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風の話(DoAPC・プルネウマの話)

諸注意

これの話をします。

キャラデザ関係のことについてはすでに記事があります。

概要とログサイトは以下の通り!

また、本記事は公開ログサイトのレーティングがR-18Gのため、R-18およびR-18Gタグを付けており、かつ、キャラクターの説明のために過激な表現が含まれることがあります。

ええっ!?俺が……デスゲームに!?(あらすじ)

そんなことある?

今は昔……、定期更新ゲームとかで遊んでるうちに、いろいろな方のTRPGログとかも拝見するようになりまして。偶然これと出会いまして。

「2020年に公開されたこのDead or AliCeってTRPGのデスゲームキャンペーンのログ、面白え~~~~~~!!!こんなのオタクになっちゃうよ~~~~~!」(気が狂った感想を投稿するオタク)

ということをしてたら、その翌年の2021年の11月末に、デスゲームの黒幕から招待状が送られてきました。(※16人の救世主の黒幕と今回の16JAcksの黒幕は異なる)

そんなNetflixのオリジナルドラマみたいなことってあるんだ……

チュートリアルをしよう

とは言ったものの、そもそも自分はDead or AliCe初心者!(右も左も分からないがなんだかこの猟奇ってやつだけは魂で感じることができる!状態だったので、チュートリアルをしていただくことに。

このシナリオで。
サメでDead or AliCeチュートリアルを!?できらぁ!

相手がサメならこっちはゾンビ寿司職人だ!

パロディ元はもちろんこれです。
Shark or Aliceはジャンルパロディ・シナリオなので他PLもなんらかのパロディPCで参加していました。つまり、このキャラクター造形は全然狂ってなどいない、いいね?

で、この寿司職人(ムラサキ)を作るにあたって、Dead or AliCeのサプリメント「赤と白の鏡騒劇」で追加された、PC新種別「末裔」を選びました。
この「末裔」という種族は、堕落の国を出身とする血筋の者たちで、いわば原住民。Dead or AliCeは基本的に「堕落の国」にやってきた異世界人である「救世主」をPCとして動かすのですが、このサプリメントの拡張ルールを使用すると、「末裔」をPCとすることもできるんだ!

本番(?)であるデスゲーム「16JAcks」ではこの「救世主」と「末裔」がペアを組んで戦うことになるので、せっかくなら末裔に慣れておくか~という意味合いで選んでやっていったのですが……

セッション当日、「しまった!末裔は堕落の国からしたら原住民なのに、救世主と同じように異界(ネオ豊洲)から来たような感じになっちまった!」と、重要な事に気づきました。

その場ではGMが気を利かせてくれまして、「堕落の国から一度異世界のスシ・バー転移したが、戻ってきてしまった」ということにしてくれました。ありがたいな~!

その後、チュートリアルのパロディを越え、イカを越え、屍を越え、ついにはサメを撃破……

無事にチュートリアル終了!
動き方や全体の流れ、『刹那は発狂すると使えない』など、バッチリDead or AliCeを覚え、いざデスゲームへ!

プルネウマ、始動(~1回戦)

多分これが一番早くヘキに届くと思います

本題に入りましょう。
ます、どうやってプルネウマというキャラクターが生まれたか?について。

はい。
軽く、荒々しく、小気味良く、掴みどころがない、人間になりたがっている風の神霊の一丁上がりです。

やはり猟奇 猟奇はすべてを解決する(ビルド)

キャラクターの絵と設定ができれば次はビルド。
この16JAcksで優勝を目指すためには、1回戦から決勝戦まで見据えたデータを考えなければなりません。つまり~~あんまり偏ったステータスだと後が厳しいに決まって……

だとしても……私はW猟奇が一番強いと思う……
どんなに愛で耐えしのがれても……才覚で妨害されても……
上から強く殴り続ければ神だって殺せるから……

というわけで、W猟奇が一番『勝てる』んじゃないか!?と思い、W猟奇をすることになりました。
俺たちはようやく登り始めたばかりだからな この果てしなく遠い猟奇坂をよ……

できたのがこのキャラシ

清々しいほどに潔いW刹那型。すっごいシンプル。これで発狂でもしたら刹那が腐った状態で攻撃できる枠が8~10と墓場に行きやすいAだけになるというえらい目に合うでしょうがまあそんなことはないでしょう!

相方のキャラシはこれ

すげえ!数字枠に麦藁の冠だ!つまり……自分のターンに最大5回攻撃できるってコト!?最強!勝った!第三部完!これで発狂でもしたらよりにもよって数字枠が腐った状態の上逆鱗でとんでもないダメージを受けたりえらい目に合うでしょうがまあそんなことはないでしょう!

最強!メインW矛きた!これで勝つる!

でもこんなに最強だったら他ペアも全員W猟奇なのでは?
それは困るな~~!そうなったら出目と引きの勝負だしな~!

…………えっ!?W猟奇はうちだけなんですか!?

それはともかくかけひきでもするか

16JAcksの本編、つまりデスゲーム本編……の前に、プロローグとしてこのペア2人がどんな出会いをしたかロールしましょう!となったので、しました。
その際、Dead or AliCeはPC同士で遊ぶおまけルール「かけひき」というのがあるので、それをやってみようかな~という感じでやったのですが……
なんか……かけひきしなかったな……しませんでした。普通にロールをしました。

ちなみにこの「かけひき」、既存PCで遊ぶ小話生成TRPGとして単体でもシステムが提供されてるので、みんなもいろいろなTRPGのPCやうちよそでやってみよう!

プロローグの内容もログサイトにあります。以下一部抜粋。

母娘を見比べて。
「それって『まことの愛』ってやつ?」
ぽつりとつぶやく。誰に向けたわけでもなく。
「いや」
「違うなあ」
「そもそも君らって人間じゃないし……」
「まあいいや」
「えいっ」
白兎の娘の身体が、切り刻まれる。
風の力単体ではなく、救世主の手から放たれた小さな物体が、局所的な爆風によって加速し、そのやわい身体を切り刻んだ。
同じような救世主であれば、その放たれた小さな物体が、乳歯であったことに気づいたかもしれない。
「ああっ、あああああっ――」
母親は絶望し、救世主の足を掴んでいた手を離し、
「あ゛っ――」
切り刻んだ事によって四方に散っていった娘の骨に、首を切り裂かれ絶命していった。

このプルネウマってやつ最悪だな……と思えるようなロール。
最悪というより災害。嵐の擬人化ですね。風の神霊、そのまんま。
『愛がわからない化け物』と言ってしまえばテンプレ通りなのですが、それにしたって露悪的です。
事前に「最悪の中性人外をするぞっ」と決めていたので、あからさまによくない救世主を初手からバリバリやっています。

「だって名前があるって、人間みたいでしょう」
「同じようなものにわざわざ区別をつけるなんて、すごく素敵だ」
「君も欲しい?」
「じゃ、君の名前はイスタだ」
「けってーい」

これはペア相手のゆふさんに頼まれて名付けをさせていただいたんですが、末裔相手に『イースター』由来の名を『プネウマ』由来の名の救世主がつけているのがお気に入りポイントです。

1回戦Cホール解説コーナー

さあ本戦だ!ここから真面目に解説でもしましょう。

相手は誰だ!?え~~~~っと…………105号室?
この……この方々と……?この……W猟奇暴力加害被虐ペアが……?

ウオオオ!!やってやるぜ!まずは入場ロール!

「力を見せるのなら」
「単なる虐殺が一番わかりやすい!」

めちゃくちゃ濃いやつをやらせていただきました。
ここはがんばったのでログサイト見て!

趣味の悪い殺戮ショーは、種も仕掛けもなく、劇的な結末もなく、ただ終わる。
「はい、おしまい」
「お付き合いいただきありがとう、滅びゆく世界の愚かな下等生物ども!」

わ~~~~露悪~!悪趣味な救世主!
その後のお茶会でもふざけた態度は変わらず。

「ここでペア相手殺しちゃったら、どうしようね!」
「判定負けになっちゃうかなあ!」
表情は、見えない。たのしそうな、ばけものの笑い声だけが響いている。

今口の中にマッチ突っ込んだら更に面白くなりそうだな~と思っている。

「あははは!」
その光景を見て笑っている。
「それに優しく手を差し伸べるのはあんまりいい方法じゃないよ」

「どうって?」
「『こう』だけど?」
「こういうのを見て、笑って、放置して、収まって、それの繰り返しだね」

相手にこそ手を出しませんが、ペア相手に対する態度があまりにも粗雑。
よくない人外だな~~~!たのしい。

『この世界に対する態度が露悪で、ペアの末裔に対する扱いがよくない救世主』の雰囲気が変わってきたのはミュージックルームのシーンから。

無言で紅茶を飲む。
表情は笑顔のまま、相手に向け。
視線は末裔には向けられていない。

「私はこのままずっと、質問返しによる話し合いでもいいなあ」「おしゃべりはとっても好きだから」
「でも」「話を楽しめるのは、話ができるものだけだ」
「ねえ、イスタ」

傍から見れば、子供同士の喧嘩だが、コインのあるもの同士の暴力が、それで終わるわけがない。

「…………あはは」
心底楽しそうな笑い声。

「あれっ?この救世主……普通に話せるし……末裔に対して一方的でもないのか……?」というのが徐々に分かってきます。
話し合いができないほど野蛮でもなければ、末裔に支配的でもない。
なんだか妙ですね。さらに奇妙になっていくのが次のチャペルのシーン。

「私は元の世界に帰りたいけど、単に帰ってもだめなんだ」
「なぜなら、帰ったところで、私が求めるものがなんにもないから」
「もう、元の世界(あっち)では、人間が滅んでるんだ」

「で、ここの救世主(アリス)ってやつは、異界からやってきて、堕落の国を救ってくれるやつなんだろう?」
「だから、その逆をしようと思って」

「堕落の国じゃなく」
「元の世界を救ってもらうんだ」
「人間が滅んだ世界を、私が望んだ救世主に救ってもらう」
「やれるかどうかはともかく、試してみる価値はあると思わない?」

こいつ、単に帰りたいわけじゃないらしい。
実はこの16JAcks、優勝商品はそれぞれ異なっており、救世主が『元の世界への帰還』、末裔は『救世主の力を手に入れる』となっています。

プルネウマはそれを知り、利用しようとしたわけですね。
『堕落の国で救世主の力を手に入れた末裔を連れて帰ることで、滅んだ元の世界を救ってもらう』、これがデスゲームに参加した目的となります。

で、この目的を設定として考えるキッカケとなったのが、サメのチュートリアルでした。具体的には以下の部分。

お気づきだろうか…………

もちろん、ソンビ寿司職人のように、『堕落の国の住人が異世界に転移できる』という保証はどこにもありません。
けれど、それに賭けるのがプルネウマ。人間になるためなら、そして、まことの愛を得るためなら、なんでもやってきた神霊。
『とりあえず試す。考えて、試して、考える。そしてまた試す』ということをずっとやってきたので、この考えに至ります。

もちろん、この優勝商品のことを知ったのは『イスタ』と出会った後のこと。事前準備なんてしてませんし、『イスタ』という三月兎の末裔をそのために選んだわけではありません。

招待状をたまたま手に入れて。
偶然、隣に末裔がいて。
できそうだと思ったから、する。

それだけのことでした。

堕落の国で救世主やってるんだから、元の世界でも救世主ができそうなもんですが、プルネウマにその考えはなかったようです。
だってふさわしくないから。

「私が望んでいるのは望んだ夢につれてってくれる存在(アリス)じゃなくて、もっともっと暴力的なもの」
「誰にも考えが及ばないような、語るだけで死者が出るような存在(メシア)なんだよ」

どこまでも連れて行ってくれる、追い風(物語)のような自分(アリス)ではなく。
世界の基盤(物語)として組み込まれ、(永遠の少女として)変化することなく、想定通りに定義される自分(アリス)ではなく。
もっときらきらしたなにか。

「言ってないけどね」
「でも、私はあれが一番ふさわしいと思っている」

イスタは、それに『偶然』ぴったり当てはまりました。
「いやあ、運命的だね!」とでもプルネウマは言いそうなものですが、これは『堕落の国で救世主の力を手に入れた末裔を連れて帰ることで、滅んだ元の世界を救ってもらう』というのが先で、『元の世界を救うのは、イスタが一番ふさわしいと思っている』のは後付の補強です。目的に理由を引っ張ってきて運命としています。

理由なんていくらでもあとづけできる。
風とは、自分とは、そういう存在だ。
風はどこへ吹くのか?ではなく、なぜ風が吹いたのか?と考えるように。
そうなったから、今がある。
多くの風が吹き抜けて。
その全てに意味があるのだと人は言う。

そして、プルネウマの台詞は『そうあって欲しい』『そう言って欲しい』という願望が薄く見えています。

後に続いたミムジィさんへの台詞もそう。

「ねえ、アリス(少女)」
「私は、私の救世主じゃない君に、苦しい思いをさせたくないよ」

「君はかわいい女の子のまま、死んでいくのが一番いいと思う」

悪い乙女ゲームの男の姿で言ってるこの台詞。
自分が言って欲しいことなんだよな。
善意と呼ぶにはあまりにも後ろ向きで人をズタズタにするよくない台詞なんですが、抉り台詞としてここはとても気に入っています。

「私はね、『君を本気で勝たせるつもり』だ」
「そして『私の世界を救ってもらう』」

「だから君を勝たせる」
「勝たせて、連れて行く」

自分が言って欲しい台詞を相手に言い、相手の気が狂っているときに本当のことを伝える。
歪なコミュニケーションですが、プルネウマはこういうやつなんですよね。特にペアである『イスタ』は、直で言っても伝わらないだろうという考えがある。というより、『言って伝わるような存在であってほしくない』ように見えます。

「ときどきねえ」
「君が人間になったらどうだったんだろうと思うことがある」
「…………」
「自分が人間になったらどうなるか、より」
「想像が及ばないんだ、君は」
「だってさあ」
「君のほうが」
「よっぽど『まことの愛』から遠い気がしてさ」

自分(かみさま)以上の存在(かみさま)であって欲しい。
まことの愛についてはこの後にも続きます。

「『まことの愛』を探すために、やってないことが、まだある」
「不朽の愛」
「神様が人間にもたらす愛だね」
「それを、まだ、私は試してないから」
「もしかしたら、それが『まことの愛』だったりするのかも」

不朽の愛というのはこれですね。

この『神による無償の愛』を『神は平等に人間を愛する』かつ『本当に無償で無限の愛なら人間じゃなくても与えてもらえるのでは?』という考えで生まれた台詞が以下のもの。

「神様が人間じゃないものに、それを与えたら」
「人間になれるかもしれないでしょう?」

捻くれていますが、『まだ試してないなら何でもする』精神のプルネウマなら、どんなに捻くれひねくれている理論だろうと押し通そうとします。

ところで、この『まことの愛を得て人間になる』『堕落の国で救世主の力を手に入れた末裔を連れて帰ることで、滅んだ元の世界を救ってもらう』、一見別々の目的と見えますが、実際は『まことの愛を得て人間になる』がメインで、『堕落の国で救世主の力を手に入れた末裔を連れて帰ることで、滅んだ元の世界を救ってもらう』はそれに付随する現状打破に過ぎません。

なので、堕落の国で『人間』になれれば、プルネウマとしては元の世界に帰らずとも、めでたしめでたし……なのですが。

もう元の世界で信仰されることもない、認識されることもない、なにか。
わらう、わらう。これが笑わずにいられるか!
ここで殺せば、殺し尽くせば、いつか救ってもらえるのだから!

いやあ~~~~~こんなんじゃ人間になれませんし、救われませんよ。

神霊とは言っていますが、堕落の国においては、信仰もなにもないところに放り出された、もはや定義もままならない、『よくわからないなにか』。
6000年なれなかった人間の真似事にもかなりボロが出ており、常にヤケクソといっていい状態。底知れない劣等感と根深い諦めが常にあります。

キャラシの心の疵を見てみましょう。

風という強固な特性。満たされない欲望として愛を求めている。
この疵も、風そのものである自身を抑えるために脅威度を調整し、コインをわざと控えめに持っていたり、愛の欄の■■には諦念が入ったりともうめちゃくちゃ。

どっかの誰かとはまた違った意味で、人間になっても渋い味のTRUEエンドになりそうなやつです。

さあ~どうなるかなっ!といろいろ開示したところで、1回戦の裁判が開始し、どんどん進んでいく。

どんどん……

どんどん進んで…………

えっ?11ラウンド!?

104号室視点裁判ダイジェストとしては以下の通り。

  • どデカい妨害をぶち破って終幕を入れるためにW逆転。

  • W逆転したので発狂している。発狂しているので……刹那が使えない

  • ……刹那が使えない?刹那が使えない!?刹那が一回も使えない!?えっ!?刹那が使えないなんてことあるのか!?

チュートリアルやったのに…………
  • ……。

  • 刹那が使えない&すでに冠分の疵を使い切ったW猟奇W発狂状態で妨害才覚とガチバトル……開始!

  • ウワ~~~~~ッ!主行動がない!!!行動できない!!!置物の嵐なんてそれはもうベーゴマ同然なんですけど!?パス!

  • ウワ~~~~~ッ!逆鱗のせいでなんのバフも乗せてない脅威度1才覚相手に9ダメージ与えられてる!?

  • ウワ~~~~~ッ!回復がない!判決表を耐えきるしかない!オラッ!出ろ無罪!無罪こい!ウオーーッ!こいつはダメ押しの証言ガッツ!

結果として判決と引きのギャンブルに勝ちました…………

この試合は伝説級なので……すごく……すごかった……シンプルに熱が出た

そして、裁判は決着し、敗者の生死は勝者に委ねられる。

これについては事前にぼんやりと『コイントス』でやろうと考えてました。

「死ななかったことに、」
「お茶会をしてくれたことに、」
「戦ってくれたことに、」
「コイン一枚分の敬意を込めて。」
「こいつで決めよう」
一枚のコイン。
エースとジャックを分けるもの。
救世主を縛り付けるもの。

生死をゲームで決めるところがプルネウマらしいというか、なんというか。
ここも露悪的といえばそうなんですが、自分で勝手に決めずに、相手の運に任せるのが律儀なところにも見えます。

「勇敢なるものよ」
「遺言は?」

ここで聞くところも律儀。

コイントスの結果は裏。死。
プルネウマは最後の最後で、ミムジィに負けています。

この後も、最後の勝負に勝ったのは彼女であることを、プルネウマはずっと覚えています。

プルネウマ、崩壊(~2回戦)

1回戦終わったしかけひきでもするか

ふ~~~~~~~っ、勝ったぞ!激闘の末の勝利。次の日は流石にぐちゃぐちゃになって休みました。
次の試合は未知の脅威度4!ビルドもガチガチ組みたいところだけど……まずはアフターでもするか!かけひきを今回はするぞ!

できませんでした。(※とてもセンシティブなのでログサイト参照)
なぜ?なんか……できなかったな……

だってこれ情緒爆発しちゃったらどうなるんですか?みたいな流れだし……
加害と被虐の子供同士で相方が想像妊娠しててこっちも虚無孕むか~みたいな流れで情緒爆発させたら大変じゃないですか?っていうかこれはもうずっと情緒が爆発してませんか?これはなに?

脅威度4の狂った猟奇コーデで差をつけろ

じゃあ……ビルドをやっていきますか……
えっ?もしかして今回は対戦相手を見てから対策を考えられる!?
やったー!?次の相手は……

W才覚!??!???!?

ということで、W才覚(ここから愛や猟奇を伸ばしてもおかしくない)相手に脅威度4の猟奇をぶつけていきます。
別に猟奇に拘る必要はもちろんないのですが、猟奇は気持ちが良いので、引き続き尖ったW猟奇をすることになりました。

そしてなんと今回からは……105号室のお二人が!模擬戦・ビルド相談を受けてくれることに!ありがてえ~~~~~!!!!
ということで強化合宿を行いました。以下はそのありがたい内容の記事。

ボコボコにされました。

この希望ってやつなに?怖!!!!!!!!

ボコボコにされつつも試行錯誤をして、できあがったのが、これこれ

え~~~~~プルネウマの方は~~~~~~~~

これ構成何も変わってなくない?

驚くほどシンプルな構成。妨害対策のために通打が威風に変わり、刹那が一枚衝撃に変わりました。あとは圧縮で過殺が追加。それだけ。

割り込みも一切なく、ストレートな脅威度4猟奇型、なのですが。
武器が『最終凶器』です。

Dead or AliCeを知らない方は「最終凶器って何?」と思われるでしょうが、簡単に言うと、『一度だけ最大値ダメージを出すスイッチを押せて、押した後はファンブル値が上昇する』武器です。

これがどう面白いかというと、新しく取った『過殺』はこの武器と相性がいいんですね。
『過殺』『最終凶器での最大値ダメージ』『終幕』『告死』がうまく重なると、『どんなに出目がよかろうと』相手をほぼ確実にノックダウンできる攻撃ができます。これは『出目がよければしばらく立ち続けられる』システムにとても有効!

ただし、この武器、いいことばかりではなく、この二回戦のレギュレーションからなんとファンブル値が素で3!
つまり……このワクワク最終凶器スイッチを押した後は……ファンブル値が+1で……4!

似たようなシステムでTRPGやってる方はご存知かと思いますが、2D6でファンブル値が4は正気じゃないです。
6/36です。17%くらいの確率でファンブルです。
グラブルのガチャでSRが出る確率よりも高いんだぞ。正気に戻れ。

このDead or AliCe、ファンブルが命取りのシステムとなっており、『裁判時に発狂状態でファンブルしたら1/6で問答無用ロスト』となっています。

まあ……でも……逆にね、考えるべきなんですよ、ここは。
発狂さえしなければいいんだ!と……

そしてできあがったのあのキャラシというわけです。

相方のイスタさんの構成もパッと見王道の三月兎の末裔です。

こちらは刹那以外の普通の攻撃をすると一度は必ず反撃する上、毒を撒き散らしてくることもあります。遊撃もあります。冠ももちろんあります。
別に攻撃してこなくても防壁で攻撃に突っ込んできます。かわいいですね。

ククク……この最終凶器でその才覚をバラバラにしてやるぜ……

ナイトプールかけひきって何?

なんかすることになりました。

ナイトプールで……かけひきを……えっ!?かけひきを……できるのか!?

しませんでした。
したのは末裔の方々です。
でも情緒爆発するのは救世主側です。なぜ?

(これ、二人ともここで私が溺れさせたら、末裔の前で『初めて』を奪うことになるなあ!)
ろくなことを考えてない。

「あーん、つれないなぁ~」
キャバ嬢みたいなノリ。

「あら、ロマンチスト」
これから石になっちゃうか死ぬのにね。

こんな感じで余裕をかましてましたが……

「…………」
黙っている。

「こどもだからのみません!」
腕をぶんぶん振る。クソガキロール。

途中からなんだか不機嫌になってますね。
なんででしょうね?

「気が合うね」
「付き合っちゃおっか」

なんかヤケになって浮気をしてますね?
なんででしょうね?

ヤケになってるのはともかく、これがベーシックなプルネウマ像だとは思います。わがままできまぐれで雷に関わるものが恐ろしい。

こんな調子で2回戦できるのか~~~~~~~~?
やっていきます。

2回戦Bホール解説コーナー

てくてく、と、歩いてくるのはこどもたち。

入場シーンは穏やかなものです。すっごいかわいい。ここだけ教育アニメ。
その後。

「私がジャックだあ~」

今回はプルネウマが『ジャック』です。そして、イスタが『エース』。
この16JAcks、特殊ルールに『エースとジャック』というものがあり、ロールのフレーバー的には『お茶会の間、エースはジャックに対する優位を持ち、一般的な救世主と末裔の間にあるものと同程度の力の差が生じます。』ということになっております。

つまり、この試合においては、『プルネウマ』は『イスタ』を救世主のように敬い、特別扱いするべきとなっております。

「どうするもなにも……普段どおりじゃない?」

「エースさまっ」
「どうぞなんなりとお申し付けを~」
言ったそばからジャックロールする。

こんな感じでふざけていますが、2回戦がジャックでなかったら、プルネウマはあんな感じにならなかっただろうな~とは思います。

お茶会を見ていきましょう。
出だしは穏やか。

「公爵夫人でも代用ウミガメでもイモムシでもグリフォンでも眠り鼠でもトカゲでもなければ、ふつうの三月兎でない君だからこそ」
「私を救うのにふさわしい」

前回の1回戦の続きのような話をします。『堕落の国で救世主の力を手に入れた末裔を連れて帰ることで、滅んだ元の世界を救ってもらう』ために。

「うん」
「怖くないよ」
片方が、両方が、恐ろしい姿になったとしても。

そしてその目的を果たすまで、ふたり、手をつないで。

指切りげんまんよりも、固くもなく、軽くもない、恋人繋ぎの約束。
ふたりで、それが果たされる時を待つ。
破滅を、地獄を、裁判を超えて、迎えるその時を。

離さないように。

だが、その目的が果たされてしまったらどうなる?
夢は、叶った後、どうなる?

「人間になって」
「人間のいなくなった世界に、人間を戻す」
「その後はもう、よくある歴史の再現だ」
「私が人間になっただけの、歴史のやり直しだ」
「私が英雄に倒される伝説もなく」
「私が雷神に娶られた話もなく」
「私が兵器として使用されていた記録もなく」
「それでいて、私がいたころよりも面白い世界」
嵐がない世界が面白いわけがないけれど。
それを望まなければ前に進めない。
「そうなればいいな」
「……まあ」
「それをイスタが望むかと言われたら」
「そうじゃないだろうね」

プルネウマは、目的が達成されるまでは、どんな手段を使ってででも、目的を果たそうとします。そして、目的が達成されれば、当然のように次を目指します。

『堕落の国で救世主の力を手に入れた末裔を連れて帰ることで、滅んだ元の世界を救ってもらう』、『イスタ』がそれをしてくれれば、大満足。
『まことの愛を得て人間になる』
、これもついでに『イスタ』がしてくれれば、さらに満足!

「ふたりで手を繋いで」
「先に手を離すのは」
「きっと私のほうじゃなくて君の方だ」

プルネウマが人間になってしまえば、風は死に絶える。

人間になったら、かみさまは置いてけぼり!

「わかっているとも」
「あの子が、私の二の舞になることも」
「このままでは、まことの愛を追う歴史までやり直すことになることも」

「それでも。」
「まことの愛を手に入れる」

もちろん、これを考慮していなかったわけではなく。
死がふたりを分かつであろう、という想像はついていたようなのですが。

なんとかしたいさ。
でもそれより前にやるべきことがある。
ああ、もどかしい。
やるべきことをやってしまったら、たぶん、そのなんとかできるまでの方法を考える前にこちらが倒れてしまう気がするから。

それはあくまで二の次。
プルネウマにとっては、人間になってから考えることなんですね。
けれど、人間になってからではおそらく救えないとも思っている。

そんな重要なことを、伝えない。口に出さない。

「それがひどいことだと思うなら」
「いつでも殺してもいい」

だからこうなる。

これを口に出した時、プルネウマは内心ホッとしていたと思います。
行き着くところがやっと見えたから。

『まことの愛』を、『風』を、放り出してもよくなったから。

殺すために生きている。
殺されるために生きている。
全部をなかったことにする、破滅の理由。
お前を倒すと言われたことがある。
お前を表舞台から消すと言われたことがある。
お前を愛すると言われたことがある。
そう言われれば、そうなるために生きた。
もう、そうしなくていい。
殺されるために、駆け抜けていい。
かくあるべし、と取り繕わなくてもいい。

なにかかがやかしいものを失って。
おぞましいなにかが結ばれた。

それから先は真っ逆さま。

「信じてるとも」
「それは、最初から決めてたから」
「手を離すのはやっぱり、イスタの方なんだ」

「逃げたりしないよ」
だからどうか。
君もそばにいて、なんて。
言う資格はない。
もうなんの資格も持ってない。

このジャック、己のすべてをエースに渡していく!!!!!!!!!!

よくないロールだよ。
よくないロールなんですが、すごくいい抉りやロールをしてもらっており、ゆふさんにもどんどん信頼ビームを撃ちまくっていました。あのときは本当にありがとうございました。

もうここでほぼプルネウマの末路っていうか、終盤のキャラクターが定まった感がありますね。
なのでここからは破滅のイチャイチャロールと相手への厄介大迷惑悪役をやっていけばいいんだな!!!!

「さあ、書き物机の用意はできたか?」
「答えてみせろよ、紙とペンで」
「どうしてお前たちは生きている?」
「世界に救いも与えず、世界に滅びも与えず!」
「聖人にも災厄にもなれないものたちよ!」

ジャバウォックの姿になって対戦相手を激詰めしたりした。
ウオオオこれがボスキャラロールッ…………!姿可変人外ってこういうのがやりやすくていいですね。

さあ、二人で嵐!になっていよいよ裁判に突入!

相手はW才覚!たすけてくれ。
妨害に胃を痛めながら戦うことになるぞ!たすけてくれ。
霞斬マジで勘弁してくれ。たすけてくれ。

っていうか発狂してる状態でこの武器を!?!??!?!?

………………………………。

衝撃の展開はログを見よう!!!!!!!!

結果としては勝利しました。
相手方がめちゃくちゃに『末裔』と『アリス』のロールをやってくれて最高になってしまいました。ジャバウォックになっといてよかったあ~~~~!!!

発狂してる104号室が愛で亡者化判定やってるのよくなさすぎる。

「うん」
シャボン玉は、もう作られていない。
「そうだね」
浮かぶシャボン玉も、いつの間にか割れてしまった。
「しようね」
叶えた後の夢が、夢でなくなるように。

2回戦最後のホテルマンとの約束のロールは、異なった形で叶えられることになります。

プルネウマ、終幕

かけひきできるのはいまだけ!

かけひきを…………
かけひきをやれるチャンスは…………このタイミング以降はきっとなくて…………
かけひきを…………
する…………

し…………

しませんでした。なんで?

しませんでしたが大事な話はしました。

「勝つ前に、」
「殺して、殺される前に、」
「食べたいものとかある?」
「なんでもつくってあげるからさ」
「ホテルの食事とかじゃなくて、私が」

無限にあった選択肢は、もうひとつだけでよくなった。
死ぬ。
それだけ。

う~~~ん、心中前のかけひき(ではない)だねえ。

最終決戦のビルドはこれや(窓から猟奇を投げつける)

はい。

解説不要!!!!!
めちゃくちゃに火力をあげて必殺するビルドだァ!!!!!!!!

最初から最後まで教科書みたいな猟奇やってる。

特筆すべきはやはり『呪われた凶器』!
ダメージを与える技能を使用するたび、自身のHPが1点減少します。

Q:つまり相方のイスタさんが回復してくれるんですね!?
A:そんなわけないだろ。狂ったW猟奇だぞ。

『ダメージを与える技能を使用するたび、自身のHPが1点減少する』、『呪われた凶器』を『回復技能のない』『二人』で持って戦います。

Q:回復はないんですか?
A:そこになければないですね。

Q:もしかしてHP1になったら毎回判決表ですか?
A:そうだが????

Q:この判決表ってやつは振らない方がいいんですよね?
A:はい。

だけど猟奇がしたいだろう!最後まで!

でっけえでっけえ猟奇の花火をあげてやるよォ!!!!

ちなみに相手の108号室はド王道っていうかしっかりしたビルドなので、DoAをやる際はぜひ参考にしたほうがいいと思います。

っていうか私自身がこのデスゲーム後のDoAでめちゃくちゃに参考にさせてもらってます。勉強になるぜ~~~~!!!!

決勝戦Zホール解説コーナー

ここから先は解説を挟まなくてもそのまんまのプルネウマなんですが、まあ、少しだけ追っていきますか。その行く末を。裁判のちょっと手前まで。
っていうか真面目に全部解説できないんだよこの決勝戦ってやつPLの別ジャンルの前科のせいでずっと108号室のオタクになっちゃうんだよたすけてくれ

絡められた手はそのまま。
まるで人形のよう。
1回戦や2回戦のときとは雰囲気が違う。
そのまま進む。

まず入場からもう違いますね。今までと。
かなり抜け殻に近い状態です。本人的には楽になっているところもある。
虚無だねえ。

とはいえ、キャラは風の神霊、今は二人で相手の前に立ちはだかる大災害!

ならばやるしかないだろう、ラスボスロールってやつをな!

一回目は荒々しく。
二回目はおどろおどろしく。
三回目は、すべてを飲み込んで。
さいしょは両手で数えられないくらい。
のこりは片手で数えられる。
では、さいごは何人?
もちろん、まっさら、オールゼロ。
かみさま、きゅうせいしゅさま、にんげんさま。
どうか、どうか。
だれもいなくなりますように。
――さあ。
あらしがくるぞ。

恐れよ、恐れよ、恐れよ。
災い来たれり、滅びは此処にあり!

虚無でもできる!ラスボスロール!

お茶会中もどんどんラスボス仕草をしていきます。
初手からいくぜ!ラスボス特権!ラストダンジョン!

「このまま歓声に抱かれて夢見心地で寝るもよし!」
ハリネズミの姿。
「偽りの戦いで闘志を燃やすのも全然ありだぜ」
魔法少女のような姿。

バッタを模した様な姿のそれが、上方から急降下し、イカロスの体を後ろから拘束しようと突撃し。
獣の姿のそれが、その足を砕かんと下方に鎌を振るう!

「ま、ここまでは想定内としてえ、もう少し時間を取らせてくれよ」
「なあ、『一度も相手を殺さなかった、優しい優しい王者様』!」

「四面楚歌って四字熟語はご存知?」
縄が、衣が、銃が、蹴りが、4方向から襲いかかる!

可変を存分にいかして『なんらかの影響を受けた』『それっぽい姿』のアイコンを出しまくり、今までの敵と戦う!…………【風(ふう)】の演出をしたりしました。

これをバッタバッタなぎ倒してもらえるのよかったなぁ~~~~!!!

「楽しんでくれなかったようでなにより!」
「エンタメは得意分野じゃないんだよ」
「なにしろ主役になったことがないからさ」
「ああ、妬ましい」
「君は幾度となく勝ち上がってきたんだろう」
「たとえどこかで負けたとしても、『勝った』という事実がなくなるわけじゃない」
「だから無理を承知で頼んでみようかな」
「一回くらい、主役にはなれなそうな私たちに、勝ちっていうトロフィーを譲ってくれない?」

そして今まで『勝てなかった(手に掴めなかった)(一番になれなかった)(望みは叶えられなかった)』嫉妬パワーも燃やしていくぞ!!!

でもベースは虚無なので。

「殴られるのってさあ」
「演技力が必要だから」
「あんまり向いてなくって」
「えーっと…………どうだっけ…………」
「…………」
その場に肉塊が転がる。
「こうだっけ…………?たしか殴られまくるとこうだった気がするなあ…………」
「で、ここから復活したほうがいい?」

死ぬほど雑な態度も取ります。
あとはもうイスタと死ぬだけだな~~~と思っているふわふわのなんか。

「まず、私の言う人間ってのは、生物学的な種族じゃなくて」
「『好み』なんだよね」
「人間になりたいだとか、人間じゃないと思ってるのは」
「つまり、好きじゃないってことだよ」
「自分のことが」
「私は」
「私の憧れる人間ではない」

もちろん『人間』のことを突かれるとちゃんと答えちゃうんだけども。
きちんと向き合っちゃうところがシステムしぐさなんですよね。

「そう」
「だって、愛って、すてきじゃん」
「愛されるのも」「愛するのも」
「すてきなことだよ」

そうだねえ。

「こんなのは人間の愛じゃない……」

自分で否定しちゃう。
『そう言われたい』から。

「それは、」
「愛したいから愛せるやつの発言で」
「救いたいから救うやつの発言で」
「勝ちたいから勝てるやつの発言だ」
「私は生憎そうじゃない」
「そういう風に望まれてなんかない」
「こんなのは人間じゃない」
「人間だったらもっと…………」
「もっと、そう、」
「愛そうと思って愛せるし、救おうと思って救えるし、勝とうと決意して勝って」
「そうやって歩んでいくことができるはずなんだ」
「その結果、愛せなかったとしても、愛した痕跡を残せるし」
「救えなくても、その存在は誰かを動かせるし」
「負けても勝とうと立ち上がるんだ」
「それを、それを…………」
「なんでっ、よりにもよってお前が!」
「末裔ごときが!」
「『できる』方の立場でそれを言うんだ!」

…………。

めんどくせえ~~~~~~~~!!!!!!!!!!やつ!!!!!!

6000年ずっとこれでめちゃくちゃになっているので仕方ないです。
こんなやつです。

自分のことがどうしようもなく好きじゃないんですよ。

才能があるし、力もある。頭も回るし口も回る。
経験はあるし、元の世界では不老不死。
交流だって得意だし、人に愛されたり憎まれたりする。

それは事実で経歴で実力で自信ですが、自己愛にはなりません。

このプルネウマに愛の能力値はない!!!

「よくないよ…………」
「でも、よくないなりに、よく考えたんだよ」
「長い、長い間」
「考えすぎて(なりふり構わずして)、選んで(放棄して)、決めて(諦めて)」
「ようやくここにきて、ああもう、しなくていいんだなって」
「…………」
「それをさあ…………」
「あんなふうに…………」

場面転換しても案の定くちゃくちゃになっている。

「前に」
「作ってあげるねって言ったやつ、今、作っていい?」
そして、『人間らしい行為』だからこそ、今する意味がある。

ここでかけひき(ではない)で言及された「なにをたべたい?」が回収されます。

疵の力よりよっぽど、人間らしい行い。
こういった技術に関して、料理だけではなく、他のものでも器用にこなす。
それをやってこなかったのは。
しなかったのは、選択だ。
人間らしく救世主をやろうと思えばいくらだってできたのに。
そうじゃないと思って、それをやめた。
心の疵は、『多様な技術』でも『6000年の積み上げ』でもなく。
『風』と『■』だ。
そうするしかなかった。
流れるような作業。
そこに風の力の気配は一切なく、普通の人間が、普通に調理をしている。
そして、出来上がったのが。
普通のスープだ。
コンソメをベースに、ミルクと野菜、そして潰した小麦の入った、なめらかなスープ。

スープです。
プルネウマはなんでも作れるんですが、最後に作ったのは普通のスープ。
ミルクが入っているのでシチューに少し近いかも。
味は堕落の国の食べ物の中でも上位の美味しさでしょう。きっと。

きっと、『やさしい』味、と。人間なら評価するのだろうけれど。
それは愛のある人間しか、言えないのだ。

これで何が変わるというのだろう。
栄養にもならない。
ここから幸せになったりしない。
こんなことをしても無意味だ。
残すものは何も。
つみあげてきたものは、すべてなくなる。
コインも、虚無も、そうでないものも。

「ねえ、イスタ」
祈る。手をのばす。胸に触れる。
「私はここに」
「なにか残せるのかな…………」

ここ本当にロールそのままなので解説する必要が全然ないな…………。

意味のないやりとり。残らないもの。
どんなものも、きっと、人間のように残せない。
それでいい。
私はこれがいいんだ。

破滅をずっとやっている。

この決勝戦、というより2回戦のあのタイミング以降、イスタに死なせてもらうことだけを考えて、それを縋っていますね。
手癖のようなものなんですが、ヴィランキャラが一旦こうなると、どこまでも一途にしてしまいがちです。

え~~~~~、せっかく『人間じゃないやい!』ロールをしたので、ここからさらに『人間じゃない!人間じゃなーーーい!』をやっていきます。

飛び散るイカをバックに、椅子に座り。
「お茶会しようか、人間ども」
そのまま、茶をすすめる。

「さ、座りなよ」
「ああ、他にもリクエストがあるならなんなりと」
「『出たい』以外はなんとかしてやるよ」

人外ボスロールをしていくぞ~~~~~~!!!!

相手を憧れの(嫉妬の対象の)人間に見立てて、嫌がらせのデバフをしたり問い詰めをしたりしますが、少年漫画文脈でこれをやると…………

これをやると…………相手が更に燃えていくんだぜ!!!!!!

抉りってやつをPVPでやると文脈にされて相手がパワーアップしていくのいいですね。まるでPKみたいなことを言うな!!

108号室がかっこいいお茶会をしている間に、104号室はホテルマンとお茶会とかもしていました。

「ありがと」
「じゃあ、お茶会しよう」
「三人で、仲良く」

「勝っても負けても、君が幸せでありますように」
「願っているよ」
どこでもないところで。

一番最初のかけひき(ではない)から一緒にいてくれたので、ここでお茶会ができてよかったな~~~~~~。
プルネウマは『ただそこにいるひと』についても『好み』ではあったので、104号室のホテルマンのことも好きでした。とはいえ末裔なので人間に分けてはいなかったけど。

お茶会をやって和やか~していたら、デバフしたり嫌がらせをした相手との決闘に呼ばれて弱々無様を晒したりしました。
そして『人間』の弱みを突かれまくる!っていうか自分で突く!

「形だけ人間になりたいなら、ずっと昔になれてたはずなんだよ」
「だけど、それは違うだろう」
「いや、違うんじゃなくて」
「私が嫌なんだよ」
「そんなの…………」

あれだけ『いい風』にぺらぺらと喋っていたプルネウマの本音が何の言葉にも包まれずに漏れています。

他者が定義できるような人間になりたいなら、もうとうの昔になれている。

なんなら、『風の神霊』という存在は昔むかしの人間が『風』を人間のように認識しようとして生まれたものですからね。
その時点で人間であろうとすれば、人間になれていた。最初から。

「でも、どうなんだろうね」
「それで人間になって、私は満足できたかな」
「納得できたかな」
「そこに愛はあったかな」

でも、それは、人間ではなかった。
プルネウマにとって、もっと人間は憧れるものだった。
好きになれるものだった。
愛せるものだった。
愛されるものだった。

どうしたらそうなれる?と聞いて、『まことの愛』と言われたので、それを探して、人間になろうとしてきた。

ずっと。

いつまでも。

「私たちは」「勝っても誰の、何の役にも立たないし」「無様で」
「迷いに迷って」「ここまで死ねずじまいで」「行儀が悪くて」
「全てを置いていくから」「ここで」「負けるべきかもしれない」
「だからこそ、優勝する」

この台詞は『まことの愛』を語ったどこかの人間にとって『人間よりも人間らしい台詞』ですらあるのですが、まあ、それは置いといて。





プルネウマは人間のように、自分の意志で、自ら三月兎とともに逝くことを選びました。









その詳しい結末はログの方でどうぞ。





そして風は止む

「――まことの愛だけが貴方を人間にすることができましょう」
「…………それで、」
「見つかりましたか?」
「あなたの、愛は。」

「うん」
「見つけたよ」

少し過去の、来ることはない未来の。
どこにもない、どこへもいけない、どこか。
もう聞こえることはない風の音。



キャラシのフレーバーの元ネタを解説しようのコーナー

というわけで1回戦のとき。

そのまんま慣用句ですね。
仕込の『風が吹けば桶屋が儲かる』が気に入っています。
風が吹けば水パイプが仕込める。

『弱みに付け込む風の神』は正確には『弱みに付け込む風邪の神』です。
病の方の風!

2回戦はこう。

四字熟語ですね。
刹那は順風満帆じゃねえと使えないんだ。
つまり正気じゃないと使えないんだ。

威風を取ったのでこれはもう威風堂々だろう→じゃあ四字熟語縛りだ!になって埋めていきました。

風前の灯火は四字熟語になってもそのまま。
風檣陣馬は虎嘯風生と合わせてやる気全開にしたかったらしい。
叢蘭秋風は敵キャラっぽくてすき。

決勝戦は『風』が消えたような感じに。

最後なので!と枠のトランプ由来にしました。

無二無三のあなたへ(for you→4you)で2~4。

五臓六腑を捧げし(7つの)大罪で5~7。

十中八九の災いは十の災いと十中八九で8~10。

慈悲なきカーテナは♠のJの絵札の人物『オジェ・ル・ダノワ』が使っていた『カーテナ』が慈悲の剣と呼ばれているのが由来。

顔のないパラディオンは♠のQの絵札の人物『アテナ(パラス)』の木像『パラディオン』が『人間のような外見が与えられるようになる以前は、顔のない柱が地面に立っているだけだった』と言及されていることから。

愛された人は♠のKの絵札の人物『ダビデ王』の名前が『愛された人』の意味を持つことから。よりにもよってこのK『奪取』っていう技能なんですよ。

課されし死のカードはスペードのエースが死のカードとして有名だから。

アリエ・テンペストは『切り札』→『タロットが由来』→『タロット(切り札)の中で最強の五枚をアリエ(天)と呼ぶ』+『テンペスト(嵐)』ですね。

こういうフレーバー作るのが大好き~~~!DoAのこういうところがすき。


まとめ

デスゲームの話としてはこんなものかもしれないな。
と思ったので16JAcksのプルネウマの話はこれで終わりです。
本編のログとドキドキ☆16JAcksペアに50の質問に書かれていることがすべてですね。わかりやすいキャラだなあ!

いや~~~っ、デスゲームご招待からデスゲーム終了までいろいろなことがあり、いろいろな方に親切にしていただき大変ありがたかったです!!
DoA初心者でもデスゲームはできる!たくさんたのしめる!たのしかった!

このキャンペーン後、DoA自体をPLだけでなくGMとしても楽しんでいるのはもちろん、プルネウマというキャラクターについては気に入りすぎて別所のテストプレイで出したり前日譚的ななんかができたりしています。

貴重な経験だったなあ~~~~~!!!!これからもこの経験を大事に卓をやっていきたいですね。
改めて、参加者・関係者の皆様、主催のあどそんさん、そしてペアを組んでこの後森とかだすうぇとかで一緒にめちゃくちゃになってくれたゆふさん!ありがとうございました!!!!










これはなに?

じゃあ、ここから本編じゃないことでも話すか。

関係人物

人間

プルネウマに『まことの愛』の概念を教えた人物です。
小規模な信仰により神霊として形作られたプルネウマにとってほぼ初めての深い交流をした人物。既婚者だけど生贄なので最後は目の前で殺されしまった…………と思いきや、配偶者身代わりにして脱走して人生エンジョイしたらしいです。プルネウマは「は?まことの愛ってそういう……そうじゃないだろ!?」となったらしい。

千里眼はちゃんとあったらしいですがプルネウマ相手に使いませんでした。


姿のベースモデルその1でもある

「だから、お前は人間になんてなれないんだよ」の人。
アリイースが最初ならこちらは最後の人。プルネウマを実験体にしていましたが、立場は対等に扱っていたっぽいです。
人間でありながら、人間を超えた人間(魔女)に抑圧され続けて劣等感のあまり世界を滅ぼそうとしたのでプルネウマとは気が合ったのかもしません。
ちなみにプルネウマはこの女の言う『世界の滅び』については面白がって突いて遊ぶくらいに信用していませんでした。でも実現不可能を追っている人間のことが好きだから付き合ってあげていた。
このひとも自己愛低めの人ですが、才覚・愛の人でしょうね。実験体(魔人と呼ばれる人工生物)や世界の終わりに対しては愛があったので。

世界は彼女によっては滅ぼされませんでした。
が、他の女によって滅びてしまいました。


わくわくせんそうおじさん

夕卜と同じプルネウマを利用していた人です。
こちらは兵器利用で、夕卜よりもずいぶん前の時代の人。
プルネウマとはあまり交流はなかったようですが、プルネウマの加害性をまとめあげたのはこの人。
特攻隊のひとりひとりにプルネウマの分身を付き添わせて突撃させる『シレン作戦』は大成功して敵軍を恐怖に震え上がらせたとか。
戦争と破滅が大好きすぎて敵に追い詰められて死ぬ直前が一番テンション上がってたらしいです。

これなに?

なんでしょうね。これは…………。


ミズメちゃん。

プルネウマを倒した人物。英雄。雷神の加護を受けし者。
真面目ないいこです。
プルネウマとカップリングになった伝説が出回ったりしてますが、大体人外×女の女性側として書かれています。人間はそういうの好きだから。

その末路は意識のある状態で石像になってみんなから讃えられ、雨風にさらされて粉々になるまで死ねなかったそうな。

堕落の国に落ちて来て良い救世主として活躍していましたが、最近森に行って帰って来なくなっちゃったらしいです。
近々知り合いの魔女のお兄さんも森に行くらしい。


風神雷神はみんな知ってるね

精霊ではなく、そのまま神格。
これの示す意味はプルネウマより上位存在ってこと。
実は時代が新しくなるにつれてプルネウマくらいの格にはなっているのですが、信仰が始まった当時は別格くらい差があったとかないとか。
天そのものとも合致しているのでプルネウマより有する概念が大きい。
この話あんまり詳しくするとぼやけるからやめよう!
要するに逸話の中でコンビでいることが多かった人です。
こちらが上位存在概念なのでどうしてもプルネウマ側は負け仕草が身についてしまう。プルネウマはそれが不満。
普通に打倒されてもいるので、劣等感がマシマシ。
雷神の方は人間との交流はあまりなかったので、『自分のほうが人間に詳しいし人間になれる…………?』とプルネウマの人間コンプレックスを更に後押しする要因にもなっていそう。

もしかしたらプルネウマのイマジナリーライバルという説もあります。

おまけ・テストプレイにいるプルネウマ

脅威度1才覚のダメージの低さにびっくりするプルネウマ
逆転を押し通すプルネウマ
味方の逆転を通したかったプルネウマ
才覚に自信が出てきたプルネウマ(このあと負けます)
味方のファンブルを讃えるプルネウマ
判決表で死ぬプルネウマ


もう判決表でピンゾロは懲り懲りだよ~~~っ




おわりです。