夢だった武道館ライブで活動終了するアイドル
今回は、夢だった武道館ライブで活動終了するアイドル、という話です。
▼人気があるのにもったいない
昨日、こんな記事を見つけました。
chuLaという8人組アイドルグループが、2024年3月の日本武道館公演をもって現体制での活動を終了するとのこと。
規模は全然違うけれど、同じアイドルグループを運営している身として看過できないし、考えることもあったので、備忘録として書き記します。
まず大前提として、実際にどういう理由でこのグループが活動終了するのかなどは全然分かりませんし、ここからの考えはすべて僕の想像でしかないのであしからず。
さて。
日本武道館といえば、多くのアイドルグループがそのステージに一度は立ちたいと願っている場所。
「目標は武道館ライブ!」と公言するアイドルグループもたくさんあります。
席の配置にもよりますが、収容人数は8000~10000人くらい。
ここでライブをできるというのは、かなりの人気グループといっていいはず。
なので、昨日記事を読んだときにまず考えたのは、「それほどの人気があるのにやめるなんて、もったいない」です。
▼お金がないとエンタメは続けられない
ですが、もしもそんな大舞台までステップアップできたのに、想定していた状態と全然違っていたら……?
とくにお金の面で、まったく利益が出ていなかったりしたら? 赤字になっていたら?
僕なら心が折れます。
もちろん、「エンタメはお金の話じゃない!」「儲けたいなら他の仕事をしろ!」という考えもあります。
それもすごく分かります。
ですが、お金がないと続けられないのがエンタメでもあるのです。
「いつか絶対に武道館で……」と夢見て、赤字を抱えながらアイドル活動を続けて、それでその夢が実現したとき、それでもやっぱり赤字だったら……。
どうしようもない!
それでも続けようとは思えなくなっても、不思議ではありません(繰り返しますが、すべて僕の想像です)。
夢を追い続けたいなら、お金の問題を解決しなければならないのです。
▼アイドル運営のジレンマ
また、いわゆる地下アイドル、ライブアイドルは、チェキに収入源を依存しているグループが多いといえます。
それ自体は悪いと思いませんし、おそらくファンがあまりいない状態のときは、それで成立するのかもしれません。
ですが、ファンが多くなっていくにつれて、チェキにかけられる時間がどんどん短くなっていきます。
物販の1時間を10人で分けるか、100人で分けるかの違いです。
そうしてファンが増えていったとき、アイドルと1対1でコミュニケーションをとることが楽しかった人はどうなるでしょうか。
少なくないファンの人たちが離れていってしまうのは想像できます。
つまり、「ファンが多くなるにつれて、ファンが離れていく」のです。
ある程度人気のあるアイドルの運営は、このジレンマを抱えているはず。
▼一旦はファンが離れてしまっても……
では、そのような状態になったら、どう対処すればいいのか。
この問題を解決するにはどうすればいいのか。
これも僕の想像ですし、机上の空論といわれてしまえばそれまでですが、一旦ファンが激減することを承知で、大胆に方向転換する以外、ないのではないかと思っています。
ただ、一度得た人気を手放すというのは、とても怖いことですし、その後にまた同じくらいの人数がファンになってくれるとも限りません。
そう考えると、おそらくこの方法を選択できる人は極めて少数のはず。
あともう1つ、解決策があるとすれば、最初からチェキをやらない。
そして僕は、後者を取ったほうがいいと考えていて、だからこそ自分がプロデュースしている二百度は、物販でチェキをやらないという選択をしています。
もちろん、ある程度の人気が出るまでは我慢と忍耐が必要なのですが……。
ということで、まったく結論もない話になりましたが、ある記事を読んで考えたことをつらつらと書き綴ってみました。
アイドルグループ・二百度のXアカウントはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?