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零細企業経営者が家を建てる そのイチ

元々私たち(妻と私)は結婚当初から家なんて要らない、賃貸でミニマムに暮らしていきたい二人であった。しかしそんな思いを覆す最大級の転機が訪れた。凛太朗氏の誕生である。

正直どちらが言い出したのかも覚えていないし、何がきっかけになったのかも全く覚えていない。ただある日、ふと「家が欲しい」という思いが二人の間に生まれた。

思い立ったらすぐ行動、の私たちは早速色々と調べ始めた。ただこの家を建てる、というプロジェクト。想像していた以上に知らなかった多くのプロセスがあり、私たちにとって解せぬことも多く、なるべくシンプルに行きたい二人にとって、非常にヤキモキすることこの上なし!なんでや!と想像以上にストレスフルなプロジェクトなっている。(もちろん現在進行形)


まずはいわゆる住宅ローンについてのヤキモキから。

もちろん現金でポーン!と払うのが一番安く済む。ただ残念ながらポーンと払えるほどのお金は持っていない。そこでお世話になるのが住宅ローンなのだけれど、このプロセス、思った以上に知らなさすぎた。


私は一応、世に言う社長である。

しかしながら社長とは言え、実情は営業・経理・企画・管理…。要はなんでも基本的に一人でやっている。

以前は人を雇っていたが、現在は複数の個人事業主と契約しているので、実際の社員は一人である。もちろんそれは私。

社長(私)・社員一人(私)の会社です。

元々一人でやっていこうと思っていたし、現在の形態に関しては何の問題もないのだけれど、まさか「こんなこと」で困るとは思ってもいなかった。

会社というのは「法人」とも呼ばれるように、もう一人の人格だと思って良い。その法人の代表が私で、その法人から私は毎月給料をもらっている。売り上げはもちろん「法人」のものだし、スクワットラックだってダンベルだって、ジムに関わるものは全て「法人」のものである。

ただ「もう一人の人格」と言っても結局は私が給料を決めるし、私が何を買うか、何にお金を使うかを決めているので、なんだかよく分からないが、とにかく私は二人の人格、そしてお金を管理している。もちろん会社と私自身の。

なので、税金も二人分だし、色々と二人分。あまり文句は言いたくないが、言いたくもなる。

その辺の話は割愛するとして、今回のストーリーは私自身が額を決めてもらっている私の給料にまつわるエトセトラなのだが、というか私のような小さな会社の経営者で、今後家を購入しようとしている方へ、という日本全体の何%も居ない方へ、私と同じ轍を踏まぬためのアドバイスである。

上記にもあるように、私は私の給料を一年に一回決められる。その気になれば「ヨシ、今年は月収を1億にしよう」と思えば、もちろんできる。払えるかどうかは別にして、月収1億円だ。

しかし残念ながら弊社には月間1億円以上の売り上げはない。年でもまだ無い。残念。よって役員報酬を1億にするオプションは無い。残念。

という訳で現実的な給与額の設定を行う訳だが、これまた二人の人格を管理している私の悩みどころである。何故なら法人には法人税。個人には所得税。そして両者には社会保険料という毎月これでもかと納めなければならないシロモノがある。

話は逸れるけど、消費税の増税には大騒ぎするけれど、社会保険料の増加にはあまり触れないよね。消費税なんてかわいいものだ、というくらいの額を毎月納めているのに。。

閑話休題

もちろん納税は国民の義務である。ちゃんと税理士さんにお世話になって、間違っても違法行為は行わないようにしている。ただ、払わなくて良いものに関しては極力払いたく無いのが本音で、その塩梅を決めるのが役員報酬の決定なのである。

たくさん報酬を払えば、その分が経費になるので法人税の減税につながる。

しかし、一方でたくさん報酬を払えば、その分個人の所得税を多く払うことになる。個人が払う市民税の額も変わるし、個人的ではあるが市民税の額によって保育料も変わるので、たくさん貰えばいい、という単純な話ではない。そして両者に掛かる社会保険料。たくさん報酬を払えば、会社も個人も半分半分ずつ、相当額を収めることになる。

前置きがとんでもなく長くなったけれど、それらの割合を考えて、過去数年間は必要最低限、とまではいかないがちょうどいい程度の役員報酬でやってきた。そのおかげで今回ちょっと困ったことになった、という話。

前置きだけで一回分の投稿になってしまった。

次回はいよいよ本題に。

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