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栃木県高校野球「俺的注目選手30人」2023年 夏選手権

 7月7日(金)に開幕する高校野球 選手権 栃木大会用の「俺的注目選手」をピックアップします。

「俺的注目選手30人」
 ・最注目選手(写真&選手特徴付き)10人
 ・注目選手(寸評付き)20人

採用する主な基準:
①私が球場で見て良いと評価した選手
②NPBスカウトが動画を撮ってチェックしていた選手
③スカウトと話をして挙げられた選手

<最注目選手(写真付き) 10人>


※並びは春の県大会の上位校順、学年順に紹介

※なるべく多くの高校から選びたいので、1つの高校からは選ぶのは多くなり過ぎないように気を付けて、選んでも5名以内にしています。

① 高森風我 作新学院 3年生


中堅手 右投右打
182cm 78kg 
一条中(宇都宮リトルシニア)

 走攻守で非常にレベルが高く、将来プロを狙える選手。
 打撃では毎試合マルチ安打を放つバットコントロールに加え、甘い球はスタンドインするパワーを持ち、走塁では次の塁を果敢に狙う積極性があり、守備では広いセンターの守備範囲があるなど全てにおいて県内トップクラス。
 競輪選手を父に持ち、その父とのトレーニングの成果により体が非常にガッチリしている。対外試合解禁後の練習試合で1日に3ホームランを放ち、センバツ甲子園でもホームランを打つなど、長打力が付いてきた。
 彼の才能にはNPBのスカウトやメディアの方々が褒めていたほどである。タイプ的には元阪神の真弓明信氏か。
 選手権前の練習試合で調子を落としていることが気がかりである。



② 小川哲平  作新学院 2年生


投手 右投右打 
182cm 85kg 
落合中

 NPBスカウトが注目している選手。
 中学軟式野球で144キロの剛速球を武器に、ALL栃木を全国準優勝に導き、中学時代に全国的な実績を残した。最速147キロのストレートは驚異的で、県内では最速。
 高校1年の春季大会決勝でも5回無失点の活躍をしており、その時から既に複数のNPBのスカウトが動画を撮るなど高い関心を示していた。
 昨年末からコンディション不良があり、実戦登板から遠のいていたが、6月に復帰を果たした。球数は100球を越えるまでに投げられ、連投も果たすことが出来た。
 6月21日に発売された雑誌「野球太郎」の2024年ドラフト候補ランキングでは全体9位、高校生では2位に入るなど依然として注目されている。



③ 磯圭太 作新学院 3年生


遊撃手/投手 右投左打
下野リトルシニア

 磯兄弟の三男で、作新学院の二刀流選手。
 非常にガッチリした体型で、チームイチのパンチ力がある。空振りがやや多いものの、当たった時の打球速度はものすごく速く、ライナーでスタンドイン出来るほど。
 ショートの守備では強肩を活かした守備が特徴で、三遊間の深い位置から刺すことが出来る。
 ピッチャーとしても、中継ぎでロングリリーフすることがあり、最速141キロのストレートとカーブの緩急で勝負する。
 春季大会後の練習試合ではホームランを放ち、打点を多く挙げるなど好調をキープしている。練習試合ではロングリリーフで登板することが多く、選手権もその起用が考えられる。




④ 黒崎翔太 文星芸大付 3年生


捕手 右投右打
177cm 70kg 
河内中

 全国的にもトップクラスの強肩を持つキャッチャー。
 プロ野球界でも稀な、二塁送球1.7秒台を出すこともある。彼の強肩の噂を聞きつけ、春季大会では複数のNPBスカウトが視察に訪れ、リピートで視察にくる球団もあった。
 良く考えられた配球は相手打者に的を絞らせない。
 また、関東大会ではいくつかミスが見られたが、ブロッキングも上手い方である。
  非常に熱い男であり、理想通りの配球で三振を奪った時は思わず大きなガッツポーズをしてしまうほど。
 守備が先行したタイプの選手であるが、チームでは5番を担っており、春季大会では本塁打も記録した。夏に向けて、更なる打撃練習にも取り組むらしいので期待したい。



⑤ 曽我雄斗  文星芸大附 3年生


二塁手 右投左打 
163cm 55kg 
陽西中(鹿沼ボーイズ)

 県内No.1の二塁手。
 1年生時からレギュラーを獲得し、華麗な守備を見せていた。
 どんなゴロにも対応できる足捌きとハンドリングの上手さが目立つ。ノックの時から「あれが曽我だ」って分かるほど、その守備の上手さが目を引き、広島カープの菊池涼介を彷彿とさせる。難しい打球に追いつく守備範囲も凄いが、「その態勢から投げれるのか!」と、ビックリする体幹とスローイングの技術も素晴らしい。
 小柄ながらパンチ力があり、秋季大会・作新学院戦ではエース川又からホームラン、春季大会・白鷗大足利戦では注目の2年・昆野からホームランを放った。打球はフライ比率が高い。
 走力や盗塁能力は高く、積極的に盗塁を仕掛けてくる。



⑥ 堀江正太郎 文星芸大附 2年生

投手 右投右打
東東京ポニー

 ピッチング能力が非常に高い投手。
指に掛かり、低めに決まる最速144キロのストレートとスライダーやフォークの変化球のどれもレベルが高く、2年生とは思えないレベルである。
 コントロールは良いとは言えないものの、ストレートと変化球の組み合わせたピッチングで打者を打ち取る。タイプ的には打たせて取るピッチングタイプの投手。
 起用法はストッパー起用であり、勝ち試合で相手チームの息の根を止める。
 最近ネット界では、「DIMENSIONINGの北川雄介さん」の教え子がメキメキと実力を発揮し話題となっているが、堀江も北川氏の教え子である。
 来年ドラフト候補として名前が挙がってくる選手と思われる。




⑦ 鈴木光  佐野日大 3年生


二塁手/遊撃手 右投左打
174cm 69kg 
国分寺(下野リトルシニア)

 強肩好守の内野手。
 昨年エースとして在籍していた鈴木空の弟。
 広い守備範囲と強肩が持ち味。ノックの時から強肩スローイングが目立ち、カットからホームやサードの返球の速さや正確性に唸らされる。
 下級生の頃はショートを守っていたが、昨年秋季大会からセカンドにコンバートされた。
 打撃は上手く、キレイな流し打ちの打球が多いが、どの角度にも打ち分ける技術がある。
 選手権前の練習試合でもセカンドの良い動きを見せていた。




⑧ 盛永智也  國學院栃木 3年生

投手 右投右打 
181cm 79kg 
城南中

 栃木県世代No. 1投手。
 中学軟式時代に「炎の体育会TV」にも出演するなど中学時代から有名であった。昨年の夏の大会、2年生ながら背番号1を背負い、甲子園でも好投した。
 低めへのストレートは威力があり、昨年秋季大会でのストレートは最速143キロを記録した。
 四隅をつく制球力やスライダーなどの変化球も良く、クイックも速い。一通りの技術力が高い。
 基本的なピッチング内容として、130キロ後半のストレートに抑えつつ、上手く四隅を付くピッチングで打者を打ち取る。
 春季大会の宇都宮南戦では6回無失点、被安打1、奪三振8と好投した。
 4月に行われたU18日本代表候補選手強化合宿にも参加するなど、全国からの注目度は高い。
 打撃も良く、チームの主軸を打てる能力がある。



⑨ 塩濱颯人  宇都宮南 3年生

一塁手/中堅手/投手 左投左打
172cm 70kg 
南河内中

 勝負強い打撃が持ち味の打者。
 昨年から4番を担い、昨年の夏の県大会の準優勝に大きく貢献した。
 スイングは特徴的で、右足がインステップで踏み込み、力強いスイングをする。打撃タイプ的には、長打を打つタイプというより、優れたバットコントロールでレフト、ライトと広角に打ち分けてヒットを量産し、打点を稼ぐタイプ。彼と対戦した投手は一様に「打ち取りにくい」と言うほど厄介な打者である。
 春季大会の国学院栃木戦では、チームは1安打完封負けをしたが、その唯一のヒットを盛永から放ったのが彼であり、國學院栃木のノーヒットノーランを阻止した。
 県内のある有望投手に「栃木で凄いと思った打者は?」と聞くと、真っ先に「塩濱選手です。全部良い当たりされました」と名前が挙がるほど。
 チームの投手陣が手薄なこともあり、練習試合では1イニング程度なら中継ぎ登板をしていた。



⑩ 中山鳳 宇都宮工業 3年生

中堅手 右投左打
173cm 63kg 
北犬飼中(鹿沼ボーイズ)

 三拍子揃ったリードオフマン。
 2年生時から1番バッターを務めている。打撃センスが良く、シャープなスイングでヒットを量産する。選球眼が良く、三振をなかなかしない。
 かなりの俊足で、30メートル走のタイムは、プロでも上位に入る3秒68を記録した。その足を活かしたセンターの守備範囲は広く、強肩も相まって、守備面でもかなりの貢献が出来る。
 体の線が細いが、体型が整ってくれば大化けしそうな素材型選手であり、実際にNPBスカウト数名が彼を視察チェックしている姿も見られた。


<注目選手(寸評付き名鑑)20人>

 最注目選手10人以外で、是非注目して欲しい選手20人をこちらで寸評紹介します。

1. 武藤匠海③作新学院(三、遊、一)
:グラブハンドリングが良い内野手

2. 関屋希夢③青藍泰斗(遊、三)
:パワーが付いてきた守備職人ショート

3. 酒巻瞬③青藍泰斗(二)
:俊足積極盗塁の軽やかな選手

4. 長嶋樹哉③青藍泰斗(投、一)
:投打にダイナミックなプレーの大型選手

5. 福田昂ノ甫②佐野日大(投)
:最速140キロのストレートのノビで勝負

6. 洲永俊輔①佐野日大(投)
:最速146キロのスーパー1年生左腕

7. 入江祥太②石橋(投、遊)
:投手・遊撃手・4番の中心選手

8. 長田悠也③國學院栃木(遊)
:大型かつ軽やかなショート・安打製造機

9. 原野泰成③國學院栃木(二)
:俊足堅守のセカンド

10. 渋谷優希③文星芸大付(投)
:コントロールが良い技巧派左腕

11. 小林優太③文星芸大付(一)
:県内トップクラスのパンチ力

12. 佐藤駿成③宇都宮商業(右)
:バットコントロールが良い巧打者

13. 五月女陽咲③宇都宮商業(左)
:スイングが鋭い切り込み隊長

14. 福田翔叶③宇都宮工業(遊)
:フットワークが軽やかなショート

15.小田泰己 ③小山西(三、一)
:恵まれた体格のパワーヒッター

16. 松井祥太③白鷗大足利(投)
:変化球のキレで勝負する左腕

17. 阿部快俐③白鷗大足利(三)
:スイングが強い1年時から不動の4番

18. 昆野太晴②白鷗大足利(投、左)
:二刀流・世代トップ級スラッガー

19. 大和田遼仁③宇都宮北(投)
:最速144キロ・世代最速右腕

20. 菊地惇斗③鹿沼商工(投)
:変化球多彩なナックルボーラー左腕

<「俺的注目選手」号とは>

 栃木県には優秀な高校球児がたくさんいるのですが、それが高校野球ファンに伝わらなかったり、事前に知らなかったから見てもらえなかったりしている事を聞いて残念に思い、栃木の高校球児をもっと知ってもらいたく、各大会前にこの「俺的注目選手」号を作るようにしました。
 選手や保護者やファンの方々から「掲載してくれて有難うございます」や「〇〇も良いので載せてください」など反響があります。こういう反響はとても嬉しいです。
 今後も感想や、良い選手情報を待っています。気軽に球場で声かけたり、TwitterやInstagramでDMをください。

<お礼>

写真や絵の協力、ありがとうございました。
・まっしゅさん
・てづさん
・ゆうくん

参考:選手権トーナメント


参考:トーカイカイロチャンネル

参考:公式戦 球速ランキングTOP5

※判明分
1位:小川哲平②作新学院:147キロ
2位:大和田遼仁③宇都宮北:144キロ
2位:堀江正太郎②文星芸大附:144キロ
4位:盛永智也③國學院栃木:143キロ
5位:佐藤吏功③白鷗大足利:142キロ


参考:春季大会 表彰選手


参考:春季大会 結果

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