日本には移民が必要

民主主義は市民による政体。

 市民とは、
①底辺労働から解放されて余暇があり、教養を積んでゐて、自分でものを考へられる国民
②市民は、国家を制度として利用することで、自分たちの生活を安全で豊かなものにしようとする国民。
③市民とは、国家を福利厚生のための機関とみなし、それ以上の意味を感じない人。忠誠とか奉公とかいった感覚は、市民にとっては封建的である。

 国民とは、
市民になれない底辺労働者
②国家を福利厚生のための制度ではなく、個人や人種のアイデンティティーの拠り所とする人。制度ではなく、有機的な「国民国家」とみなしてゐる。
国家のために自分を犠牲にできる人。

 

 市民が採用する民主主義

 民主主義は、古代ギリシアの都市国家アテネで成立。
 奴隷を有して
底辺労働から解放された市民」が、余暇を利用して教養を積み、思想を持ち、あるべき社会を求めて、全員参加による政治を行った。

 奴隷(民衆)は「したくもない労働をする人」で、
 市民は「したいことだけして、したくない労働は奴隷にさせる人」のことだ。(ただし、納税と戦争参加は強制される)

 今は、奴隷はゐない。

 それで、奴隷として機能する底辺労働者を確保する必要がある。
 さうしなければ、市民といふ階級が成り立たないからだ。

 かうなると、移民を入れて底辺労働者を確保する必要がある。

 日本は、移民をどんどん入れないと、若者たちが底辺労働者へと追ひやられてしまふ。

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 私個人としては、『Xについて』といふ記事に書いたやうに、
問題は教育、そして、
教育の背後にある日本の社会の価値観が問題だと思ってゐますが。


 学歴や能力に関係なく、若者たちは学校の先生から「自分の夢を実現する」といふことを強いられる。
 無能な、平凡な人が、誰でもできる仕事を誠実にやる。そのことで世の中が回る。そんなことを教える先生はゐない。


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