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栃木県高校野球「俺的注目選手30人」2023年 秋季大会

9月9日(土)に栃木県高校野球の秋季大会が開幕します。
今年も秋季大会用の「俺的注目選手」を30人ピックアップします。

「俺的注目選手30人」内訳

 ・最注目選手(写真&選手特徴付き):10人
    → 栃木県の顔的存在

 ・注目選手(寸評付き):20人
    → 10人以外で更に見て欲しい選手

※並びは夏の県大会の上位校順、学年順に紹介

※なるべく多くの高校から選びたいので、1つの高校から多く選び過ぎないように気を付けて、選んでも5名以内にしています。

※優秀な選手でもケガで大会に出場できない場合は、取り上げていません。


<最注目選手(写真付き)  10人>

1.堀江正太郎(文星芸大附2年生)

投手 右投右打 
186cm 80kg 東東京ポニー

ピッチング能力が非常に高い投手。
指に掛かって低めに決まる最速144キロのストレートも良い上に、スライダーやチェンジアップの変化球のキレも良く、投げる球のレベルが高い。
コントロールが良いとは言えないものの、質の良いボールで打者を打ち取ることが出来る。タイプ的には打たせて取るピッチングタイプの投手。
夏の県大会では、準決勝まで無失点に抑えるピッチングをし圧倒した。
これまでの公式戦ではリリーフ専門であったが、エースとして先発を任されてどのようなピッチングをするのか楽しみである。
NPB12球団が注目する選手。

※参考動画:
夏の甲子園の八戸学院光星戦。
堀江は4回途中から5回まで登板。2回無失点。



2.吉田大和(文星芸大附2年生)

投手 右投右打 
185cm 82kg 上三川ボーイズ

速球派投手。
まず特徴的なのは角度が付いたストレートであり、威力が十分ある。
変化球のコントロールは良くないが、スライダーはブレーキが良く効いており、空振りが取れる。テンポも良い。
課題はスタミナなのか、試合中盤で球威が落ちることが見られた。
交流戦では宇都宮南戦で7回無失点、被安打3の活躍をした。堀江と共に文星の投手陣を支える存在。
NPBスカウトに名前が知れ渡り始めており、秋季大会ではスカウトが彼のピッチングをチェックに来ると思われる。

※参考動画:
夏の栃木大会の小山西戦。
吉田は初回から4.2回まで先発登板。無失点。



3.小川哲平(作新学院2年生)

投手 右投右打
183cm 92kg 落合中

全国の高校野球ファンやNPBスカウトが注目している選手。
最速147キロのストレートは驚異的なノビがあり、県内では最速を誇る。
1年秋から2年春までコンディション不良があり、実戦登板から遠のいていたが、6月末に復帰し、夏の県大会は先発登板も果たした。
今では夏の走り込みで体がかなり絞れており、体のキレ、スタミナ面も向上している。
作新学院のエース番号1を初めて付けて戦う秋季大会でどのようなピッチングをするのか楽しみである。
雑誌「野球太郎」の2024年ドラフト候補ランキングでは全体9位、高校生では2位に入ったほど、注目をされている。

※参考動画:
夏の栃木大会の白鷗大足利戦。
小川は初回から5回まで登板。無失点。



4.廣田瑠稀哉(作新学院2年生)

右翼手、三塁手 右投左打 
173cm 80kg 上三川ボーイズ

長打が売りのスラッガー。
ガッチリとした体形のパワーヒッターで、引っ張った打球はうまく角度がつき長打を量産する。また、逆方向には内野の間を抜くヒットを放つなど、バットコントールにも優れている。
非常に勝負強く、春季大会ではクリーンアップを務め、多くの打点を稼いだ。
夏の県大会はベンチ外となったものの、新チームでは再び4番バッターとなり、交流戦では大暴れした。
外野の守備範囲は広いとは言えないものの、球際に強い。

※参考動画:
春の栃木大会の石橋戦。
廣田は初回に先制タイムリーを放つ。(動画の0:37から)



5.佐川秀真(青藍泰斗1年生)

遊撃手 右投左打
172cm 67kg 真岡ボーイズ

バットコントールが巧みなショート。
癖がないスイングで、コンタクト力が高い。
旧チームの夏大会では1年生にして9番ショートのレギュラーを獲得し、全試合出場した。
作新学院戦では無死一、二塁で強硬策の末、安打を放つなど、そのバッティングに対する監督からの信頼度は高い。
新チームではクリーンナップを担う。

※参考動画:
夏の栃木大会の作新学院戦。
佐川は4回裏に鋭いタイムリーヒットを放つ



6.椿秀太(國學院栃木2年生)

左翼手、投手 右投右打
180cm 75kg 横浜緑ボーイズ

選球眼が良く、パンチ力もあるバッター。
相手ピッチャーが三振を取りに来た変化球に手を出さない選球眼がありながら、当てにいくようなバッティングではなく、ちゃんと振り切れる。
1年生時の秋季大会ではチームの危機を救うサヨナラヒットを放つなど活躍。今夏の県大会では打率.417、1HRの成績を残し、2年生では唯一優秀選手に選ばれるなど、秋、春、夏とずっとクリーンアップ・中心選手として活躍をしてきた。
投手としてもチームに貢献する。

※参考動画:
夏の栃木大会の栃木戦。
椿は9回表にホームランを放つ



7.藤井悠利(國學院栃木2年生)

右翼手 右投右打
170cm 76kg スルガボーイズ

気持ちが強いスラッガー。
上背はないものの、がっちりとした体型から繰り出されるスイングは速く、ものすごく強烈な打球を放てる。ホームラン性の当たりはないが、ライナーの打球は速度が速く、その速さゆえに外野の間を抜くことができ、長打を量産できる。
旧チームから4番に座り続ける頼れるバッターである。
足もそこそこ速く、盗塁の数も多い。

※参考動画:
夏の栃木大会の矢板中央戦。
藤井は4回裏と5回裏に二塁打を放つ。特に5回裏の二塁打は強烈。



8.福田昂ノ甫(佐野日大2年生)

投手 右投左打 
177cm 76kg 県央宇都宮ボーイズ

ストレートが魅力のピッチャー。
試合で投げるたびに最速を更新し、現在の最速は143キロまで上がってきた。抜け球が多いことが気になるが、それでもストレートの威力は魅力的である。
夏の県大会では複数のNPBスカウトが彼の投球をチェックしていた。
ボーイズ時代は、現慶應高校の小宅や加藤らと共に戦い、全国大会で優勝した実勢を持つ。(福田は一塁手として出場)

※参考動画:
夏の栃木大会の鹿沼東戦。
福田は9回裏に登板。自己最速143キロを記録。



9.井上遥翔(佐野日大1年生)

右翼手 右投左打
178cm 78kg 上三川ボーイズ

とんでもなくスイングスピードが速いスラッガー。
1年生にしてスイングスピードは驚異の150キロに達している。バットが最短距離で出てくるスイングに無駄がない。
打球の角度を付けることが上手く、滞空時間が長いフライを打つことが出来る。
栃木に大型ホームランバッターが久しぶりに生まれそうで、これからの成長が楽しみな世代No.1のホームランバッターである。

※参考動画:
夏の栃木大会の真岡工業戦。
井上は4回裏に本塁打を放つ。



10.昆野太晴(白鷗大足利2年生)

投手、左翼手 右投右打
180cm 80kg 七ヶ浜リトルシニア

期待の二刀流選手。
ピッチャーとしては最速144キロのストレートを投げ、変化球は珍しくパームボールを操る。エース格としてチームを引っ張る。
バッターとしてはホームランバッターとして旧チームからクリーンナップを打っていたスラッガーである。泳がされてもシッカリとスイングすることができ、打ち取ることが難しいバッター。
春季大会の足利工業戦では、6回無失点、3ランホームラン、7打点の投打に大活躍した。
新チームでは投打で中心となる選手である。

※参考動画:
夏の栃木大会の作新学院戦。
昆野は4回表に二塁打を放つ。6回表と8回表に強烈なシングルヒットを放つ。



<注目選手(寸評付き名鑑)  20人>

 最注目選手10人は是非押さえてほしい選手ですが、それ以外でさらに注目して欲しい選手20人をこちらで寸評紹介します。

11.大塩七波音 ② 文星芸大附 (遊)
走攻守の三拍子が揃ったショート

12.北村飛成 ① 作新学院 (一、中)
パンチ力がある一年生

13.土井雄一郎 ① 作新学院 (遊、投)
守備範囲が広く打てるショート

14.小川亜怜 ① 作新学院 (中)
バットコントールが非常に上手いバッター

15.高橋心春空 ② 國學院栃木 (捕、遊)
打てるキャッチャー(ショート正式コンバート?)

16.大橋郁月 ② 佐野日大 (投)
投球フォームがキレイな右腕

17.神永悠希 ② 佐野日大 (三、一)
逆方向にも打てる大型スラッガー

18.須田結士 ② 佐野日大 (遊)
足が速い切り込み隊長

19.松浦舜 ② 白鷗大足利 (遊)
バットコントロールが良い高身長ショート

20.酒井諒 ② 烏山 (投)
タイミングが取りづらい右腕

21.斎藤瀧成 ② 矢板中央 (左)
パワーが魅力で勝負強いバッター

22.石川晴翔 ② 宇都宮商業(遊)
俊足好守のショート

23.佐々木遼 ② 小山 (投)
ゴロを打たせてとる右腕

24.赤羽根星楽 ② 栃木工業 (投)
球持ちが良い左腕

25.市川莉久 ② 宇都宮短大附 (投)
角度あるストレートを投げる左腕

26.中村星哉 ② 宇都宮短大附 (遊)
超強肩ショート

27.入江祥太 ② 石橋 (投、遊)
投・遊・4番の中心選手

28.澤野有輝 ② 宇都宮工業 (捕)
一発がある爆肩キャッチャー

29.沼尾優希 ① 宇都宮工業 (遊)
グラブさばきが良いショート

30.橋本大海 ② 宇都宮南(投)
変化球とのコンビネーションが良い右腕

「俺的注目選手」号とは

栃木県には優秀な高校球児がたくさんいるのですが、それが高校野球ファンに伝わらなかったり、事前に知らなかったから試合を見てもらえなかったりしている事を聞いて残念に思い、栃木の高校球児をもっと知ってもらいたく、各大会前にこの「俺的注目選手」号を作るようにしました。
選手や保護者やファンの方々から「掲載してくれて有難うございます」や「〇〇が良いので載せてください」など反響があります。こういう反響はとても嬉しいです。

今後も読んだ感想や、良い選手情報を待っています。
球場で直接か、TwitterやInstagramのDMで
お声かけください。
(TwitterとInstagramのアカウントのリンクはプロフィール欄にあります)

<お礼>

まっしゅさん、写真の協力、ありがとうございました。
ゆうくん@県営の妖精さん、漫画絵の提供ありがとうございました。


参考:秋季大会組合せ


参考:交流戦の結果


参考:球速ランキングTOP5

※公式戦 判明分

1位:小川哲平 ② 作新学院:147キロ
2位:堀江正太郎 ② 文星芸大附:144キロ
2位:昆野太晴 ② 白鷗大足利:144キロ
4位:福田昂ノ甫 ② 佐野日大:143キロ
5位:吉田大和 ② 文星芸大附:141キロ
5位:中野泰生 ② 文星芸大附:141キロ


参考:栃木県高等学校野球連盟

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