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最後までロマンをおいかけて

李白は戦乱に巻き込まれてしまい、晩年は捕らえられてしまいました。

60歳近くになって貴州省に流されてしまいました。

詩人としての苦悩がありましたが、赦免されることとなり、安徽省の県令だった叔父の李陽冰のところに身を寄せることになりました。
そのまま安徽省の各地を行き来し、青山や敬亭山などの風景を楽しみ、そんな境地の詩を書き綴りました。

ロマンに満ち、自由を愛した彼の最期は伝説ともなりました。
水に浮かぶ月を取ろうとして、水に落ちてしまい溺れてしまったのです。

そんな自由な人ですから残された方も大変だった様です。
長男の伯禽は官吏にもなれずに亡くなり、2人の孫娘は貧しく農家に嫁いでいました。

李白は青山に葬られたいと生前は言っていましたが、お金が無かったので仮埋葬に留まり、そのお墓も崩れている有様でした。
李白のことを探していた范伝正は、その状況を知り、同情し、青山に新しい墓地を作って改葬しました。
また、貧しい孫娘に対しても援助をしてあげたと言います。
自由に翻弄された子孫も、李白のロマンという魅力が人の心を動かして助けるのですから何とも因果なことでしょう。

ロマンと自由が生んだ多くの作品がありますが、見えない世界のことにも卓越していましたから、そのようなところからのインスピレーションも多かったのでしょう。
見えない世界についてやれば人生が開けますから、皆さまもぜひ一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。