近藤 宏(terubo9999)

NHK朝ドラ好きです。『おかえりモネ』で気仙沼が大好きになり、最終回直前から2週間、お…

近藤 宏(terubo9999)

NHK朝ドラ好きです。『おかえりモネ』で気仙沼が大好きになり、最終回直前から2週間、お世話になりました。旅の記録をまとめています。辻凪子さんが推しの女優&監督さんです。『べっぴんさん』以来、朝ドラに何度も出演されている辻凪子さんの活躍を、いつも祈っています。

マガジン

  • 『おかえりモネ』のロケ地を旅する2週間

    NHK朝ドラ『おかえりモネ』の最終週とその次の週の2週間、気仙沼と登米に滞在し、ロケ地を巡った朝ドラファンの、一人旅の記録です。これから、ロケ地巡りを計画される方のお役に立つかもしれません。今後2週間を目処に、ページを加えます。お時間のある方は、お付き合いください。

最近の記事

『カムカムエヴリバディ』の骨格は、〝直線〟と〝円〟と〝螺旋〟だ

3代100年を描くNHK朝ドラの壮大なテーマが、やっと見えて来た。 ネーミングにこだわる藤本有紀さんだからこそ、名前に隠した意味があると思いながら、ドラマを観てきた。〝ひなた〟が小学生になり、3代がで揃ったところで(川栄李奈さんはまだだけれど‥)、見えてきたことがある。 キーワードは『螺旋』だ。今の〝ひなた〟を象徴するのが『螺旋』なのだ。 安子は〝橘〟家に生まれた。この〝橘〟という漢字は「円い実のなる木」という意味だ。旁の〝矞〟には「木に円い穴をあける」という意味がある

    • 『カムカム』は、夏目雅子さんへのレクイエム?

      ①ヒロインは、第二次大戦前に結婚。 ②夫の弟に横恋慕される。 ③ヒロインは、子どもたちと一緒に野球をする。 ④作品を貫くジャズ音楽がある。 ⑤岡山県内での撮影があった。 こう書けば、誰でも朝ドラ『カムカム』だと思うけれど、この設定を全て持った映画が、38年前に公開されています。今は亡き夏目雅子さんが主演した『瀬戸内少年野球団』です。 『カムカム』のテーマ曲、「アルデバラン」に込められたメッセージを想像するにつけ、『カムカム』は、藤本有紀さんから夏目雅子さんへ向けてのレクイ

      • 定一が旅立ったのは、やっぱりあの日だった

        やっぱり、 この日だったのだと思います。 定一が、この世を去ったのは‥‥。 (EPISODE 038) 雨が降りしきる陰鬱な日、 客がひとりも居ない喫茶店の中で 定一がかけたのは、 『On the Sunny Side of the Street』 あの日、ジョーが居なかったのは、 教えてもらってるバンドの人と、 大阪に行ってたからだったんだ。 るいちゃんが行方不明となり、 日なたどころか、 雨でぐちゃぐちゃになった通りを 勇が、きぬの夫が、雪衣が、 るいを探し回る。

        • こうあって欲しかった『竹取物語』の結末が『カムカム』で実現

          藤本さんには、お礼が言いたいです。 これこそが、幼い私が願った かぐや姫と、お爺さんお婆さんの 理想的な関係でした。(#^.^#) 古典で習った『竹取物語』では、 かぐや姫は、翁や嫗との別れを 悲しんではいません。 私との別れを嘆き悲しむであろう二人を 可哀想に思って泣いていただけです。 一方の翁と嫗も、 かぐや姫が月へ帰ることを、 一緒に喜ぶどころか、 武士を雇って阻止しようとします。 エゴの塊としか思えませんでした。 私は幼い頃から、 お爺さんとお婆さんには、 許さ

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        • 『おかえりモネ』のロケ地を旅する2週間
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          『カムカムエヴリバディ』に、そこはかとなく漂う『ムーン・リバー』の響き

           深津絵里さんが、オードリー・ヘップバーンに似ている、という話は、もう随分前から聞いている。いかなる役を演じても、そこに凛とした輝きを見せてくれるからだと、私は理解している。  今季のNHK朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の「大阪編」で、2番目のヒロイン〝るい〟役を、久方ぶりのTVドラマ登場の深津絵里さんが好演しているが、随所に『ティファニーで朝食を』を想起させるシーンがたびたび出てくる。細かな設定やストーリー展開が似ている訳ではないのに、そこかしこから匂い立つように、『ティ

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          風が奏でる〝音〟に驚く

          11月4日。初めて階上(はしかみ)。『旧向洋高校・伝承館』に向かったのは、気仙沼に滞在して1週間を過ぎた頃だった。季節は違うけれど、行くなら午後2時半過ぎと決めていた。間抜けなことに、木曜日は休館日。人気のない『伝承館』から南へ進んで防波堤を目指した。 巨大な堤防の下に駐車し階段を登ると、そこは太平洋。内湾とは別世界だ。岩井崎がよく見えた。 振り返れば、波路上明戸の旭崎の方まで、堤防と波除けブロックが弧を描いて続いている。 堤防の手すりが一か所だけ輝いている。その向

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          『カムカム』を『おかえりモネ』と比較しながら観ていられる理由

          『おかえりモネ』が大好きになった。そんな私が『カムカム』に、自然に入っていけるのは、『カムカム』の脚本が、NHK朝ドラ『ちりとてちん』を書いた藤本有紀さんだったからだと感じている。 『ちりとてちん』とは、どんな朝ドラだったか これまでの朝ドラヒロインにありがちな「持ち前の明るさで、困難を乗り越えていく前向きな主人公」とは180度異なる、心配性でマイナス思考のヒロインが大阪で落語家を目指す姿を描く。舞台となるのは福井県小浜市と大阪府。貫地谷しほりが演じる主人公・和田喜代美(

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          「初めて〝気仙沼〟へ行く人」に読んで欲しい冊子があります。

          『海と生きる気仙沼の 学べる復興ガイド』   著者 今川 悟 この冊子です。気仙沼の「宮脇書店」でも売っているはずですが、著者にメールすれば、分けていただけます。 (ご紹介するサイトに、購入方法が書かれています。) 48頁。上質の紙で全てカラー印刷なのに、300円です。 私は、2021年10月末から2週間、気仙沼にいて、震災の後の復興の中心とも言える防波堤の様子を見てまわりました

          「初めて〝気仙沼〟へ行く人」に読んで欲しい冊子があります。

          『おかえりモネ』の背景が、やっと分かりかけてきた。

          2021年5月21日の『おかえりモネ』のスクショが、10月末の最終週に、私を気仙沼に連れて行った最大のキッカケだった。北上川の鴇波水門の上に立ち、朝岡さんが見たかったという『移流霧』を眺めながら、モネが言った「気仙沼の『氣嵐』に似ている」という言葉。この時『氣嵐』を見たいと思った。というか、見たいという想いに取り憑かれたんだと思う。 この時のモネのアップは凄かった。見ての通り、下瞼のまつ毛さえ、一本一本判別出来るほどの超どアップ。スクショに慣れていた私も、この時は腰を抜かし

          『おかえりモネ』の背景が、やっと分かりかけてきた。

          氣嵐ツアー #1 オンラインで参加

          12月5日の『氣嵐ツアー』、オンラインで参加した時の様子です。12月12日に、#2 が予定されているので、ショットのみです。 氣嵐は、残念ながら見えませんでしたが、よく晴れた風の無い朝で、朝焼け、朝陽は、もう絶景の連続でした。行きたかったです。 今(12月6日午後1時)の時点で、#2 にはまだ、若干の余裕があります。日曜日の朝6時過ぎに、起きることのできる方、ご一緒しませんか? では、#1 の様子を、スクリーンショットの絶景とともにお楽しみください。 #2 にも参加し

          氣嵐ツアー #1 オンラインで参加

          唐桑町の舞根は、物凄い速さで復興を目指した集落だった

          『おかえりモネ』を語っている中で、「森は海の恋人」で有名な、舞根湾のカキの養殖が紹介されていた。かつて集落があった場所には、今は誰も住んでいない。ススキの原と湿地が広がっているだけだ。そしてその上の高台に、4軒の新しい住宅が見える。ああ、この向こうに、新しい家並みがあるんだなと分かる。眺めも良さそうだ。 マップで見ると、なめらかにカーブする道の先に、これまた緩やかな弧を描いた道の両脇に、ほのぼのするような形で、新しい住居が立ち並んでいる。 今は、気仙沼市に属している唐桑町

          唐桑町の舞根は、物凄い速さで復興を目指した集落だった

          『おかえりモネ』で知った「鮪立」

          思えば、何も分からないまま、ドラマを見ていたんだなぁと思わされたのが、最終週でりょーちんが羽織った「カンバン」。ハッピに見えるけど、やっぱり「カンバン」って言わないといけないと知った。 そして、その「カンバン」に赤く染め上げられた「鮪立(しびたち)」の文字。読めなかった。ここから私の「鮪立」の学びが始まった。 地名だったんだ。それも「唐桑半島」にある漁港の中でも、名だたる良港だった。それだけではない。何度も、ドラマの中で見ていた。モネの実家となった大島神社の神主さんの家が

          『おかえりモネ』で知った「鮪立」

          気仙沼に感じていた「既視感」の正体に、昨日やっと気づいた!

          タイトルのショットは、今日12月2日の丸亀港。光は右からだから、気仙沼の人なら感覚的に「午後」に見えるかもしれない。瀬戸内海に面する香川県の丸亀港は、北北西に向いて開いているので、午前中がこんな感じなのだ。 テレビに出てくる気仙沼港を見ながら、船の種類も、向こうに見える景色も、そんなに似ていないのに、つい昨日まで、この景色こそが、懐かしさの正体だと思い込んでいた。でも違っていたことに気づいた。昨日見た夢で。 これは、私が生まれてから7年ほど住んでいた香川県坂出市南部の、当

          気仙沼に感じていた「既視感」の正体に、昨日やっと気づいた!

          気仙沼について「絶対書かなきゃ!」と感じ続けていたこと

          気仙沼では、SNSでのやり取りがあったとはいえ、初めてお会いした方に「これでもか!」と言わんばかりに大事にされて、夢のような2週間を過ごすことができました。改めて感謝いたします。しかも、傘をさすことが一度も無く、素晴らしい空と雲と霧に、魅せられながらの毎日。「人生に、こういうことは、そうは無いな」みたいなことの連続で、見るもの、聞くものが、身体中に染み渡るような2週間。そんな旅を終えた私が、滞在3日目くらいから、じわじわ感じ始め、「旅を終えたら絶対に書かなきゃ!」と決めたこと

          気仙沼について「絶対書かなきゃ!」と感じ続けていたこと

          気仙沼大島大橋を渡ったら〝左折〟してみて欲しい理由

          大島に渡ろうとすれば、本土側で2つのトンネル、橋を渡って3つのトンネルをくぐることになる。お勧めしたいのは、「大島ウエルカム・ターミナル」への、ほんの少しの遠回りの道。私は大好きになってしまった。 乙姫3号トンネルをくぐると、パッと大島の風景が目に飛び込む。このまま直進すれば、1分も経たないうちに「大島ウエルカム・ターミナル」に到着するから、ほんとに気持ちがいい。ただ、ほんの数分の時間の無駄遣いをいとわないのであれば、この直後の〝左折〟をお勧めしたい。 気仙沼大島大橋を渡

          気仙沼大島大橋を渡ったら〝左折〟してみて欲しい理由

          『おかえりモネ』で描かれなかった登米のもうひとつの顔と、霧の中の撮影の関係

          『おかえりモネ』では、北上川と、古い街並みと、森林のある町として描かれたのが登米だ。このショットは、実在の「登米町(とよままち)森林組合」の建物。私がお邪魔した時には、2人の職員の方が、事務所で仕事をされていた。 『おかえりモネ』の企画が進んでいる中、ここにも、NHKのスタッフさんが、大勢で訪問されたそうだ。事務所の中をうろうろして、いろんな所を見ていたという。この事務所は、ドラマの撮影には使われなかったが、木の伐採や、植林などの計画や、日々の運営の中心はここだ。ドラマで見

          『おかえりモネ』で描かれなかった登米のもうひとつの顔と、霧の中の撮影の関係