雨が嫌いな僕

僕は雨が嫌いだ。
本音を言うと他とは違う雰囲気を演出するために雨が好きだと言ってみたかったが、残念ながらそんな格好つけることは出来ない。

なぜ雨が嫌いかというと面倒くさいからである。
傘を差すにしても合羽を着るにしても面倒くさいこと極まりないと思っている。
僕は自宅から駅まで自転車で行き、そこから電車に乗り換え職場までは歩いて行くという通勤方法なのだが傘を持って電車に乗るのがまず嫌なのだ。
邪魔だし荷物になる。
だとしたら折りたたみ傘になるのだがこれも面倒くさい。傘ほど荷物にはならないかもしれないが電車に乗るときに折りたたまなくてはならない。
そしてびしゃびしゃであるためバッグにも入れられず手で持ってなくてはいけない。
傘以上に面倒くさい瞬間がある。
歩いていても靴下まで水が浸みるときがあるし、気づけば傘を差しているのにリュックがびしゃびしゃになっているときがある。
まあ、これに関しては僕が悪いのだろうけれど。

高校までは雨が好きだったこともあった。
僕はサッカー部であり、学校のグラウンドは人工芝であったため雨が降っても練習することが出来た。
人工芝は濡れているとボールが滑りやすくなり通常時と比べてプレーがしにくくなる。
僕はそれが楽しかった。
最悪ミスしても雨のせいにできるし。
多分これが一番の理由だろう。
思い出すのはもっと遡って中学生の時だ。
自分が持っていた傘にサッカーチームのロゴがでかでかと入っていたのだが思春期の僕にとっては妙に子供っぽくて嫌だった。
だから雨が降っている時は親に言われて一応傘は持っていくが差すことはなかった。
すると案の定全身制服までびっちゃびちゃになった僕が出来上がる。
学校につくまで20分くらい雨に打たれながら歩いているのでそれはもうびっちゃびちゃだ。
子供っぽい傘を見られるのが恥ずかしくてとった行動なのだが今考えるとびっちゃびちゃのまま登校する方がよっぽど目立って恥ずかしいと思う。
ただその時の僕は「傘をささない俺」的な厨二病の発想をお持ちの方だったため、恥ずかしさは無かったと思う。
でないと当時から目立つことが嫌だった僕がこんな事出来ないだろうから。
そんなこんなで雨に対して良い思い出が無い僕はろくに天気予報も見ずに雨が降る毎日に嫌気がさすのだろう。



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