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天海VS崇伝

天海は江戸の繁栄のために、徳川家康を東照大権現として東照宮に祀りました。

しかし、これほどの偉人ですから祀り方をどうするかというのも揉め事でした。

金地院崇伝は日本古来の唯一神道で祀ることを提唱しました。
それに対し、天海は山王一実神道で祀ることが家康の遺言だったとして提唱したのです。

しかし、そんな遺言は誰も聞いていませんでした。
崇伝は唯一神道で祀ることの重要性を徳川秀忠に説きました。

しかし、天海は見事な説得をします。
唯一神道では家康は明神になってしまうのですと。
豊臣秀吉は豊国大明神となりましたが、その後の豊臣家は没落しました。

そこで山王一実神道が採用され、家康は権現として祀られました。
ところがこの山王一実神道は天海が生み出したものであり、他の人は知られておらず、まさに秘法なのです。
家康の棺を日光に葬った際はその力によって木が潤い、地が動き、光が各方向を照らしたといいます。
そして、山王一実神道で神格化されたものは仏と共にあり、没後も現世に利益をもたらすとされています。

まさに江戸の発展に死後も貢献しているということでしょう。

都市が都市として長期にわたって発展しているわけですから、見えない世界の恩恵というのは大きいです。
まさにサステナブルな繁栄というのは重要ですからね。
見えない世界のことをもっと知りたい人は一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。