健康診断を受けさせる、というただそれだけの仕事だけど

会社で定期健康診断といって、年に一度健康診断をうけさせなければならないのです。義務です。法令で定められた義務です。
その手配するのは総務や人事の仕事ですね。そして、健診を実施したら所轄の労基署に報告をしなければなりません。労基署の報告については実施時期や人数、所見のあった人の人数を書けば良いくらいなので、普通は特に問題になるようなことはありません。
健診の方法としては、巡回健診や、施設健診などがあります。
※以下、書いてあることは決して法的な解説ではなく雑談です。

巡回健診

決まった日にクリニックから健診のチームがやって来るので、会社の大会議室みたいなところを用意して、その中で各検査項目の検査をして、あとは外に停めてあるあ健診車でレントゲンの撮影をしたりしますね。
検査項目ごとに、パーテーションみたいなのは持ってきてくれるので場所を区切って検査をするだけです。担当者としては場所の確保と、社内にお知らせして、配布物をきちんと配布すればOKです。日にちが決まっていますので、よほど業務上の都合がない限り、皆さん受けてくれるでしょう。

施設健診

施設健診では会社で指定したクリニックに、指定の期日(あるいは指定の期間)に受けに行くように各従業員に指示します。勤務地から近いところにクリニックがあれば便利ですが、遠いと不便ですね。健診を受ける時間は勤務時間扱いになるので、そのあたりもきちんと説明する必要があります。

受けない人をどうするか?

自分の健康をすごい意識している人がいる一方で、いくら言っても頑なに受信しない人がいたりします。会社は実施する義務があり、罰則も定められているので困るのです。一人受けていない人がいるからってただちに労基署的に問題になるわけではありませんが、人事の担当者は受けてもらうようにひたすらお願いすることになります。

日時の希望を受け付けて予約をしなければいけない場合

施設健診によっては、各従業員ごとに希望の日にちを聞いて予約を受け付ける必要があるかもしれません。その場合に希望日を申し出てこない人もいます。単に忘れているだけのこともあれば、やはり受けない人が出てきます。

義務を果たすということ

人事職で、特に労務の分野では義務を果たすことが求められています。
無数にあるうちの1つが健診なのですが、いろいろな担当者を見ていると、健診実施の業務を行うにあたって、人事の仕事に対する捉え方がよくわかります。
3パターンあげてみます。

  1. 「こちらから健診を受けるように連絡しているのだから、受けない(希望日を言ってこない)人が悪い」と言う人

  2. 受けていない人を常に把握し、都度、「健診受けてないですよね?締切すぎてますけど、○日までなら大丈夫ですよ」と言う人

  3. 「○○さん、○日の午後は時間空いてますよね?たまたまその日は健診の空きがあるみたいなんで予約していいですか?」「○○さん、いつも3月の1週目に健診受けてますよね?今年まだ予約してないので、予約しておきましょうか?」と気が利く人

仕事とは言え、「私はやってるんだ、私は何も悪くない」という態度の人もいれば、「健診受けてください」と繰り返すだけの人は鬱陶しがられるし、なかなか難しいものなのですが、上の「3」のように、スマートに気が利く人が私は人事に必要な特性の一つだと思っております。

みんなに何かをさせる、みんなに何かを提出させる

それだけなんだけど大変だよね。一人でも未提出や未実施の人がいると終わらない仕事もあるし。


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