精神科の入院制度には致命的な欠陥がある
我が国の精神科の入院制度には、人権擁護の視点で致命的な欠陥があると考える。それは一言で言えば、「入り口は制度として検討されているが出口は検討が十分でない」ということである。
■ 現行の精神科の入院形態現行の入院形態には、5つがある。
● 任意入院
本人が希望または同意しての入院
● 医療保護入院
医療および保護が必要であるにも関わらず、本人の同意が得られない場合の入院。家族の同意があれば入院が可能。
● 措置入院
都道府県知事または指定都市の市長が、自傷他害のおそれが