ライオンズゲートが声を響かせよとシンギングしている
朝5時からの瞑想会に参加した
まだ西にある九州は夜が明けていないから、
そのまま部屋の電気も点けないで
瞑想に向かう
画面の向こうからの誘導に全てをゆだねる
呼吸とともに身体が透明になってくる
東の地平線から太陽が現れシリウスが隣で青白い光を放っている
そこに新月が生まれようとしている
とても静かで深海のような深いエネルギー
いまだに創造を続ける宇宙のポテンシャルの世界
そこにあるライオンズゲートが開かれた
大地で瞑想する自分とライオンズゲートに繋がる光の道
ライオンズゲートで待つ太陽のエナジーを一身に浴びる
その光の道をワープするように進むと、そこは宇宙空間であった
自分自身が透明な小宇宙の意識のまま大きな宇宙に浮かんでいる
せっかくだから宇宙から地球を眺めてみた
映画インターステラーの世界だ。
大きな宇宙と小さな宇宙が一つになることに静かな喜びが溢れる
誘導で宇宙から降りてきた
イプシロンの光が身体の隅々まで注ぎ込まれ、細胞がスピン回転をしながら新しくなっていく
全てが新しく生まれ変わり、愛が身体から溢れて光を放つ
その溢れる愛が自分そのものであることを自覚する
誘導が終わり、独りの瞑想を味わう
そうすると、先ほどの愛も感情もないもない空漠とした世界にはいる
自分の意識が何もない空漠の世界であり、ただそれを俯瞰して眺めている自分がいる
ティンシャの音とともに自分に戻ってきた
瞑想を終えて、小一時間、うつらうつらしてから、あるイベントの打ち合わせをした。
Reconnected ~声を響かせ続ければ、きっとあなた自身に繋がれる~
自分の声を出すことに
人にどう思われるかを心配しなくていい
心理的にも身体的にも安心できる温かい空間
こんなコンセプトのもと、
自分の声を響かせることで自分と繋がっていくために、ある創作物語を一緒に読んでいこうという、朗読のワークショップだ。
この始まりもたしか2週間前の満月の日に瞑想した日だった。
佐賀武雄の温泉旅館で月あかりを眺めていると
前に知り合ったボイストレーナーのタツさんから久しぶりにメッセンジャーが来た。
前に朗読会を企画したことがあった僕に、この朗読のワークショップの構想についてわざわざ知らせしてくれたのだった
突然のメッセージへの驚きと、声から自分に繋がるための朗読の構想に喜び、自分の仲間たちに体験してもらおうと空想するとワクワクが止まらなかった。
タツさんは、最初は僕とイベントするつもりではなかったようだが、僕の思い込みからそうすることになった。
企画の打ち合わせを終えて、書道教室の社中展に向かった。
会場の中心に大きなメッセージツリーが装飾されていたので、
僕も一つメッセージを飾ることにした
そして、隣には書道体験コーナーがあったので、久しぶりに半紙に書くことにした
「声」
いつもバランスの悪い字しかかけないのに、奇跡のように自分では上手くかけた
書の展示を回遊しながら見終えたあと、ふとFacebookのタイムラインに目が留まった
近くでシンギングボールの展示会をしているという投稿だった
誘われるように1時間後にはその展示会に身体が向いていた
ネパール人の商人が、珍しいシンギングボールを見せてくれた
ハンドメードの叩き出しで製作された古いもので、縁の部分が直角になっていることで、他のものと比べて響きが長くより重低音が鳴る構造になっていた
もう、これに出会うのが決まってたかのようだった
今朝の瞑想から、タツさんとの声の企画から、書道教室から、ずっと一環してこのシンギングボールまできたのだ
ネパール人と笑顔で別れ、家路に向かう途中で台風9号の発生のメールが届いた
翌朝から台風の体制構築のために会社に向かった
一通り、準備が終わったあとで
タツさんの朗読会で使う、ある創作物語「Reconnected」をダウンロードして読むことにした
タツさんの企画のために、「村田アンドリュー」という作家が書いてくれた物語でこのような章で構成されていた
1 使命の始まり
2 過去と未来
3 再び、旅へ
4 導く者
5 死と再生
6 「物語」との対話
7「つながり」の記憶
物語を読み終えた
仲間と冒険の旅に出て、大切なものと再び繋がる物語
この物語がある使命の召命を受けて始まるように、
この物語を読むことから、自分の使命が始まるような、今、この物語に出会った必然を感じるのだ
いや、おそらく他の人もこの物語を読めば同じように感じるに違いない
これは、誰もが自分のためだけのメッセージと受け取ってしまうほどの普遍的な物語だ
台風が近づいてくる静かな夕闇のなか、職場のデスクでこんな文章を書いている
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