STAND BY MEドラえもんの映画の感想になります　
※ネタバレあり　

この映画が上映された当時、私はドラえもんは大山のぶ代派なので前売り券どころか見に行く気もなかった　
しかしその当時買ったドラえもんのムックにSTAND BY MEドラえもんの特集記事があり、それを読んでいたら映画を見てみようという気持ちが湧いてきて、当時幼稚園児だった娘を連れて一緒に映画館でドラえもんを見た　

セワシ(のび太の孫の孫)からのび太を幸せにするまで未来には帰れないと強制プログラムを植え付けられたドラえもん　
最初はやる気のなかったドラえもんも未来に帰るためにのび太を幸せにするというミッションを遂行する　
どうしたらのび太を幸せにできるのか　
のび太はしずかちゃんが大好き→じゃあ大好きなしずかちゃんと結婚出来れば幸せだろう、と　
とても単純思考だがおおむね原作通りだ　

セワシがドラえもんに「のび太を幸せにするまで未来には帰れない」というところでドラえもんの鼻をネジのように巻きながらプログラムを叩き込むのだが、原作でそんなドラえもんの鼻がネジのように回る描写はなかった気がする…　鼻がボタンになってるのは原作にもあるけども　
そこは、ドラえもんの鼻はそんな構造じゃない！と思った　

それから、「刷りこみたまご」でしずかちゃんにのび太を好きにさせるという、卑怯なやり方をするも失敗　
ドラえもんがいるにもかかわらず上手く道具を使いこなせないのはそれもドラえもん(原作)の面白いところだ　

未来の便利な道具でも上手く使いこなせず、しずかちゃんとの距離も縮まらない毎日　
それどころか自力で頑張ってテスト勉強をしたにもかかわらず、教科を間違えて０点を取る空回りっぷり　
こんなんじゃもし将来しずかちゃんと結婚してもしずかちゃんが不幸になってしまう…と思い詰めたのび太はしずかちゃんに嫌われればいいんだ、という単純思考に行き着く　
しかし嫌われようとするも逆にしずかちゃんから気にされてしまい、嫌われなきゃいけないと思い込んでるのび太は「ムシスカン」を一気飲み　
強烈な不愉快放射能を放つのび太にドラえもんもママも居たたまれず家を飛び出す　
そこで苦しんでるのび太をドラえもんとママが逃げ出すほどの不愉快放射能を掻い潜ってのび太を助け出すしずかちゃん　
嫌われなきゃいけないと思い込んでたのに助けられてしまったのび太は「そんなに心配だった？」と尋ねると「あたりまえでしょ　お友達だもの！」と応えるしずかちゃん　
少なくともしずかちゃんはのび太に対してちゃんと好意も持っているのだ　

その一件からしずかちゃんに嫌われるのは辞めることにしたのび太　
未来はどうなってるかタイムテレビで見てみると、雪山で友達とはぐれ遭難しているしずかちゃん、その間のび太青年は風邪で寝込んでいた…　
そこでのび太がタイムふろしきで青年の姿になり、しずかちゃんを助けに行くことに　
どこでもドアでしずかちゃんの元へ行くも世界地図やら湿って使えなくなったマッチなど持っていて、助けに行ったはずが役たたずで…　

原作ではしずかちゃんが未来の便利な道具でのび太と一緒に帰還するのだが、この映画では多分のび太青年の風邪がうつっていたのか、雪山で体調を崩してしまうしずかちゃん　
このままではしずかちゃんが死んでしまう、でもドラえもんに助けを呼びに行けない　
極限状態でのび太が考え出した策は未来の自分に助けに来てもらうこと　
こんな大変な記憶は忘れることが出来ない、それなら未来の自分も忘れられないはず…　
そののび太の策が成功しのび太青年が助けに来てくれ、しずかちゃんは無事一命を取り留めた　

のび太青年が助けに来る前にしずかちゃんが「この前の返事、OKよ」と言っていたことをのび太青年に伝え…　
実はしずかちゃんが雪山に行く前にのび太青年はしずかちゃんにプロポーズをしていたらしい　
その返事がOKだということは、晴れてのび太はしずかちゃんと正式に結婚することになる　
それはずっと夢見てた「幸せ」の形であって、のび太はドラえもんに自分は幸せだと告げる　

ドラえもんの未来に帰るためのプログラムだったのび太を幸せにするというミッションは成功した　
これでドラえもんは未来に帰れることになった　
しかし未来に帰ったら二度とこの時代には戻って来れないと　

ドラえもんとの別れを悲しむのび太だったが、ジャイアンとの喧嘩もボロボロになりながら自分一人の力で勝ち、これでドラえもんが安心して未来に帰れると言って別れる　

ドラえもんが未来に帰って一人になったのび太にある日ジャイアンが「ドラえもんを見た」と告げ　
それを聞いたのび太はいてもたってもいられず、ドラえもんの大好物のどら焼きを用意して迎え入れようと待った　
しかしそれはエイプリルフールのジャイアンの嘘だった　

ドラえもんが帰ってきたなんて僕にとって一番残酷な嘘だ　と泣きながら、ドラえもんが未来に帰る前に一つだけ残した道具を使うことに　
それを使うと自分の言ったことが全て嘘になるという道具で、スネ夫とジャイアンに仕返しをし家に帰るが「ドラえもんが帰ってくるはずがない」とボヤきながら部屋に入ると見慣れた後ろ姿が　

道具の効果が続いてる間にドラえもんが帰ってこないと言ったおかげで、二度と帰ってくるはずのなかったドラえもんが再びのび太の元へ帰ってきた　
泣きながら抱き合い「嬉しくない！これからもずぅっとドラえもんと暮らさない！」というのび太とドラえもん　
ドラえもんが帰ってきてまたいつものドラえもんとの日常が続いていく…というところでめでたしめでたし　


STAND BY MEドラえもんは「のび太の結婚前夜」「さようならドラえもん」「帰ってきたドラえもん」等、原作でも泣ける話をあざといほど盛り込んだため泣けるんですよｗｗｗ　
出来ることなら大山のぶ代ボイスで見たかったなあ…という思いもあるけど、これはこれで面白かったです　
ちなみにSTANDBYMEドラえもん2は前売り券を買って見に行ったけど、まぁ微妙でした(^ω^;);););)　
泣ける話ではあるけどやっぱり映画オリジナル設定が萎えるところ…　


※文中のセリフはニュアンスで書いてます