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ライカMモノクロームとSIGMA dp2 merrillで最強モノクロ写真決定戦

Leica M Monochrom typ246(Leica Summilux 35mm 2nd)とSIGMA dp2 Merrillで最強モノクロ写真決定戦と題しまして、ただ海を撮りに行きました。
ライカが誇るモノクロ写真しか撮れない変態カメラ VS 変態SIGMA。
カメラ会最強のブランド力が成せる貴族の戯れと、JAPANが生んだ変態技能集団(褒めている)SIGMAのFoveonセンサー搭載dp2 merrill。
う〜ん、これはもう極一部の端っこのすみっコぐらしのカメラおじさんたちがヒーヒー言っちゃう対決である。
ということで、早速実写!

Leica

これぞモノクロ専用センサーのなせる技よ。
晴れてたからだいたいF5.8〜F8くらいだったと思うよ。
なんだって?比較レビューするならアポズミくらい使えだって?
ふふふ、これはレビューではない。
戦いなのだよ!

SIGMA

dp2は30mm F2.8(35mm換算45mm相当)なので、ちょっと寄ります。
しかも今回は撮って出しピチピチJPEG対決である。
ちなみに前回の対決でライカの写真がもっとオールドレンズ(沈ズミ)かつ初期設定だったのですごく眠い写真になってしまった反省をもとに、今回はコントラストとシャープネスをMAXまで上げている。
なぜかって俺は、ヨゼフ・コウデルカ(ジョセフ・クーデルカ)のモノクロが好きだからよ!
しかしご覧の通り、さすがFoveonセンサー。ほぼ遜色ない写り。
おっとFoveonセンサーが何なのかわからない坊やは、ママかGoogleに教えてもらうんだな。※玄人向けnoteですので悪しからず

Leica

Mモノクロームといえば、階調である。
個人的に空のグラデーションの濃淡の滑らかな描写こそ、このカメラの真髄であると思っている。
そして黒潰れしてそうでしていない階段の階調もこれまた素晴らしい。
この繊細かつ滑らかな階調表現こそ、モノクロを愛す人間(絶滅危惧種)を虜にするのである。

SIGMA

対してSIGMA dp2 merrillはこの超絶シャープネス、キレッキレである。
空のグラデーション?知らんねよ!俺が黒といえば黒、白といえば白じゃ!
これぞFoveonである。
カリッカリのコントラストながら等倍以上に寄って寄っても繊細かつガチガチに写し取っている。
おじさんの釣り竿なんかもはや凶器に見せなくもないキレッキレな描写である。

Leica
SIGMA

よってこのような金属はSIGMA dp2 merrillの大好物だ。
エッジの効いた金属感がたまらない。
対してLeica Mモノクロームは、周辺光量落ちも含めて雰囲気を写すのに向いている。だからこそ、スナップ写真との相性が抜群なのだ。

Leica
SIGMA
Leica
SIGMA

このように、特性がまるで違う両者であるが、しかしモノクロの真髄を極めようとする不届き者にはこの両者しか選択肢がないと思われる。
それは、モノクロしか撮れないからだ。
ライカMモノクロームはカラーフィルターを排しているのでまさしくモノクロしか撮れない。
SIGMA dp2 merrillはカラーはもちろん撮れるのだが、古いデジカメであり、かつFoveonのカラーはすこぶるぶっ飛んでいる。人の顔は少々ゾンビ色になり、赤色がペンキ塗ったみたいになったり・・・
もちろんRAW現像すればよいだけの話だが、死ぬほど面倒くさい。
しかし、解決策がある。モノクロで撮ればよいのだ。
モノクロで撮れば不要なノイズを排除して、あのFoveonの描写が堪能できる。

Leica
SIGMA

ということで、結局いつも同じことを書いているので結論は同じだ。
モノクロで撮るという縛り、それが楽しければよいのである。
そしてカメラには得意な被写体というものがあり、しかもそれがより尖っているものが面白い。
何でもかんでもそれなりに撮れますという優等生カメラは面白くない。
Foveonセンサーカメラは、ちょっと薄暗いだけで三脚が必要になるし、ライカのレンジファインダーのピント合わせは面倒くさい。
その中でさらにモノクロしか撮れない、撮らない。
モノクロ写真は面白い。


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