。
全国的に注目されている新2年生の小川は、秋にコンディションの問題がありましたので、センバツ向けてはコンディションの仕上がり具合が気になるところ。彼が投げれるかどうかでチーム投手力が大きく違います。

<采配>
関東大会でも、小針監督の采配は冴え、代打起用、投手交代など、ことごとく良い方向に行きました。監督の采配にも注目です。

④基本オーダー

◎:注目選手 

1中 髙森風我③ 右 打率.583、HR1、打点8、盗塁5 ◎
2右 澤田秀翔③ 左 打率.417、HR0、打点4、盗塁5
3遊 磯圭太 ③ 左 打率.364、HR1、打点6、盗塁3 ◎
4三 武藤匠海③ 右 打率.211、HR0、打点6、盗塁3 ◎
5一 齋藤綾介③ 右 打率.467、HR1、打点4、盗塁0 ◎
6左 東海林智③ 左 打率.438、HR0、打点3、盗塁2
7二 宮本隼希③ 左 打率.440、HR0、打点7、盗塁0
8捕 草野晃伸③ 右 打率.125、HR0、打点2、盗塁0
9投 川又楓 ③ 左 防御率2.75、19.2回、12奪三振
控え 小川哲平③ 右 防御率2.61、10.1回、7奪三振 ◎

⑤選手の特徴紹介

※個人成績は公式戦のみ。

1.  川又 楓

投手、新3年、左/左、175 cm/75kg
6試合 19.2回, 6自責点, 防御率2.75, 12奪三振, 3四死球
6試合 7打数, 3安打, 打率.429, 0HR, 0打点, 0盗塁, 0四死球

技巧派のエース。
ストレートは最速134キロと速い部類ではありせんが、ストレートとカーブとの緩急を付け、リリースの見難さもあり、打者を差し込ませる投球をします。
また、コントロールも良く、与四死球が少ない投手です。
対外試合解禁後の練習試合でも、彼らしいピッチングが見られ、無失点ピッチングを続けています。
秋季大会の基本的な起用としては、相手打線の2巡目まで投げて交代していました。

2. 草野 晃伸

捕手、新3年、右/右、181cm/74kg
6試合 8打数, 1安打, 打率.125, 0HR, 2打点, 0盗塁, 0四死球

キャプテン。
1年秋からレギュラーキャッチャーとして出場しています。
ブロッキングやコントロールの良い送球など守備面での上手さが光ります。
しかし、打撃は課題であり、バスター打法など工夫して何とか克服しようとしています。

3. 齋藤 綾介

一塁手/三塁手、新3年、右/右、176 cm/84 kg
6試合 15打数, 7安打, 打率.467, 1HR, 4打点, 0盗塁, 3四死球

長打力が売りのスラッガーです。
関東大会・駿台甲府戦ではホームランを放つなど持ち前の長打力を披露しましたが、秋季大会中は不調時期が長く、スタメン落ちを経験するなど大会を通じて苦しみました。
対外試合解禁以降の練習試合では持ち前の長打を発揮し、外野の頭を越す打球を飛ばし続け、調子を取り戻しています。
ただし、守備は課題であり、キャッチングでミスをするシーンが見られました。対外試合解禁以降の練習試合ではファーストミットを付けて、キャッチング向上を図っていました。


4. 中島 紀明

二塁手/遊撃手、新3年、右/右、174 cm/70 kg
6試合 7打数, 0安打, 打率.000, 0HR, 0打点, 0盗塁, 1四死球

走攻守で安定したユーティリティ選手です。
代打や守備固めとして試合終盤に起用されることが多いですが、進塁打など小技でミスすることが見られましたので、小技の精度が課題です。


5. 武藤 匠海

三塁手/遊撃手/一塁手、新3年、右/右、179 cm/76 kg
6試合 19打数, 4安打, 打率.211, 0HR, 6打点, 3盗塁, 3四死球

グラブハンドリングが良く、軽やかな足捌きの守備が上手い選手です。
内野はどこでも守れ、かなりレベルの高い守備を見せます。
秋季大会では全試合で4番を務めましたが、彼はスラッガータイプの打者というよりも、強いゴロを転がしてヒットを打っていくタイプの中軸打者です。
また、盗塁意識が高く、積極的に仕掛けていきます。

6. 磯 圭太

遊撃手/三塁手/投手、新3年、右/左、178 cm/76 kg
6試合 22打数, 8安打, 打率.364, 1HR, 6打点, 3盗塁, 3四死球
6試合 9.1回,1自責点, 防御率0.96, 6奪三振, 2四死球

ガッチリとした体型のスラッガーです。
強いスイングから長打を量産し、ツボにハマればホームランを放つパンチ力があります。
昨年から投手を始めたにも関わらず、最速142キロのストレートを投げる事ができ、昨秋の大会ではストッパーとして起用されました。
その速球を活かし、ショートの守備では矢のような送球を投げます。


7. 塙 綸ノ亮

遊撃手/左翼手、新3年、右/右、174 cm/74 kg
0試合 打撃成績なし

グラブ捌きが良く、守備が上手い選手です。
スタメンや途中出場など起用法はさまざまですが、しっかりと役割をこなします。
軟式上がりですが、硬式に早い時期から順応していました。


8. 髙森 風我

中堅手/投手、新3年、右/右、182 cm/78 kg
6試合 24打数, 14安打, 打率.583, 1HR, 8打点, 5盗塁, 5四死球
3試合 1.2回, 2自責点, 防御率10.80, 0奪三振, 3四死球

走攻守で非常にレベルが高い選手です。
毎試合マルチ安打を放つバットコントロールに加え、甘い球はスタンドインするパワーを持ち、次の塁を果敢に狙う積極的な走塁力があり、広いセンターの守備範囲など全てにおいてトップクラスです。
一冬を越えて体が非常にガッチリしてきて、対外試合解禁後の練習試合で1日に3ホームランを放つなど、長打力がさらに付いてきました。
彼の才能にはNPBのスカウトが褒めていたほどであり、ドラフトに向けてセンバツの舞台でアピールを続けたいところです。

9. 澤田 秀翔

右翼手/中堅手、新3年、右/左、174 cm/70 kg
6試合 24打数, 10安打, 打率.417, 0HR, 4打点, 5盗塁, 5四死球

ファーストストライクから果敢に振ってくる積極的な打撃をする選手です。
足が速く、果敢に盗塁を仕掛けてきます。
プレースタイルは何ごとにも積極的です。
姉の百華は読売ジャイアンツ女子野球チームに所属しています。


10. 小川 哲平

投手、新2年、右/右、183 cm/90 kg
3試合 10.1回, 3自責点, 防御率2.61, 7奪三振, 3四死球
3試合 4打数, 1安打, 打率.250, 0HR, 0打点, 0盗塁, 0四死球

中学時代から全国的に有名な選手です。
最速147キロの驚異的なノビがあるストレートが特徴です。
高校1年の春季大会から活躍をしており、その時から複数のNPBのスカウトが動画を撮ったりしてマークしていました。
課題であった変化球は冬のトレーニングで精度が上がり、新球にも挑戦しています。
昨年はコンディションが整わず登板は少なめとなっていました。センバツに向けて、コンディションを上げていると聞いていますが、無理は禁物です。


11.福富 竜世

投手、新3年、右/右、175cm/65kg
2試合 3回2自責点, 防御率6.00, 4奪三振

ワインドアップ投法で、キレイなフォームのピッチャーです。
ストレートは130キロほどと球威はないものの、コントロールが良く、コースを上手くついてきます。
課題は変化球の精度です。
関東大会は登録メンバーではありませんでしたが、センバツでは登録メンバーになりました。

12. 岩出 純

捕手、新2年、右/右、175 cm/75 kg
6試合 7打数, 0安打, 打率.000, 0HR, 0打点, 1盗塁, 4四死球

秋季大会は1年生ながら全試合で出場しました。
二塁送球1.9secの肩やブロッキングなど守備で貢献しました。
本来、打撃が良い選手なのですが、秋季大会はノーヒットに終わってしまいました。
冬の間のトレーニングで体が大きくなっており、一層の飛躍が期待されます。


13. 東海林 智

左翼手/右翼手、新3年、右/左、175 cm/80 kg
6試合 16打数, 7安打, 打率.438, 0HR, 3打点, 2盗塁, 4四死球

打撃が持ち味の選手です。
バットコントロールが良く、上手く引き付けてヒットを量産します。
低い弾道で外野の間を抜く長打が多いのも特徴で、対外試合解禁後の練習試合では低いライナーでホームランを放つなど、一冬を越えて更にパワーアップしていました。
ただ、守備は苦手なようで、打球判断を誤るシーンがあったりします。


14. 宮本 隼希

二塁手/遊撃手/三塁手、新3年、右/左、165 cm/64kg
6試合 25打数, 11安打, 打率.440, 0HR, 7打点, 0盗塁, 1四死球

俊足が持ち味の選手です。
小柄ながら外野の間を抜く速いヒットを打ち、速いベースランニング能力を活かして長打を増やしていきます。
チャンスに滅法強く、公式戦の打点はチーム2位の7打点をあげています。
守備範囲も広く、あらゆる打球に追いついていくほどで、セカンド守備はチーム1上手いと思います。

15. 上野 飛馬

遊撃手/二塁手/左翼手、新3年、右/左
0試合 打撃成績なし

新チーム結成時の練習試合には出場していましたが、公式戦で初めてベンチ登録されました。
ショートの守備が軽やかで非常に上手いです。
足も速く、積極的に盗塁をします。


16. 細谷 李登

三塁手、新3年、右/左、175 cm/70 kg
2試合 1打数, 0安打, 打率.000, 0HR, 0打点, 0盗塁, 0四死球

試合途中で起用されることが多いのですが、打撃はなかなか結果が伴わず苦しんでいます。
サードの守備は安定しています。


17. 豊田 大晴

捕手、新3年、右/右、175 cm/78 kg
0試合 打撃成績なし
秋季大会の出場はないものの、練習試合では出場を重ね、経験を積んでいる捕手です。
二塁送球などスローイングの質は良いです。

18. 市川 春之介

投手、新3年、右/右、172 cm/68 kg
2試合 1回, 0自責点, 防御率0.00, 0奪三振

オーソドックスな投球をするピッチャーです。
昨年の秋季大会でのストレートの最速は130キロほどでしたが、一冬を越えてストレートのノビは上がっています。
スライダーなど変化球とのコンビネーションで打たせて取るピッチングをします。


⑥さいごに

センバツに出場するレギュラーのほとんどの選手は、昨年の夏の大会でもレギュラーだった選手が多くいます。
彼らは昨年の夏の大会で、作新学院の夏11連覇を達成できず、負けた瞬間はグラウンド上で放心状態となっていました。
その悔しさをバネに血のにじむような思いで練習を重ね、甲子園行きの切符を手にしました。
聖地甲子園のグラウンドで昨年の分まで彼らは暴れてくれると思います。
目指せ、センバツ優勝!がんばれ作新学院!

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