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ヤマトメリべがでました

 2月の3週と4週にスクーバダイビングのウインターセッションを行いました。この実習は、既にCカードを取得している学生を対象におこなっているもので、特に透明度が良くなり、生物が面白くなる冬にキャンパスのある三保真崎海岸で開講しました。
 この実習では、毎年のように面白い生物が見られることから、サマーセッションよりも人気があります。そして、今年は劇レアさんが登場しました。

なんと!ヤマトメリべが出たのです。

水深18mの海底にいたヤマトメリべ

 ヤマトメリベ(Melibe japonica)は、裸鰓目(らさいもく)メリベウミウシ科に属するウミウシの仲間で、インド~西太平洋に分布し、日本近海からも見つかっています。体長数mm〜cmの種類が多いウミウシの中では、最大級の大きさになる種の一つに数えられ体長は50cmほどにまで成長します。通常は、水深50mより深い海底に生息しているようですが、冬から春にかけて浅い海中を浮遊する姿が目撃されることがあります。

ラッパ状に広がる口部

 2021年3月に、漁業者の方から提供を受けた本種が、東海大学海洋科学博物館で特別展示されたことがありましたが、その詳しい生態については、まだまだ謎に包まれているとされる生物です。



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