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「一事は万事」とか究極の減点主義思想ではないですか…。

人間関係が苦手な人は「減点主義」であるという話を聞いた。

人に対して何か失敗をしてしまった、失礼なことをしてしまった、そういったことが積み重なると、どんどんその人間関係は減点されていき、いずれ0になり、その関係を終わらせてしまうということだ。

そうやって人間関係を終わらせていくことを「人間関係リセット症候群」と言ったりするようだ。

これすごくわかる。それどころか、自分の場合は相手に対して何も失敗をしなくても、コンタクトをとらなかった時間、勝手にどんどん減点されていっている感じですらある。

というのは、コンタクトを取らないという事が、そもそも相手に対して何か申し訳ないというか、勝手にあなたに興味ありませんという態度をとっているような気がするのです。特に仕事関係の相手とはですね。

そうするとどんどん相手と連絡を取りにくくなっていき、ついには連絡を取りたくてもものすごく憂鬱な気分になったりするのです。だいたいの場合は、相手はそんなこと思っていなかったりするわけですが…。

そんなことをぼやっと考えていた時に、頭に浮かんだのが「一事が万事」という言葉。これ、昔の上司が好きで、何かと「一時は万事だからな」と言って、誰かの一つの失敗から「あいつはああいう奴だから駄目だ」と決めつけていたのだ。

今思い出してもものすごい恐ろしい思想だ。自分の減点主義的な考えの原点はここにあったのかもしれない。一つ失敗したら、減点どころか一気に0点になってしまうわけだ。。

「一事は万事」だとか言われたらもう何もできなくないですか…?究極の人格否定ですね。

この言葉の起源は、中国ではなく…江戸時代に書かれた「甲陽軍鑑」という兵法の書物にあるのだそうです。なんてことはない一事で生か死かの世界の言葉じゃないか…。

われわれの一事の失敗で死ぬわけではない、一事は一事だと思って、もっと気楽に生きていきたい。

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