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tessenn流テゼレッターマニュアル-UB編

始めまして。mtgプレイヤーのtessennと言います。mtgとはブランクもありますが、17.8年くらいの付き合いになります。ここ数年は、レガシーフォーマットでテゼレッターを使いながら遊ぶことがメインになってます。

テゼレッターというアーキタイプ、結局何をするデッキなんでしょうか?とりあえず、古今東西のアーティファクトを使ってディフェンシブに勝つデッキだと言えるのですが、明確な答えはなく、実際のところカメレオン色なデッキです。だけど、言語化できるところもあるので、そういうところを積極的に解説していきたいと思います。ホントカッコ良いデッキなんですよコレ。

その1 デッキコンセプトと基本的な動き


今年のBMOレガシー(4月29日開催)において、7-2で15位入賞ができたレシピです。UB型の中では一番良い成績を残せたものなので、コレをベースに解説したいと思います。ちなみに59枚のあと1枚は囁きの大聖堂(黒ファクト土地)です。

テゼレッターとはストンピィデッキであり

プリズンデッキである、

と過去に私は言ったことがあります。そこを敢えて言い換えるのであれば、テゼレッターとはストンピィデッキでありプリズンデッキである、しかしその根底にはコントロールデッキの面がある、

となります。

どういうことかと言うと、テゼレッターはゲーム前半のデッキタイプの定義を「初手依存」する、ということです。例えば

汚染された三角州
モックスダイヤモンド
古えの墳墓
不毛の大地
ボーラスの工作員、テゼレット
ディミーアの印鑑
ウルザの後継、カーン

という初手が来たらどうでしょう?2t目、3t目とPWを連打出来る、イケイケのストンピィハンドです。2ターン目に不毛の牽制を挟めることもあり、かなり嬉しい初手でしょう。ただ相手がリアニなどのコンボだとあまりキープしたくないハンドですね。

次に



モックスダイヤモンド
罠の橋
三なる宝球
威圧のタリスマン
意志の力

この初手はストンピィハンドでしょうか?もちろん違います。これは明らかなプリズンハンドです。次の引きで青いカードを引きこめれば、ウィルの加護もあり、堅牢な要塞が完成するでしょう。文句なしのキープハンドです。

最後に


underground sea
汚染された三角州
悪意の大梟
transmute artifact
意志の力
ボーラスの工作員、テゼレット

こういったハンドならば?3t目くらいまでの動きはグリコンに見えるのではないでしょうか?
もちろん、ウィルを構えながらきちんと動けるハンドなのでキープです。

バーンデッキや部族ビートダウンのように、ある程度どこを引いても同じ動きができるデッキとは対極にあるデッキだと思います。当たり運の要素もありますが、自分のデッキを回す為のプランニングが重要なデッキがテゼレッターなのです。これは、ブレストポンダーが出来ないデッキの欠点であり、強みであり、楽しい部分だと思います。もちろん、このバランスは構築段階である程度チューンできます。自分好みのバランスを見つけたいものですね。ちなみに自分はストンピィ戦略が好きなので、そちらに比重を傾けた構成を心がけています。

テゼレッターのゲームプランは前述の理由で、多岐に渡り、そのどれかを選んで進行させて行きますが、ゴールは共通しており、基本的に3つに収束します。その内訳は…

1つ目はソプターコンボ(飛行機械の鋳造所+弱者の剣の高効率なトークン生成)による制圧


2つ目はプリズンカードで盤面を制圧してからのボーラスの工作員、テゼレットの奥義によるドレイン勝ち

3つ目はサイド後のヘルムコンボ(helm of obedience+虚空の力線によるライブラリーアウト勝ち)


となります。そこに至るまでの道筋を読み、相手の動きを制限し、妨害しながら、アーティファクトのフォーメーションを構築していくことがテゼレッターというデッキの基本的な動きと言えるでしょうね。

その2 テゼレッターの強み

なぜ、私が星の数ほどあるレガシーのデッキの中から、ローグデッキであるテゼレッターを選択したかを話したいと思います。

まず、このデッキには(比較的)イージーウィンが存在します。

エルドラージストンピィはウラモグまで到達しないと、罠の橋を越えられませんし、ドレッジやリアニメイトデッキにはサイド後に力線を求めてマリガンをすれば有利に戦えます。カナスレや奇跡なんかは、1マナスペルを連打するデッキですが、チャリスを割る手段をメインからそう多くは割いていないでしょう。

これらのデッキにはメインサイドどちらかで必ず1ゲーム取れる、と断言しても良いくらいの相性差があります。(あとの1ゲームは経験値でもぎ取りましょう)人とは違うデッキを使いたい!でも勝ちたい!と言う人にはオススメです。自分もそうでした。

次に、このテゼレッターというデッキはトップメタ、使用者の多いデッキとは違うカードを使います。一部赤単プリズンと重複するカードもありますが、それはテゼレッターの片鱗に過ぎません。所謂、分からん殺しが多発します。

テゼレットの奥義をスルーしてくれたり、ソプターコンボの成立をスルーしてくれたり、


transmute artifactというスペル(修繕の元ネタ)を普通に通してくれたり!

transmute artifactというカードはこのデッキの強さと楽しさを底上げしてくれるカードで、メインはソプターコンボパーツの調達とシルバーバレット戦略、サイド後はhelm of obedienceのサーチから突然死を演出してくれます。

基本的に守る時のプランニングはアーティファクトを置く順番や、ウィルを切るタイミングなど考えることが割と多いのですが、勝ちを詰めるタイミングになるといきなりプレイングが簡単になります。ソプターコンボはライフゲインしながら並べて殴るだけ、テゼレットは+から入ると次のターンには奥義、ヘルムは起動すれば勝ち、ですからね。だからある意味楽に勝ちたい人にもオススメです。

あとはビックリドッキリメカの採用を許容してくれるカードでもあります。

どれもヤベーカードですね。他にも必ず引きたいけど、複数引くのはちょっと…みたいなアーティファクトカード(世界のるつぼ、メインの罠の橋など)の枚数を減らせるのも良いですね。

テゼレットのようなヴィランが、盤面をジワジワと構築し、隙を突いて一瞬で勝ちを奪い取る、そういう戦い方、他の人とは違う戦い方が好きな人にはテゼレッターを使う適正があると思います。

一先ず

ここで一度区切りたいと思います。これを書いた理由というのは色々ありますが、結構あやふやな(だがそこが良い)アーキタイプのテゼレッターを一度見つめ直したい、と思ったから、というのが大きな理由です。

このテキストの評判が良く、かつ自分がどこかの大会で良い成績を上げられれば、続編を書いてみようかな、と思います。




#mtg



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